シグネラーリ、クレイグ

CIGNARELLI,Craig

(USA)

世界選手権に3回連続出場。その度にジャンピングサーブで相手選手のそして観衆の度肝を抜く。普段はアメリカのトップジュニアを指導するプロのコーチ。世界選手権には数々の硬式キャリアが出場してきたが、その中で間違いなくナンバー1の実力。ちなみにあのサンプラスとは親友。1999世界選手権国別対抗銅メダル。

-->main
FLAT SERVE
フラットサーブ
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
21 22 23 24 25
 
この画像から学ぶべき最重要点を三つ。せめてこれだけは今日おぼえて帰ってほしい。
1。スタンス、構えたときのつま先の向き。
2。肩のターンと上体の捻り、その戻し
3。前方への大きなフォロースルー

 シグネラーリ(アメリカ)のコンチネンタルグリップでのフラットサーブ。

 薄いグリップによるオーヴァーヘッドサーブのラケットワークがよくわかるはずだ。

 2コマ〜7コマがトスアップ。スタンスは打球方向(クロス)に対してややクローズ、ネット方向にはほぼ直角といったところ。つま先の向きは左足が右のネットポスト、右足はベースラインと平行つまりサイドの壁をむいている。この時に両方のつま先の方向をそろえて両方ともサイドを向いてしまう人もいるが、あまり薦めることはできない(間違いではないが)。このようにすると身体が打球方向に対して完全に横向きになってしまう。つまり最初から閉じてしまっていることになる。これではパワーはうまれず、いわゆる手打ちになってしまいがちである。後ろ足をネットと平行、前足はネット方向を向かせる。そうするとすっと立ったときに自然と身体もやや正面を向く上体になる。そこから身体(上体)を、ネットと身体が直角になるような横向き、あるいは相手に背中をみせるように、ぐっと肩をいれる。ここではじめてそのねじり戻しによるパワーがつかえるのである。

 

ここの画像でも最初の2コマめでは背中のUSAのロゴがはっきりみえないが、トスアップにしたがってはっきりしていくのが如実にわかるだろう(2〜8)。この横向きをつくることが薄いグリップのサーブではもっとも重要なのである。ウエスタンでのサーブになじんでしまうと、違和感が強くてまずこの形をつくるのに苦労する。実際に折角うすくもちながら身体を開いたまま打っている選手を結構みかける。ネジ穴にあわないネジを無理にいれたようで、まるで機能せず、典型的な手打ちなってしまっている。グリップを変えるだけではダメなのである。あたりまえのことなのだが。もちろん逆もある。ウエスタンなのに上体をうんとひねって打とうとしてしまうパターンだ。もはや説明の必要はあるまい。

ラケットワークについて、トスアップとともにテイクバックされ12、13コマでいわゆるトロフィーのポーズといわれる形になる。ここで一瞬のタメをつくったあと、上腕をぐっと内側つまり後側にひねりラケットヘッドを背中側に落とす(15、16コマ)、そこから一気にラケットをトスしたボールにむかってエッジ方向からふりあげる。ラケットを刃にみたてボールをまっぷたつにするようにふりあげるのである(16〜18コマ)。インパクト直前で手首を内側にターンさせるように上腕部を内側にひねり、ボールをヒット(19コマ)。そのまま前方へ大きく振り抜く。コンチネンタルのサーブというとインパクト後ラケットも強烈に回内動作をおこないラケット面を急速に右側に向けるように考えているひとがいるが、これはフラットサーブなのでフォワードスイングからインパクトフォロースルーまでほぼ一直線にスイングされている。イワニセヴィッチやマリオ・アンチッチの育ての親であるボブ・ブレッドが、トップジュニアに対するフラットサーブのコーチングの際、この直線的なラケットスイングをうるさいぐらいに強調していたことがったあった。それはフォワードスイングからフォロースルーにいたる間のラケットの軌道は幅30センチより左右にずれてはならないという徹底したものであった。パワーを最大限にボールに伝えるためである。ボールが軽く反発力の弱いソフトテニスではさらにそれが重要ともいえる。この19コマめからのおおきなフォロースルーをぜひ参考にしてほしい。

これはゲーム中の画像だが、7、8分ぐらいの力で打たれている。非常にリラックスしていて、シンプル、とにかく美しい。完全にコピーしてもなんら問題のない、どの一コマをとっても美しい、まるで生徒にオーヴァーヘッドサーブはこうやって打つんだよとおしえているような、真に模範的なフォームといえるだろう。グリップはコンチネンタル。

内旋、回内についてはここ(クリック)も参照に。