ハーフボレー
読み方 はーふぼれー
 
2004アジアダブルスチャンピオン キムジェボク(韓国)のハーフボレー

 ソフトテニスにおいて、意外に正しく使用されていないことがある用語のひとつ。これはローボレーのことではない、あるいは中陣でのノーバウンドのボール処理のことでもない。間違えないように。

これはショートバウンドでのボールの処理(バウンド直後のボールを打つこと)のことを指すことばだ(いわば究極のライジングショットだ)。

ボレーというのはノーバウンドのボールの処理のことを指すのだから、おかしいのではないか、と思うが、そこでハーフの意味だ。これは半分ということではなくて、ここでは「不完全な」という意味でつかわれる。ある程度ボレーという言葉を否定しているのだ。

ユウヨンドン(韓国)のハーフボレー。リターン直後のプレーである。
2005東アジア五輪三冠王の王俊彦(台湾)の裏面を使ったハーフボレー。

ネットへ詰める中途で相手がショートボールを打ってきた。ローボレーで返すには間に合わない。といった状況で使われるショット。1993年ルール改正以降重要性がローボレーとともに飛躍的に増した技術である。もちろんネットから遠くはなれていても、ベースライン上でつかっても、ハーフボレーと分類される。

以前に出版されていた本ではほとんどが正しく認識されており問題なかったが、だれかがどこかでいい加減につかったことがひろまったのか、最近、結構間違えて使用する人がふえてきた(雑誌にまで間違えて使用されていた)。結構ソフトテニスにはこういう例がおおいので、(いやソフトテニスにかぎらないか)、注意すること

スマッシュとボレーの中間のショットなどというとんでもないことを教えているひともいるようだ。恥ずかしいのでやめてください。ドライブボレーのことをハーフボレーだとおもっている人もいる。

ハーフボレーは極めて守備的なショットで派手さにかけるが、技術的にはとてもむつかしい。 ある本にローボレーよりハーフボレーのほうが簡単だ、なぜならローボレーは下降するボールを打つことになるがハーフボレーはその逆だから、とあった。たしかに一理あるが、たしかに相手コートに返すだけならそうかもしれないが、浮きやすいともいえるわけで(献上ボールになる)、一概にどちらが簡単ともいえまい。どちらも難しいことには違いないが・・・
『大嫌い、こんな状況に自分を追いやった「1プレー前の自分」が憎たらしい』といったのはかのビヨン・ボルグだ。『本当の緊急のショット』『やむを得ず打つ』のがハーフボレーともいっている。伝説のプレーヤー”ビッグビル”チルデンはハーフボレー憎しのあまり?「練習する必要なし」とその著書でいいきった。もちろん、できれば打ちたく無いショットではあるが、必ずそういう場面は訪れるのだ。練習しよう。

|
|