ベスト アンド ブライテスト 廖南凱編

リャウナンカイ四大会連続出場の偉業!!

1998バンコクアジア五輪男子国別対抗戦決勝(対韓国)NO.2シングルス金煕洙戦での廖南凱

 NO.2ダブルスを終えた時点で台湾の2-1のリードの王手のかかったこの対戦でもG3-1と大きくリードし、台湾の国別対抗戦3連覇は誰の目にも疑いはなかったのだが・・・ハードコートということで彼得意の剛球が生きず、決めてに欠けたか?準決勝では、広島で苦杯を飲まされた、高川選手を完璧に封じたのだが・・・

 南凱(RIAU Nan-Kai)がアジアオリンピック4大会連続出場の偉業を達成した。4年連続ではない。アジア五輪は4年毎の開催なので最初にでたのは1990年の北京大会であり、なんと12年前の大会だ。3大会連続となると、日本では北本斉藤高川の3選手、韓国では劉永東がいるが、4大会連続は、いない。

 大ベテランのように思われるかもしれないが、1969年生まれであり、現在33才だ。

 アジア五輪で獲得したメダルは金2、銀2、銅1の計5個でこれも現役最高いや史上最高。

次点は劉永東の金2、銀1、銅1。

 彼は1999年の地元開催の世界選手権で大活躍し、台湾地元優勝の立て役者となったあと2年間国際大会(佐賀、大阪)に姿をみせなかった。予選には参加していたのだが、勤務の関係やペア葉育銘の負傷等で代表入りはならなかったのだ。1998バンコクアジア大会そして1999世界選手権においての彼の活躍はまさに大車輪あっただけに、また史上でもトップを狙えるベースライナーだけに、この空白はうめようもなく、このうえなくさみしかった。

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 今回の台湾予選は4月にはじまり6月半ばにおわるという長丁場であり、実は是非台湾予選観戦を、と考えていたのだが(韓国予選、日本予選より個人的にはプライオリティは高かった。以前も書いたが私は台湾のテニスが大好きなのだ)、なかなか焦点がしぼれず断念した。韓国のように一週間ぶっつづけの短期決戦だと助かるのだが、これは韓国がセミプロ体制なのでできるわざであり、台湾は週末の2日だけをつかって予選会を消化している。

 廖南凱の復活なるか?は日本にとっても韓国にとっても最大の関心事だったし、その存在感は、韓国の劉永東とともに、圧倒的だ。ただ昨年あたり漏れ聞いたとこによると、足が衰えた、との情報もあり、復帰は難しいかな、とも考えていた。

 台湾予選は先に書いた通り6月末には終了しており、女子のSHI-TING WANGが復活したことはその時にきいた。でも男子の結果を聞くことをためらってしまった。まるで合格発表を待つ受験生身内ような気持ちになってしまったのである。

 韓国の劉永東もそうだが、廖南凱の浮沈の如何により10月の本大会への興味はおおきくちがってきてしまう。さきの衰えたうんぬんも、でるとなれば予選を勝ち抜くことが前提となっているのである程度のクオリティは保証されていることになり関係なくなる。台湾にはアジア五輪個人ディフェンディングチャンピオンの郭旭東方同賢世界チャンピオン謝順風陳信亭、東アジアダブルス銀メダルの簡安志劉家綸がいて、すくなくともこのうち2つに勝たなければ代表はないのだ。あまりに厳しい。それにほんとうに衰えがみられるのなら、でてもしょうがないところなのだが、そんなに簡単にはわりきれない。逆に台湾全体で考えれば、これだけの強豪がそろっていて、しかも(台湾は)韓国についで緻密な予選をやっているので誰が勝ってきても台湾の強さには間違いない。しかし廖南凱の個性はまばゆいばかりに強烈で、掛け替えがない。

これは謝順風陳信亭も同じか、どうかするとそれ以上だが、これはいずれ。

バンコクアジア五輪男子ダブルスの表彰式
 左から廖南凱、葉育銘郭旭東方同賢(以上台湾)、劉永東、全寅修(韓国)。日本男子は広島五輪につづいてベスト8にとどまり表彰台には届かなかった。

この表彰台にのぼった6人のうち葉育銘、全寅修をのぞく4人が釜山大会に出場する。

 意を決して(?)台湾に連絡したのは7月半ばになったころ、電話の向こうの林さん(台湾連盟常務理事)は’廖南凱でますよ’とどこか嬉しそうな声。早速、おくられきたFAXにも一番上に廖南凱の名前があった。てっきり予選一位と勘違いして、一部にその情報をながしたのだが、すこし気になってもう一度林さんに電話いれると一位は郭旭東方同賢だとの答え。なのに廖南凱の名前を一番最初に書いた台湾の彼への思いが伝わってくるではないか。

 彼は通算でたしか9回目(10回めかもしれない)の国際大会となるはずだが、いまのところ全盛期は1994年の広島アジア五輪から1999年の世界選手権(台湾)にかけてであろう。とくに広島とバンコクでは凄いテニスをした。広島はクレー、バンコクはハードと両極端のサーフェ−スだがそれぞれ持ち味を十分に発揮し、ベースライン世界一を証明してみせた。

岐阜の世界選手権のシングルスで韓国の張漢渉をあっという間に吹っ飛ばしたテニスも凄かった。ことによるとこれが彼のシングルスにおけるベストかも。でも広島での李明九戦も凄かったし・・・・ダブルスでは広島アジア大会の国別対抗戦 対韓国 李明九・李錫雨戦か?

pic02はバンコクアジア五輪国別対抗戦 対日本 北本・高川戦での廖南凱・葉育銘。完全な劣勢を高川選手の痛恨のミス一本から逆転。pic03は1999世界選手権の廖南凱。個人戦は残念ながらシングルスにエントリーしたので彼の本領はみられなかったが、国別対抗戦は見事だった。

 日本ではナンカイとよばれ、韓国のヨンドン(劉永東)とともにもっとも名前の通っている外国選手だが(彼ら二人以外の選手の名前をちゃんと発音できる人はまれである)、不思議なことに大きな個人タイトルは1992年のアジア選手権シングルスの優勝しかない。世界選手権も1995年の岐阜で北本・斉藤に破れ2位。アジア五輪も広島で3位。バンコクで2位。すでに伝説にさえなっているこの真のスーパースターに究極の個人タイトルをとってほしい、という気持ちは国境をこえて、どこか私のこころのうちにある。


 

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