つぶやくおばさんさんより
はじめましてここに書き込む女性の中では、最年長かもしれませんが、最近ソフトテニスにからんで私の回り起こった出来事をお知らせいたします。
中学、高校、大学と軟式テニスをやっておりましたが、インターハイ、学連リーグなどとは無縁のテニス人生でした。進学した高校が公立の新設校のため、硬式テニス部しかなかったところに「軟式を続けたい。」「市内大会にでたい」という思いがつのりメンバーを集めて(経験者2名、初心者5、6名)練習開始。硬式テニス部があるじゃないかという学校側に何回も交渉し、1年では自主練習、2年で同好会昇格、3年では引退直前にクラブ昇格、という高校時代を過ごしました。
大学に進んでからも、実習などで忙しいため練習は充分出来ない医歯薬系の学校でしたが、同じ様な環境の学校と交流試合をもちながら、学連のリーグも参加するだけのクラブでしたが、4年間続けることが出来ました。
社会人になってからは、軟式テニスをするところは見つけられず、結局硬式ラケットに持ち変え、コーチに「軟式の変な癖が抜けない」と言われながらも、結婚、出産、子育ての合間をぬって、運動不足を防止する程度に硬式テニスをやっておりました。
こんな主婦が、急に軟式をもう一度やってみたいと思うようになったのは、実は高校生になった息子が、ソフトテニス部に入ったからでした。39歳で小学生のスポーツ少年団の指導を始められたお父様の書き込みを読みましたが、体力的には新しいスポーツには挑戦出来ないと思いながらも、子供と共通の話題で楽しみたいと思う気持ちはいずこの親も一緒なんだなと思いました。
子供のラケットを買いにいったついでに、無性にあのボールを打つ感覚がなつかしくて自分用のをもう1本買ってしまいました。硬式のようにやりたいと思えば、スクールでもどこでも出来る状況に比べ、ソフトテニスは練習の出来るところ(地域のクラブ)を探さなくてはなりません。市役所の社会体育課でサークル活動の責任者の連絡先を伺い、主婦のクラブを紹介していただきました。 20年近くも軟式ボールを打っていなかったため、なかなかボールが飛ばず、バックハンドもままならない状態でした。新ルールでの試合も初めてでしたが、クラブの練習に付いていくためにはやく感覚を取り戻したいと思っていた矢先、次の練習日に顔を出した際に、「練習に付いていけないから入部は断る」旨を告げられ、主婦のクラブでもこんなことがあるのかとびっくりいたしました。
せっかく買ったラケットも20分ほどのラリーに使用しただけで、残念ながら使うチャンスはなく、次の週から硬式ラケットに再び持ち変えることにいたしました。
学校体育のなかではそれなりの競技人口を獲得しているソフトテニスも、実業団ではなくもっと広い層を対象とした社会体育としての受け皿がほとんどないソフトテニスの現状を実感した次第です。
ボールの柔らかさや新ルールも市民レベルの講習会などアピールの仕方によっては、成人の初心者あるいは遠い昔の経験者、はたまた硬式経験者を対象に発掘できるのではないかと言う感触はあるものの、現在、成人を対象にした組織がレベルの高い経験者(県大会や地域大会進出をめざす者中心)を主体に運営されているとすれば、競技人口が減るのも無理はないなと思いました。
マイナーとはいえインディアカやバウンドテニスの愛好者がじわじわと増えているのは、底辺を広げようとする組織の努力もあってのことではないでしょうか?
公式試合のウェアの規定など、詳しい業界のことはわかりませんが、この閉鎖性を乗り越えないぎり国外へ売り出すことなど無理でしょう。
さて、昨日、息子の高校も団体で準優勝を決め、試合に出る訳ではないけれど初心者の部員も希望をもって練習が出来る学校のクラブはやはりいいものです。しばらくは、保護者としてサポートすることでソフトテニスを楽しみたいと思っております。