The Art of Zsuzsanna Fodor
 
   
 

 ハンガリーのNO.1 FODOLによるバックハンド。典型的なバックハンドイースタンだ。硬式界、特に女子においては猫も杓子もダブルハンドという時期もあったが、最近、シングルハンドも復権しつつある。ただ復権といっても以前のように薄いグリップでなく、厚い攻撃的なグリップが主流であり、つまりレベルアップしている。が、このFODAOLは古典的に薄いグリップであり、本文中にもでてくるエナンら、現在のシングルバックハンドの名手はもっと厚いグリップで打っている。セミウエスタンバックハンドである。

 イースタンバックハンドにしろ、セミウエスタンバックハンドにしろ、ソフトテニス界ではこのバックハンドイースタン系のバックハンドを無視しているというかあからさまに忌避している節がある。なぜなんだろう。理由はきまっていて、「極端なウエスタングリップでのバックハンドは面がひらいて(オープンになって)しまいボールが切れて(スライスして)しまう」というものだ。

 
 

極端なウエスタングリップとはバックハンドイースタン系のグリップを指すソフトテニス独特の言い方である

 
 

 フォアハンドグリップと同じでイースタン系はフラットなグリップであり、ウエスタン系はクローズしているグリップである。あたりまえだが、打ち方が違うのだ。ウエスタンと同じ打ち方、指導法で、イースタンで打てば、そりゃ面が開いてしまう。

 誤解してほしくないのだが、バックハンドイースタンがベストだ、といいたいのではない、ということだ。このFODOLのバックが理想だ、といってるわけでももちろんない。この画像も、力みが目立ち彼女のベストフォームですらない。が、無限の可能性の問題である。ウエスタンの殻にとじこもっているだけではみえるものもみえない。なにかを感じてほしい。