アジア五輪国内予選会プレヴュー(ベスト アンド ブライテスト 日本編)

国際大会の予選会といえばおもしろいと相場が決まって?いたのだが、ここ2回ほどはそうでもない。最近一番おもしろかったのは1998アジア五輪予選で、やはりここでもアジア五輪は別格なのだ。今回も楽しみである。

会場は熊本県総合運動公園内テニスコート(熊本市)---コートまでのアクセスはここをクリック!!

日程は5月3、4、5日

速報は大会結果掲示板で行う予定です。

予選どころかアジア五輪全体の大本命水上志乃選手(NTT西日本中国)

 女子は渾沌としている。だれが勝つか予想するのがむずかしい。大本命は水上・八谷(NTT西日本中国)、本来なら一押しなのだが、皇后杯以降、各種インドア大会をみるとスランプ気味。というか完全なスランプ状態だ。その先進性が強さだった水上・八谷だが非常に保守的なテニスになっており、先進どころか時代に逆行している。完全に(自分の)テニスをみうしなっているのだ。東京インドアの観戦記に書いように、女子テニスはレベルそのものは低いながらも、確実に変化いや進化しつつあり、それを先導したのが水上・八谷等、NTT西日本中国勢だったのだが・・・彼女らはみずからおこした波にのまれつつあるようにみえる。

 女子選抜で優勝した東・粟村(東芝テスコ)はここ2年間のタイトル数では女子では最高ではないか?すくなくとも成績においてはキャリアの頂点をむかえているようだ。先の全日本女子選抜のパンフレットにアジア五輪への出場の意欲を書いた東尚子選手だが、女子でこれだけ意志表示するのはめずらしいような気がする。東京インドアでみたときはかなり状態がわるく、あれ、と思ったのだが、この女子選抜2連勝での復活はとてもうれしくなった。

現役のなかで、前回のバンコクアジア五輪を経験しているのは、水上選手と東選手の二人だけ

全日本女子選抜での東・粟村(東芝テスコ)

 東・粟村は水上・八谷とは正反対のテニスだ。新しいところが全くない。保守的なオールドスタイルである。本来ならあまり好きではないところなのだが、実はWEB MASTERは東・粟村が大好きなのだ。それは選手そのものの持つ能力の高さが素晴らしいからだ。とくに東選手のボデイバランスのすばらしさ、スイングの滑らかさはみていて幸せになる。女子選抜でも左のストレートからクロスにふられたシーンで上体が全くぶれない忍者?のようなフットワークに感動してしまった。一方の粟村選手はもうひとつ技術的な詰めは甘いが、ヘッドワークは現在最高だ。いつのまにか相手後衛を迷宮に誘いこむ術をこころえており、完全にあるレベルに達していると思う。むろんだれもがこれるレベルではないということだ。あと特筆大書すべきはサービス。女子選手なかではずば抜けて素晴らしい。比較できるのは日体大の濱中選手だけである。女子もこのレベルのサービスをがんがんやってくれれば見栄えがうんとよくなる。

皇后杯での粟村選手のサービス

 ただ今回のサーフェ−スはクレーであり、パワーという点で、東・粟村には歩がわるい。速いクレーでは技術的な差がめだたなくなるからだ。とくに前衛は関係なくなってしまうことすら女子ではある。これは他の女子有力選手にもいえることだが。

 サーフェ−スを考慮にいれれば皇后杯優勝の坂下・濱中が最有力かも。まさに昇り龍であり、本命といえるかもしれない。坂下選手は新社会人であり、そのコンディションがカギだ。

 無気味なのはナガセケンコーの河野・武本。ナガセケンコーは国際大会の予選会に4連勝中であり、そのすべてが本命というよりはダークホース的な存在から勝ちあがっただけに今回もこわい。河野・武本はいわゆる旧式ダブル後衛であり、理想を見失ったというか勝負に徹したというか、身もふたもない戦術をとってくるわけだが、これが(ダブル後衛が)再び勝つようなことがあると、大変なことだ。ただダブル後衛という戦術はともかく河野選手のハイテンポのテニスは買いたい。

    過去5年間の国際大会国内予選会--女子)(2001年の東アジア五輪は予選会なし)
  • 1997東アジア予選(兼皇后杯全日本総合)一位 石川・古澤
  • 1998アジア五輪予選一位 石川・奥
  • 1999世界選手権一位 上沢・河野
  • 2000アジア選手権予選一位 石川・鎌田

皇后杯チャンピオンの坂下選手。日体大を卒業し鹿児島県の教員に。

 

皇后杯での岡本選手。このエクストリームなウエスタンに注目

東芝姫路は破壊力あふれる後衛陣が魅力。とくに玉泉、岡本は呆れるほどの荒っぽさで実に楽しい。当然肌理は荒いので本命ではないが、面白い存在だ。

 皇后杯2位の辻・砂本は東芝勢のなかでは抜群の完成度の高さだが、その分迫力にはかける。昨年の東アジア五輪韓国戦五番めでのようなテニスが辻選手にできれば大本命かも。

 ここにあげた選手以外から優勝がでれば大波乱といえるだろうが、そのなかから注目はタカギセイコーの大西選手と、インターハイチャンピオンの長選手だ。このふたりのビッグフォアハンドはほんとにみものであり、圧倒的だ。とくに大西選手は代表奪取もありえないことはないとおもう。


玉井・紙森、4年ぶりの大復活に期待!!

東アジア五輪の表彰式で左から高川経生、小峯秋二、中堀成生の3選手。
    過去5年間の国際大会国内予選会--男子(2001年の東アジア五輪は予選会なし)
  • 1997東アジア予選(兼天皇杯全日本総合)一位 中堀・高川
  • 1998アジア五輪予選一位 北本・斉藤
  • 1999世界選手権一位 中堀・高川
  • 2000アジア選手権予選一位 平山・土師

男子は中堀・高川(NTT西日本中国)、小峰(高岡ビッグウエーブ)の三人がまさにベストアンドブライテストといえる存在で、言い換えればこの3人以外の選手はこの予選会を勝たないと代表はない、と考えたほうがいい。そこが今回の男子の見どころだ。とくに中堀・高川の壁をどうせめるかが見物だ。

本命中の本命中堀・高川(NTT西日本中国)。

 その中堀・高川はまさにいまが全盛だ。そのプライドを賭けた戦いぶりは絶対的にすばらしいと断言してもいい。

 対抗はアジアチャンピオンの平山・土師、当然彼らもベストアンドブライテストに名をつらねなければいけないのだが、アジア選手権以降、平山選手に精細がないのが気になる。

 おおいに期待しているのは玉井・紙森(和歌山県庁)でほぼ4年ぶりの大復活を期待したい。 彼らが勝つようなことがあると男子ソフトテニスは非常におもしろくなるし、それだけの力は秘めている。 もっといえば国内で中堀・高川に勝てる実力をそなえているは彼らだけかもしれない。 いいときの玉井選手の高速テニスからの暴発的な攻めはだれでにでもできるというものではない。 10ポンド以下という驚異のローテンションストリングスといい超個性的なストローカーである。 またそれにピタッとつけていく紙森選手も一見地味な印象だが尋常な才能ではないのだ。

それでは熊本いってきます。

 

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