SHI-TING WANG Shock!!

世界選手権観戦報告その1

 世界選手権が終わって一週間。ようやく上位の記録をほぼupできた。現地からもっとup dateに情報を提供できれば最良だったのだが、結構環境設定に時間を喰い、国別対抗戦の結果をのせるだけに止まってしまった。やろうと思えばやれたが、そうすると肝心の試合観戦がお留守になりそうで、それだとなんのために台北までいったのかわからなくなる。事前の調査不足、準備不足がたたってしまった。反省しています。
優勝者一覧
国別対抗戦 ダブルス シングルス
男子 台湾 謝・陳(台湾) 金(韓国)
女子 台湾 上沢・裏地(日本) 王(台湾)

 それにしても期間中のアクセス数はおおく、関心の高さにはうれしくなってしまう。はやく観戦記を、との催促さえある。先の国別対抗戦の速報で女子について意味ありげなことを書いたことも、いささかセンセーショナルだったかもしれない。これについてもいくつもメールで問い合わせがあった。これは実際ひどく刺激的なことだったのだ。私自身まだそのショックから立ち直れない。多分立ち直ることはない。

 事情通の人は女子台湾チームのオーダーやシングルスのウイナーにSHI-TING WANGの名をみて、このことか、と合点されたろうし、それはまさにそのことなのだ。このショックをSHI-TING WANGを知らない人に伝えるのはかなり難しい。 SHI-TING WANG(現地語ではワンスゥチンと発音していたが、プロテニス界ではシー・ティー・ワンの通称で知られる)は現役のWTAツアープロ。シングルスの最高ランキングは26位、ツアー6勝(6タイトル)の堂々たる成績。アジアテニス界の顔といっていいだろう。今期は多少ランキングを落としているようだが100位内をキープし、4大大会すべてにエントリーしている。ウインブルドンUSオープンではヤナ・ノボトナに敗退。全米以降ソフトテニスに専念したので現在は100位台にランクが落ちているが、すでに全豪オープンの予選からチャレンジすることを表明。ツアー復帰を明言した。バリバリの現役プロなのである。硬式プレーヤーが国際大会に出場するのは珍しくない。今大会にもたくさんいる。前回も全豪に出場したというオーストラリアの選手がいたし、今回のアメリカ男子選手は全員がレッスンプロだ。

その中にはジュニア時代サンプラスのダブルスパートナーでシングルスでは彼より強かったという触れ込みのSTEVE OLIVERという選手さえいる。

余談だが、このアガシ に似た---スキンヘッド--- OLIVER選手の技術は素晴しい。サービス、グランドストロークとも実にうつくしくパワフル、まだソフトテニスに慣れていない感じで、しかもボールのあつかいやすさをなめた風で、アメリカ選手全体が腰高な印象だったが、彼等が本気で取り組めばソフトテニスに革命が起きるだろう。日本戦に完敗した彼等はかなりショックを受けたようで、長いシリアスなミーティングをおこない、活発な意見交換を行っていた。いわく、ジャパニーズスタイルでないと・・・とか、ジュニアの育成から始めないと・・・とか。アメリカのソフトテニス事情についてはインタヴューを行ったので後日掲載予定。

 しかし、WANG選手は、それらの選手とは、全然違う。ほぼパーマネントな現役のツアープロ(ほぼといったのは彼女が現在、会場となった、国立体育学院の学生でもあるから)がプロとしてのトーナメント出場の合間に6ヵ月まえからソフトテニスに取り組み(現実には9月のU.S OPENまでツアーに参加しており、ほとんどソフトテニスはできなかったろう)、10月の国内予選に出場(ダブルス)、2位で通過。その後2ヵ月間の本格的なソフトテニスのトレーニングで世界選手権にトライ。結局、シングルス、ダブルスとも全勝で大会をおえた。
WTA26位が具体的にイメージすることができない人もいるだろう。日本のトッププロ杉山愛は最高位15位(12.13日最新ランキング24位)、フェド杯代表の佐伯美穂と吉田友佳はそれぞれ56位(同120位)、52位(同146位)。WANGに勝つには、杉山を代表にしなくては、と冗談をいったひとがいたが、それはまさに冗談ではない。
 このことにこんなにショックをうけているのは私だけなのだろうか。他の人の意見も聞いてみたい。このサイトではさんざん女子のレベルがひくいことを嘆いてきた。当然のことがおきただけなのか?!決定的に女子ソフトテニスのレベルは低いのか?いやひくいのだ。それがもっとも決定的な場面で暴露されたのである。ソフトテニスに対して(特に硬式テニスとの関連において)アンビヴァレンツな想いを持っている人は多いと思う。私もそのひとりだ。しかし今回はそれをこえて恥ずかしくなった。ソフトテニス界は今回のことを恥じるべきだと思う。清く反省し、今後の糧とすべきだ。負けた、残念だった、またがんばろうではすまない敗戦なのだ。全ソフトテニスプレーヤーの存在意義に関わる問題といえばいいすぎだろうか。すくなくとも私のプライドはずだずただ(私のプライドなどどうでもいいが)。女子のテニスにたいする不信感がこんな形で証明されるなんて!!

 さて読んでいただければわかるとおり、まだ、というか、かなり混乱している。WANGに関しては現在さらに調査中であり、まだ書きたいことも、山ほど、ある。また彼女のインタヴューもとれたので後日掲載したい。

 大会の観戦記としては話が前後してしまっているので次回はもうすこし大会全般のことを書く予定。

  1. 女子シングルス決勝トーナメント
  2. 男子シングルス決勝トーナメント
  3. 女子ダブルス決勝トーナメント
  4. 男子ダブルス決勝トーナメント
  5. 女子国別対抗戦決勝トーナメント
  6. 男子国別対抗戦決勝トーナメント
  7. 全種目メダリスト一覧
  8. 第1〜3報

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