ベスト アンド ブライテスト 台湾男子編

台湾男子予想オーダー

 

2001東アジア競技大会国別対抗日本戦での台湾男子チーム

 日本、韓国、台湾のなかで台湾のオーダーが一番読みにくい。昨年の東アジアのプレヴューで韓国と日本については当方がみごとにオーダーを適中させたのは御記憶だろうか(佐賀アジア選手権は、韓国に関しては、はずしてしまった)。台湾に関しても7割型よめていたとは思うが、まさか劉家綸をダブルスで2度使うなんて予想できるわけがない。しかも、負け惜しみをいう訳ではないが、これが台湾敗戦の大きな原因だ。もし劉家綸をシングルスで使い、方同賢をダブルスで2回つかっていれば、それでなくても紙一重だった日本戦はどうなったかわからない。まあ究極の目標が今年のアジア五輪にあるとすれば、合計4回、中堀選手を相手にぼろ負けした劉家綸は、得難い経験をつんだことになる。

もっとも劉家綸をはずした理由は王春雄台湾男子監督にいわせれば単純だ。「(シングルスの)調子がよくなかったから」ということだ。合宿中にほとんど成果をあげられなかったらしい。個人戦のエントリーすらダブルスだけなのだから徹底している。まあ個人戦のエントリに関しては台湾は韓国と同様に、日本とは違って、徹底した実力主義、結果重視だからこそ、だ。、韓国の金耿漢もそう(個人戦シングルス不出場)で。世界選手権のファイナリストが二人とも個人戦シングルスにでなかったのだ。金耿漢に、なぜシングルスにでないの、ときいたら、だまって首に手をあてすうっと切る動作をしてみせた。つまり馘首!!?になったのだ。

国別対抗戦の試合形式についてはこちらを参照(クリック)

 

方同賢

 さて今回はすでにおしらせした通り廖南凱が復帰する。廖南凱・(葉育銘)は日本でいえば中堀・高川に匹敵するというかそれ以上の存在なので、今回も台湾を優勝候補の一番にあげる人がいてもおかしくない。だいたい彼らはアジア五輪では異常な強さを発揮するのだ。

不安材料はやはり韓国ボールだろう。台湾ボールと韓国ボールは両極の存在であり、台湾選手がもっとも違和感を感じることになる。今回のメンバーのなかで韓国ボールでの国際大会を経験しているのは廖南凱(2回)だけ。郭・方はたしか大統領旗にでたことがあったはずだが、4大国際大会では、無い。

 台湾は新ルール以降、ずうっと廖南凱をエース格としてあつかってきて、その使いかたもダブルス、シングルスで一回づつというのも一貫している。広島では日本戦で1、4番、韓国戦で2、5番。岐阜世界選手権以降の国際大会では。すべて1,4番。いろいろ考えたが今回もそうなる気がしている。

郭旭東

 順をおって考えていこう。台湾の今回のメンバーのなかでシングルスに出る可能性のあるのは、実績から考えてだが、廖南凱、劉家綸、方同賢、郭旭東、なんだ4人もいるじゃないか。郭は佐賀で付け焼き刃のようなシングルスをやったので、多分、ないが、廖南凱をダブルスで2回つかってくるなら、今回もありえないこともない。がまず、いままでの台湾の流儀にしたがってオーソドックスに予想してみよう。

 その1は予選の結果をストレートに反映させたもの。前も書いたが台湾は岐阜で韓国に1-3で敗れたあと重心を前にもってくる。

    台湾男子予想オーダーその1
  1. 郭旭東・方同賢
  2. 劉家綸
  3. 廖南凱・蔡和岑
  4. 方同賢
  5. 郭旭東・蔡和岑

しかしこれだと廖南凱が一回だけになりもったいないし、ありえない。

 その2--次ぎはその1のバリエーション

    台湾男子予想オーダーその2
  1. 郭旭東・蔡和岑
  2. 劉家綸
  3. 廖南凱・方同賢
  4. 廖南凱
  5. 郭旭東・方同賢

 日本や韓国が絶対にやらない連続出場という技をつかった形だ。ただ台湾がこの技をつかったのは岐阜、佐賀、大阪とメンバーのバランスがすこし悪いときであり、そういう点で問題のすくない今回はありえないかも。ただこのオーダーは結構強い。

