オリンピックに出たい人は硬式をすればいい

[１０年前にソフトテニスに]

中学・高校・大学とソフトテニス命で過ごしてきました。社会人になっても、しばらくの間はソフテニを続けていましたが、「ソフトテニスをオリンピック種目に！」という話が大きく聞こえるようになって来た頃から、なんだかすっかりやる気をなくし、ラケットを握る機会も少なくなりました。試合にも登録していなければ出られないとか、いろいろとやりにくくなったりもして・・・
　もともと、硬式テニスこそが世界の主流であって、ソフトテニスは、テニスを日本人が日本で行なうのに適した競技にしようとして考案されたのだと思っています。老若男女が手軽な用具でいつまでも楽しむことができ、ボールが当たってもそれほど大きな怪我もしない。誰でもすぐに親しめる、爽やかで素晴らしいスポーツです。そんなソフテニが大好きで、世界には通用しないとわかっていても、私はソフテニをやめることなく続けてきたのです。強くなって、うまくなりたいとは思いましたが、オリンピックだなんて考えたこともありませんでした。
　野球の世界は、テニスと同様に「硬式」と「軟式」です。説明するまでもありません。ソフトテニスはソフトテニスの役割を果たすべく、昔のルールに戻して、登録料も取らずに、日本国内での普及に力を入れていって欲しい。オリンピックに出たい人は、硬式をすればいいのではないですか。「硬式」だろうと「軟式」だろうとテニスはテニス、庭球は庭球です。私のように思われる方はおられないのでしょうか。
　マナーを守って競技するのは当然です。サッカーのように、審判がみていなければ何でもありというような種目ではないはずです。紳士・淑女のスポーツでしょ？指導者はしっかりそこのところを子供に教えてあげて欲しいです。

[ゆう]

たしかに世界の主流は硬式ですが、それは最初からそうだったわけではなくて、段々になっていったわけです。もともとはローカルなものだったわけです。だから、といわけではないですがソフトテニスもそれをめざしていっても別にかまわないのではないでしょうか？オリンピックにでたい人は硬式を、というのはオリンピックにでたいひとは陸上を、といっているのとおなじで意味がない気がします。
残念ながらソフトテニスの社会的なステータスは低い。オリンピックにはいればそれはかなり解消されるのではないかと思います。オリンピックでソフトテニスをみてみたい、単純に私はそう夢みます。

[憂鬱]

スポーツは素晴らしいものですが、いやなところもたくさんありまず。昔から職業に貴賤なし、という素晴らしい言葉がありますが、残念ながらわざわざそういうことをいわねばならないほど、問題はおおいですね。それが時代がすすむにつれてますます広がりつつあるように思えます。

スポーツもそういうところがあります。各スポーツ平等かといえば、けっしてそうではないですね。高校野球のテレビ放映もしかりでしょう。オリンピック種目のいろいろな意味での優遇振りは誰の目にもあきらかです。

国体が改革されましたが、オリンピック種目が優遇されて、ソフトテニスは縮小を余儀なくされた、ときいております。世の中がますます保守的な傾向がつよくなりそうなので、学校体育でもオリンピック種目が優先なんてとんでもないことをいいいだしかねない状況なのでなないでしょうか。

ソフトテニス以外にもマイナースポーツはたくさんありますが、硬式テニスの存在があるゆえに、決定的にマイナー、日陰ものあつかいなのがソフトテニスの現状です。ソフトテニスには独自の魅力が間違いなくありますが、それを知っているのは一部の愛好者だけです。あまりにも似過ぎているために、その存在意義はあまりに希薄です。
もっと自己主張を、もっとプロバガンダを、やる必要があります。覚醒しないとソフトテニスは意識不明の危篤になってしまいそうで心配です。