世界選手権国内予選プレヴュ−

男子 中堀・高川不在の影響は?

昨年のアジア五輪予選会での中堀・高川。圧倒的というのでもなくて、なにか底光りのする強さだった。まあ、圧倒的だった。とにかく素晴らしいのだ。

 中堀・高川が広島枠ででるという予想外の展開になった。彼らが国内でもっともハイクオリティのトーナメントにでない、というのは非常に残念だが、予選という性格上しょうがない、といえばしょうがない。その広島予選は白熱したようで、見たかった。

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過去5年間の国際大会予選結果
1998 アジア五輪 北本・齋藤
1999 世界選手権 中堀・高川
2000 アジア選手権 平山・土師
2002 アジア五輪 中堀・高川

 昨年から連勝街道を突っ走っている浅川・小峯がこれで絶対的な本命としてクローズアップされる。 彼がどう戦うか、興味はそれにつきる。かえっておもしろくなった、との見方も可能だ。 彼らのコンディションはインドア大会をみる限りでは他のペアとは隔絶してすばらしく、切れスピードともに比較に値する選手がみあたらない、というほどのものだ。 もし韓国予選のような形態をとるなら、99パーセント浅川・小峯の勝ちだろう。
 がここは日本。いちおうリーグ戦の形式とはいえ、一発勝負的なスタイルの予選が続いており、おそらく今回もそうだろうから、予断を許さない。

2002全日本総合決勝での浅川・小峯。もちろんすばらしいかったが、現在の彼らはさらに数等レベルアップしている。

 中堀・高川は昨年まで過去四年間に3度あったそうした予選を1,2,1と切り抜け、第一人者のプライドをみせた。 これはほんとうにすばらしいことだ。かれらは名実ともに日本代表だった。そして今回は浅川・小峯がいよいよ真価を問われることになる。

 浅川・小峯とならぶ可能性のある選手はたくさんいるが、モチベーションとその持続が問題で、 それがペア間で、持続的、計画的にバランスのとれたコンビというのは他にちょっとみあたらない。 ちょっと一発やってやるか、ぐらいの人はたくさんいるし、実際、その一発は強力であり、あなどれないが、そんなひとばかりでは困ってしまう。 ここは浅川・小峯に勝ってほしい、というのが正直なところだ。 この二人はたとえこの予選で結果がでなくても、実績から推薦での世界選手権出場は固いが、チャンピオンとして、プライドを賭けて自力出場をめざしほしい。 当然そのつもりだろうが・・・

 他で注目されるのは推薦出場ながら国際大会を経験してきた若手選手たちで、期待というよりは好奇心にちかいのだが、代表のメンツをどう保つのかに関心がある。 ぱっとしないようだとナショナルチームの存在意義にもかかわることになる。 国際大会を経験したということはそうではない人には得難い経験を積んだわけであり、もとより才能豊かな彼らが今後それをどう活かすか、のほうが問題なのだ。 (国際大会に)でられてよかった、では当然すまないのだ。

 若い選手では花田・川村という注目の新ペアがいる。川村のうまさは文句ないし、それに花田の豪打がさえれば、一気に、もあり得ないことではない。

 昨年のアジア五輪の予選は一次リーグで各ブロックからひと組しかぬかない、という非情の方式だった。今年もそうなのだろうか。もしそうなら、とんでもないペアが優勝なんてことに今年こそなる予感がしないでもない。

 中堀・高川の不在。いったいどうでるか?興味はつきない。

左から 室谷('99世界選手権、'00アジア選手権代表)東('01東アジア五輪代表)三石('02アジア五輪代表)渡邊('02アジア五輪代表)

女子

上から水上、金、辻、玉泉。

 女子は強いペアがいっぱいいる。だれが勝つか、予想は困難だ。

過去5年間の国際大会予選結果
1998 アジア五輪 石川・奥
1999 世界選手権 上沢・河野
2000 アジア選手権 石川・鎌田
2002 アジア五輪 玉泉・上嶋
 昨年のアジア五輪予選ではナショナルチーム外だった玉泉・上嶋が、有力ペアをすべて倒して優勝。 その勢いで西日本、皇后杯、全日本インドアと主だったタイトルを奪取した。 外(アウトドア)と中(インドア)の全日本を制したのは男子の浅川・小峯と同じで、優勝候補一番手は動かない。 が男子とちがうのは高いモチベーションを持続しているライバルが女子にはたくさんいる、ということだ。 上位にいけばプレッシャーなど感じている間などないし、もしそうなればあっというまに持っていかれるだろう。 決してレベルが高いとはいえない女子だが、実力は拮抗、試合は白熱しそうだ。

 4月最初の女子選抜ではその玉泉・上嶋は早稲田の長・高橋におどろくほど簡単にやぶれた。 長に関しては昨年のプレヴュ−でも書いたようにそのビッグフォアハンドにとても魅力を感じる。ビッグフォアハンドとよびえる女子ベースライナーは3人いて、玉泉、長、大西だ。長はその両方を破って、女子選抜で3位にはいったが、試合はあまりおもしろくなくて、玉泉、大西とも打たれ弱い強打者共通の欠点をもろにさらけだしてしまった。長はまだ高校をでたばかりの恐いものしらず、という感じであり、今回はダークホース程度だが、将来はおおいに期待したい。

上嶋、濱田

 大西はなぜかナショナルチームをはずれてしまったが、今回はNTTの八谷と組んででるといううわさをきいた。八谷は間違いなく現在の最高ネットプレイヤーであり、これは他ペアにとって脅威のコラボレーションとなる。正直わくわくしているところだ。

 玉泉は強打だけではない。それだけではこの一年間の圧倒的な勝ちっぷりが説明できない。彼女には必殺のカットがあり、いまだに雁行陣を信奉するおおくのペアを鼻ッから破壊する。文字通りの必殺ではないが、カット処理でこわれた陣を立て直すすべを多くのペアが未だに持ち得ないのが現状なのだ。

 昨年の予選には出場できなかった金と濱田のペアも最有力。女子選抜の観戦記でも書いたとおり、強いというよりは負けないペアであり、こういうリーグ戦ではもっとも力を発揮しそうでもある。彼女らが本命か?金の配球、濱田の技術レベル、運動能力の高さは見ごたえがある。

 女子選抜、関東オープンと連勝したナガセの河野は福田とのペアで出場。関東は見なかったが、女子選抜での切れのよさは印象に残るものだった。彼女が爆発すれば、福田のキャリア不足など軽くカヴァーしてしまうだろう。またナガセはまた予選会では格別な強さ発揮するのも無気味だ。

 アジア五輪代表の辻はだれとでるのか?インハイチャンプの齋藤と聞いたが・・・未確認。もちろん優勝候補。

 東アジア五輪3冠、アジア五輪ダブルス銀メダルの水上志乃は日本でただひとりアジア五輪で通用した選手。が国内では苦戦が続いている。水上・熊谷の新ペアでの挑戦ときいたが、どんなテニスをするのか?いづれにせよ、本番では絶対必要な選手。もっとも大事な国内大会であるこの場で強い水上がみたい。

 高いアベレージの佐藤・緒方は本命というよりは対抗馬的存在だが、もちろん有力ペアのひとつ。