 その3--予選の結果はともかく、廖南凱をエースとして考えていれば

    台湾男子予想オーダーその3
  1. 廖南凱・蔡和岑
  2. 劉家綸
  3. 郭旭東・方同賢
  4. 廖南凱
  5. 郭旭東・蔡和岑

これだと世界選手権と同じオーダー、葉育銘が蔡和岑にかわっただけ。

 その4--ただ実績から考えて蔡和岑と方同賢を逆にするだろう、そっちのほうが強いのでこの形態なら多分そうだ。つまり  

    台湾男子予想オーダーその4
  1. 廖南凱・方同賢
  2. 劉家綸
  3. 郭旭東・蔡和岑
  4. 廖南凱
  5. 郭旭東・方同賢
劉家綸

 となる。めちゃくちゃ強そうじゃないかい。悪くても3番目が終わった段階で2-1のリードを読むことができる。廖南凱が入ったことで郭旭東を3番にすえられるのはおおきい。彼は個人のデイフェンデイングチャンピオンなのだ。最強の3番である。台湾は廖南凱を実質的なエースと考えているのは間違いないが、予選一位の郭旭東・方同賢を5番の押さえに配することで両雄を並び立つといった風情もある。多分これだな。このオーダーをみていると台湾が優勝しそうな気がしてきた。やはりここは強いよ。これで蔡和岑でなくて葉育銘だったら非の打どころの無い完璧なオーダになる。謝順風・陳信亭(世界ダブルスチャンピオン)もおよびじゃない。

    台湾男子予想オーダーその5
  1. 廖南凱・方同賢
  2. 劉家綸
  3. 郭旭東・劉家綸
  4. 廖南凱
  5. 郭旭東・方同賢

その5は蔡和岑を使わないオーダー。ありえないことはない。しかも結構強い。佐賀のアジア選手権ではこのオーダーだった。

参考 台湾男子 過去4年間のオーダー
    2000佐賀アジア選手権 VS.日本
  1. 郭旭東・方同賢
  2. 劉家綸
  3. 簡安志・劉家綸
  4. 郭旭東
  5. 簡安志・方同賢
    2001大阪東アジア競技大会 VS.日本
  1. 簡安志・劉家綸
  2. 方同賢
  3. 郭旭東・方同賢
  4. 謝敏弘
  5. 郭旭東・劉家綸
    2001大阪東アジア競技大会 VS.韓国
  1. 郭旭東・方同賢
  2. 謝敏弘
  3. 簡安志・劉家綸
  4. 方同賢
  5. 郭旭東・劉家綸
    1999台北世界選手権 
  1. 廖南凱・葉育銘
  2. 劉家綸
  3. 郭旭東・方同賢
  4. 廖南凱
  5. 郭旭東・葉育銘
    1998バンコクアジア競技大会 
  1. 廖南凱・葉育銘
  2. 謝順風
  3. 郭旭東・方同賢
  4. 廖南凱
  5. 謝順風・葉育銘

 

蔡和岑について

蔡和岑

 廖南凱と予選で組んで2位通過を果たした蔡和岑---TASI Ho-Tsen---は1975年生まれで方同賢と同年だ。全くの新顔ではく、四大国際大会はこれで3度目になる。1999年までは、現在劉家綸のペアである、簡安志と組んでおり、1997アジア選手権(バンコク)と1999世界選手権に出場した。アジア選手権はもちろんレギュラー、世界選手権はBチームとして個人戦ダブルスのみの出場で、優勝した謝順風・陳信亭に準々決勝で壮絶なゲームの末敗退。そのプレー振りは、あまりよくみたわけではないのだが、最近の台湾前衛らしい端正なもので方同賢のタイプかも。大体、台湾に下手な前衛がいたためしがないので相当の実力があることは間違いない。もっとも劉永東と並ぶ世界最強ネットプレイヤーである葉育銘の変わりをつとめるのはおそろしく困難だが・・・

廖南凱のブランクはどう影響するか?

廖南凱

 今回の台湾のキーポイントはこの蔡和岑の他にやはり廖南凱だ。かれはすでに伝説的な存在だ、と書いた。彼が国際大会の舞台に飛び出して今年で12年めになるわけだが、1999年の世界選手権までは1996年のアジア選手権をのぞいて毎年国際大会にでていた(1996年はフィリピンに留学中で予選参加ができなかった)。が2000,2001年とブランクができた。国際大会の第一線からひいていたわけだ。別に引退したとか、力がおとろえたわけではなくて、仕事との関係や、パートナーのけが等の問題があったからだが、やはり2年間前線にでていなかったというのはブランクになるとおもう。ルールが90年代の半ばに改正されて以来、国際大会の場でのテニスはどんどん変化、進化しつつあり、その流れからすこしそれていた彼が今回どのようなテニスをみせるのか興味深いところだ。