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| 2001年東アジア五輪風景。同大会は砂入り人工芝で開催された。このサーフェ−スでの日本男子の強さは格別で、3回あった国際大会の団体、ダブルスすべてに優勝している。ただしシングルスはこのサーフェ−スでも勝てず、韓国が3連勝。 |
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| 1999世界選手権。地元台湾男子2度めの優勝がきまった瞬間。手前が郭旭東・方同賢。向こうが田絃基・劉永東。 |
個人的には広島で開催される次回世界大会は,各国にとって重要な位置づけになると考えている. 例えば日本チームにしてみれば,自国開催でもあり,日本チームにとっては最も有利なはずの砂入り人工芝コートでの開催と伝えられている
(韓国では砂入り人工芝コートはまず無いといってもいいような状況で,台湾選手にしても日本人選手ほど慣れているとはいえない.). これほど有利な条件が揃っているのだから,日本は簡単に負けるわけにはいかない.
釜山では圧倒的な強さをみせた韓国勢にしても,ここで勝つことができれば,完璧なまでの強さを示すことになるであろうし, その強さの中に見え隠れする高い技術要素を日本人にしらしめて欲しいとすら思う.
台湾勢にしても,やや水を空けられてしまった感は拒めないが,ここでは少しでも挽回をはかっておきたいし, 前回世界大会優勝国としての意地をみせて欲しいものだ.
どの国にとっても勝つことは非常に重要な価値をもたらし,負ければ大きな屈辱を味わうに違いない. 広島での世界大会は,そんな位置づけにあると考えている.
国際大会で選手達が見せる姿は,国内大会では決して見られるものではない.
例えば今大会,こんなシーンがあった.個人戦男子シングルス準決勝で,日本の中堀が韓国の金煕洙と対戦した時であった. ゲームは中盤から後半の最も白熱した流れの中にあった.
中堀がネットについた,そして金煕洙がミドルにパッシング・ショットを放った. 判定は「イン」であった.しかし,実際にはどうやら「アウト」であるらしい,
中堀は審判に懸命にそのことをアピールした. そのアピールがようやく認められて,副審がバウンド跡を見て主審と協議を始めたのは,中断されてから数分が経ってからであった.
結果は,「ノー・カウント」であった. すると中堀は何を思ったのか,スタスタとネット向こうの金煕洙のもとまで歩いて行くではないか.
そして,右手を金煕洙に向かって差し出したのだ. 二人は握手を交わし,そして何事もなかったかのように炎のような熱いゲームを再開したのだ.
こんなかっこいい中堀は,とても国内大会では見られないのではないか.彼の人となりを深く印象づけられたシーンであったはずだ.
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| 個人戦での中堀・高川 |
そんな国際大会において,完成されつつある円熟味を中堀・高川はどんな風に私たちに見せつけてくれるのであろうか. そして高川は,卓越したあの見極めを再び披露してくれるのだろうか.
佐賀や大阪の国別対抗戦で神がかり的な活躍をみせた小峯は,再びあの信じられないような活躍ができるのだろうか. 体調万全な廖南凱はどんなフォアハンドを打ち,そしてあの華麗きわまりないフットワークをあますことなく見せてくれるのだろうか.
韓国のネット・プレーヤー達は,どんな進化を遂げるのだろうか,そして彼らの目指すものは一体どんなソフトテニスなのだろうか.
廖南凱のオープン・スタンスのフォアハンドを見た日本の著名なソフトテニス指導者が,「彼は天才だから・・・.」と言ったと聞く.
ならばその天才のプレーを見逃す手はないのではないか.
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| オープンスタンスを駆使して戦う廖南凱 |
アメリカのMBLで活躍するIchiroやNomo,Matsuiといった野球選手や,海外で活躍するサッカー選手達に,多くの日本人が魅了されている.
それには子ども達も含まれているに違いない. そして子供時代に魅了された思い出は心深く,強烈に脳裏に刻み込まれるに違いない. そしてそれはいつの日か,目指すべきプレーヤーとしての具体的なイメージを喚起し,イメージに近づこうとする飽くなき欲求として表現されるかもしれない.
そしてそれは,練習では決して与えられないものではないだろうか. 私たちが目指すべき姿の具体的なイメージは,間違いなく広島で見られるだろう.
「国際大会の技術は,すごすぎて使えない」などと言っても始まらない. 「使える・使えない」ではないのだ.すごいと思えるかどうかが大切なのではないか.
そこに年齢の壁は存在しないはずだ.
中堀・高川は,その真の姿を私たちに披露しようとするだろう.そして韓国,台湾勢もそれを打ち破ろうとするだろう. 国際大会でのその凌ぎ合いにこそ,私たちに必要なことが内在されているのだ.
2003年11月,HIROSHIMAで私たちに大きなチャンスが訪れようとしている.
これを書いている時点では,どうやらルール改正は現実のものと成りつつあるようだ. ルール改正は,ややこしい現在のルール(主にネット・プレーヤーのファウルに関する議論)をもっと簡素なものにして,ファウルを防止し,ソフトテニスの普及をスムースなものにしたいというのが表向きの議論であるようだが,僕にはどうもネガティブに聞こえる.もっと競技として楽しくしたいから,もっと面白くしたいからといった視点は,皆無である.ファウルに関しては,審判の問題として,何故改善しようとしないのであろうか.ルール改正後も,また素晴らしいプレーが見られることを望むだけである.
それにしても今回の韓国勢の活躍は,思い出すたびに心沸き上がる.またあの熱狂に埋まってみたい.
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