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しかし高川ほどのネット・プレーヤーであっても,一旦相手に移ってしまった勢いを止める手だてをうつことができなかったとすれば,それは今後のソフトテニスにとって大きな課題と言えるかもしれない.
例えば,一昨年ゴルフの全英オープンに出場した丸山茂樹が,タイガー・ウッズのプレーを見て,「引き出しの数の違い」を述べていた.タイガー・ウッズのとあるアプローチの場面で,丸山が思いつくアプローチの方法は5つであったが,どうやらタイガー・ウッズは10以上ありそうだと述べ,自身とのレベルの違いを痛感したと述べていた.
状況への対処方法が多ければ,状況を打開できる可能性は高まるだろう,そんなことをソフトテニスでもできないのだろうかと高川を見ていて考えてしまった.
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| 中国の張卓。今大会では金煕洙と2勝2敗、小峯と1勝1敗、三石・渡邊には2勝0敗と素晴らしかった。男子で韓国から勝ち星をあげたのは彼らだけである。 |
高川にとっては誤算であったのだろうか.佐賀と大阪では凡ミスを繰り返してばかりで全くいいところがなく,李のプレーには僕自身半ば失望を隠しきれなかった.今回国別対抗戦の初戦,韓国は中国とあたり,李は金煕洙と組んでトップで出ている.対戦相手の張・任組は実力があるとはいえ,李・金組は5-1で敗れている.観戦者に聞いた限りでは,李のミスが目立って,監督からかなり激しく怒られていたということだった.そうした情報は日本選手もつかんでいたであろうが,高川は李がもっと早くミスを繰り返してくれるものと思っていたのだろうか.
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| 2001東アジア五輪での李源學。(東アジア五輪では)全くいいところがなかった、といっていい。 |
果たして高川のイメージは,韓国ベースライン・プレーヤーのプレーに完全に合っていなかったように思われた.李源學・劉永東組との対戦の第3ゲーム,中堀が逆クロスに絶妙のロビングを打球した.李はかなり体勢を崩したが,そのままバックハンドの強打で逆クロスに打球した.しかし高川は,ロビング待ちの体勢に入っていて,比較的容易なフォア・ボレーをネットし,ゲームを失ってしまっていた.
ひょっとしたら,そんなわずかなことの積み重ねみたいなものがあったのだろうか,観戦している者には決して知り得ることのない違和感みたいなものを,感じながら,積み重ねながらゲームに臨んでいたのだろうか.
高川にとっては何が必要であったのだろうか.小峯が見せた必死さのようなものであったのだろうか.王者が王者であるためには,何が必要であったのだろうか.
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