2008アジア選手権で韓国6年ぶりの団体優勝の立役者キムドンフン。その強烈な打球力は凄いなんてものじゃなく、ほとんど相手にならないほどの圧倒的なものだった。久々の衝撃だったといえるだろう。韓国男子はありあまる戦力と圧倒的なレベルの高さを誇りながら2002年のアジア競技大会(釜山)での圧勝を最後に国別対抗団体戦の優勝から遠ざかっていた。2003〜2006とハードコート(2003は団体決勝のみ)の大会が続いたから、との見方もできるが、90年代はハードでも強かったのである(1993上海、1996、1999バンコクで団体優勝)。2007の世界選手権は韓国開催サーフェースはクレー、当然のように個人戦で上位独占を果たす(全種目ワンツーフィニッシュ)。しかし最後の団体戦でまさか、まさかの敗戦・・・・2008年まだ二十歳のドンフンはその韓国のいやな流れを一気に吹き飛ばしたのである。
まず現在世界最強のフォアハンド、ビッグフォアハンド!!スピード、威力の点で並ぶものはいない。グリップは典型的なセミウエスタン。細かな分析は他の機会に・・・
今回の国際ジュニア出場選手ではただ一人の4大国際大会個人戦優勝者。男子の中心である。砂入り人工芝でどこまでその実力を発揮できるか?10日に来日しており韓国チームの意欲は充分、期待したい。画像は2008年アジア選手権シングルス決勝でのキムドンフン。 |