画像の説明に移ろう。これはストレートのラリーである。早いタイミング(ライジング)で、コントロールを重視した打球となっている。
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楊勝發のバックハンドグリップ。彼のグリップに関しては別企画を準備中なので詳しい説明はそちらに譲る。 |
テイクバック(2コマ~)は極シンプル。ここは非常に重要である。大いにみならってほしい。
左手がガイドとなりバックスイング。いわゆるユニットターンである。スタンスはほぼ平行。
バックはクローズスタンスというのが定説だが、それがなぜかを理解している人は少ない。これも支点となる肩が前にある関係である。フォアのように大きく引けないから、インパクトまでの助走を充分にとることができない、そのためのクローズスタンスである。しかし、ここまでよんでこられたかたはすでにお分かりとおもうが、極端なクローズドスタンスではラケットは前に振れない。バックハンド大国韓国では、バックはスクエアスタンスが基本、となっていることを我々は噛み締めなければいけない(誤解でしてほしくないのだがクローズがダメというわけではない)。
17コマめがインパクト、打点はかなり前、人によっては、めちゃくちゃ前じゃないか、と思われるかも。踏み込んだ右足の横くらい、と書かれいるのをどこかで読んだが、そんなところで打っていたんじゃコントロールもへったくれもなくなってしまう。理由は説明しなくてももうおわかりであろう。ここでの楊の打点は踏み込んでさらに目一杯右腕を突き出したぐらい前でボールを捕まえている。分解写真をみると、インパクトまでは全く身体が開いておらず、インパクトからフォロースルーにかけて大きく回転していく様子がよくわかる。
12コマ~フォワードスイング。15から17のインパクトまでは完全に水平につまりフラットに振られている。17のインパクト後ラケットは上に抜けるような軌道をとり、軽いトップスピンをボールに与えている。
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