あの広島市中央コートの美しいクレーがハードに!それが本当なら実に残念です。広島には立派はハードコートがすでにあるというのに!!最近はどんどんクレーコートがなくなっていきます。川口も草薙もオムニになりましたし、新設されるコートもオムニばかりです。全日本総合も6年連続(仙台大会はクレーで開催予定でしたが)でオムニで開催されます。主な大会だけみるとほとんどオムニが主流といっていいでしょう。オムニはクレーに特性が近い、といわれますが、それはみかけの数値だけで実はハードコートよりもハードなのではないかと考えています(オムニコートの人工芝の下敷きはすぐにアスファルトです)。あのすべりかたが足腰への負担をハードコート以上に強いているように思うのです。最近故障をかかえた選手が目立って増えてきたのもそのせいではないでしょうか。
あの音響特性も気にいりません。プレーされた方や観戦された方はもちろんご承知でしょう。オムニコート上では全然音がひびかないのです(それどころか吸い込まれてしまいます)。迫力のないことこのうえないでしょう。
クレーの管理が大変なのはよくわかります。また大会運営上で支障をきたす場合も多々あります。しかし、もう少しプレーヤーの健康や競技そのものの事を考えてほしいものです。水掃けが悪いのは日本独特のクレーの特徴で、例えばヨーロッパで主流のレッドクレー(アンツーカー)やアメリカに多いグリーンクレー(グリーンサンド・富士宮、名古屋口論義コートが採用しています)などをもっと研究し、妥協案として、導入することは考えられないのでしょうか(この二つのコートの水掃けは抜群です。たとえばグリーンクレーは雨上がり30分でプレー可能です)。
もっともオムニの侵略は日本だけではないようです。オーストラリアなどはローンとクレーしかなかったのが数年でほとんどオムニとハードに変わってしまったそうです。ちなみにアメリカはハード中心、ヨーロッパは(レッド)クレーが主流です。