男子ダブルスディフェンディングチャンピオンの李佳鴻(リーチャーホン)。大本命で臨んだ2006年ドーハ大会。楊・李としては国別対抗団体戦を含めて全勝し、キャリアの頂点を築いた。台湾国内予選では王・方に勝ち、本戦では中堀・高川、ジェボク・ヨンドンを連破、まさに世界のトップをすべてたおしたともいえるわけで、しかもきついマークを振り切ってのその勝利の価値は一層高い。それ以降の国際大会では今ひとつの印象は拭えないが、間違いなく実力は確実にアップ、技術の切れはさらにすごみを増しており、史上初の個人戦2連覇(2大会連続優勝)はおおいにあり得るとおもう。韓国のペウオンソン・キムテジュン、日本の中堀成生・高川経生とこの楊勝發・李佳鴻が男子の3強といっていいだろう。
韓国選手の紹介でペ・キムが大会大本命と書いた。今年の試合を見る限りでたしかにそうなのだが、経験、実績等を考慮熟慮したトータルキャリアで比較した場合、この3ペアの差はどんどん縮まる。さらにいえば鼻の差ぐらいだが、ヤンリがリードしていると思う。
この3組とも右利きと左利きのペアであるのが興味深い。さて動画のプレー、ダブルフォワードでは欠かせないというか、現在になって飛躍的に重要性の増したのがこのバックスマッシュ。こういったハイレベルのスキルでの李佳鴻の美しさを堪能してほしい。ごつい体格からは想像しがたいセンシティブな面が実は彼の最大の魅力だ。
→右画像は2006ドーハアジア競技大会での李佳鴻 |