廖南凱
LIAU Nankai リヤウ・ナンカイ
(台湾)

1990年から2002年まで台湾のエースとして活躍。その間に国際大会に10度出場し、3度の国別対抗優勝(1990.1994,1999)。その3度の優勝全てで中心的存在だった。またアジア競技大会に1990北京、1994広島、1998バンコク、2002釜山と四大会連続出場を果たしており、これは現在のところ彼しかなしえていない。アジア五輪で獲得したメダルは計8個(金2銀2銅4)でこれも最高記録。個人タイトルは1992年のアジア選手権シングルスだけ、とめぐまれていないが、1995世界選手権ダブルス銀メダル、1998アジア五輪ダブルス銀メダル、1994、2002アジア五輪ダブルス銅メダル、1999世界選手権シングルス銅メダル、2002アジア五輪シングルス銅メダル 等々の素晴らしい成績をのこしている。

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GROUND STROKE FOREHAND
グラウンドストローク/フォアハンド ロビング
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
よくヘッドを落とす、という言葉を聞くとおもうが、上のようなラケットワークの事を指す。ラケットを縦に使う、というのも同じだ。

 こちらも解説の必要を感じないぐらい模範的でシンプルなフォーム。とにかく繰り返しじっくりみて頭の中に叩き込んでください。余分なものは一切なく、すべてが血となり、肉となります、というしかないのです。文字で伝えられるなら動画や写真はいらない。とにかくいやになるくらいみてほしい。このページだけでなく他のページもそうです。

 これは練習中であり、それほど速くないボールをロビングで打ち返したのだが、きっちり左肩をターンして丁寧に打球している。テイクバックはラケットに添えられた左手てのガイドによっておこなわれており、ラケットの引きと肩のターンが同時に行なわれている(何度いうがユニットターン)。このテイクバックを含め、左手の使いかたが美しく、またおおいに参考にしてほしい点だ。特に6、7コマめは理想的。

フォロースルーでラケットを首にまきつけていないことにも注目。こんなこと、いまさら、わざわざいうことはないかもしれないが、いまでも、なんとかの一つ覚えのように、首に巻きつけろ、まきつけろ、とくり返す人が多いからだ。ソフトテニスの特徴としてあげる信じられないひともいる。振り切れ、という指導のためにつかわれた言葉が、誤解され曲解され、伝染病のように広がったのだろう。はやくその呪縛からのがれることを願うのみ。フォロースルーは結果であって、目的ではない。ここでもわかりやすさのためのわかりやすさが、上達を阻害しようとしている。罠に陥るな!!

誤解しないように。巻き付けるな、といっているわけじゃない。別に必ず巻き付けるものではない、ということだ。100回ボールを打ったら100種類のスイングがある。当然フォロースルーも100種類あるのである。

グリップはやや厚めのセミウエスタン。本来はもっと薄い握りの選手だが、このときは(1999年世界選手権)、サーフェースのために例外的にバウンドが高く、彼としてはやや厚めのグリップで終始プレーしていた。

廖南凱近影。2005年台湾全國運動会(国体)にて。台南県の監督として登場。熱血ぶりをみせ、男子ダブルス(王俊彦・方同賢)、ミックスダブルス(方同賢・方燕玲)、シングルス(王俊彦)に優勝させた。団体戦は陳信亨率いる台南市に敗れ準優勝。国際大会に監督して登場する日も近いか?