CHUNG-SHAN CUP INTERNATIONAL SOFT TENNIS TOURNMENTS --ELITE GROUP--
中山盃 国際ソフトテニス大会

4月1,2,3日 台湾 台中市 中山網球場 他

 台湾において、1999年に開催された世界選手権以来6年ぶりに、おおきな国際大会が開催される。台湾のメディアでは結構話題なっているようで7カ国(台湾、日本、韓国、マカオ、アメリカ、タイ、フィリピン)が参加と報じたところもあったようだ。現在確認できたところでは、タイとフィリピンは参加。韓国は不参加となったようだ。日本からは急遽、浅川陽介選手が参戦することが決まった。当ホームページも2年ぶりに台湾を訪問、全日程を取材し、お伝えする予定なのでお楽しみに。

注目の大会である。

 サーフェースはクレー(アンツーカー)。種目は男子ダブルス、男子シングルス、女子ダブルス、女子シングルスの4種目。ボールは日本ボール(赤エム)。もちろん賞金大会。当初、日本も不参加ということだったが 急遽、全日本チャンピオンの浅川選手の出場が決定。単身敵地にのりこみ王者台湾に挑む!!

 浅川は昨年、小峯とのペアで2度めの天皇杯を獲得した。ルールが大幅に変更されたなかでの2度目の優勝は価値が高い。

 また8月のチャイニーズカップ(上海)ではダブルスシングルス両種目に優勝。ダブルスでは2回戦で王俊彦・趙士城(台湾)、そして決勝では崔志勲(韓国)をやぶっている。

 残念ながら5月のアジア選手権の予選では菅野・佐々木に足下をすくわれ、2次リーグで敗退し、代表入りこそ逃したが、日本を代表するベースライナーのひとりであることは疑いようもない。

 それにしても、たったひとりの海外遠征というのはいままであまり例がない(絶無か?)はずで、これもソフトテニスが新しい時代にはいった証しの一つだろう。

 →右画像は全日本社会人での浅川。花田・川村に敗れベスト4に。約一ヶ月の天皇杯決勝では同じ相手に完勝している。←左画像は2003世界選手権個人戦ダブルス準々決勝で李源學・劉永東と対戦する浅川。

地元、台湾からは、当然、選り抜きの選手が出場する。

 まず、広島世界選手権でダブルス3位の揚勝發(ヤン シェンファ 中国文化大学 右画像)。昨年は李佳鴻(リー チャーホン 台湾体育学院大学 左画像)とのペアでエースとして期待されながら、予選落ち(李佳鴻はシングルス予選で勝ち代表に)し、アジア選手権でその姿をみることはできなかった。

 しかし、のびざかりの年齢であり、どこまで成長したか、いまからたのしみである。国際大会初出場だった2003世界選手権においては、シングルスで李源學、ダブルスで李源學・劉永東、国別対抗では方峻煥にすべてファイナルで惜敗した。相手はいずれも超大物であり、それに肉迫した力量は、とても並みの新人のものではない。特にダブルス(ペア方同賢)と国別対抗シングルスでみせた力は瞠目すべきものだった。ペアは今年も李佳鴻。(東アジア五輪)予選もこのペアででるはずでる。(揚勝發についてはこちらも参照

 その李佳鴻はポスト劉永東の最右翼と断言しよう。その異常なポイント力はただものではないし、ヨンドンにはないやばい雰囲気をもった、荒々しさもある。私は、この李佳鴻や揚勝發の登場で、劉永東、廖南凱の引退で下がってしまったソフトテニスへのモチベーションをかなり回復した。もちろん現在においては劉永東とはくらべるべくもないが、将来はどこまでのびるか想像もつかない。

 昨年のアジア選手権で中堀・高川、花田・川村、黄晶煥・金煕洙を破った王俊彦(左下画像)・趙士城。

 趙士城は今年、学業優先のためお休みするが、かわりに昨シーズン試合にでなかった方同賢(右画像-台南県)が復活、予想通り王俊彦とペアを組む。実績からいってこのペアが今年の台湾のエースとみて間違いない。この二人はともに台南県であり、二年に一度の台湾国体の年でもある本年は国体でもこのペアになるのだろう。

 方は、「まだしばらくやる」と本人の口から、一昨年の世界選手権が終わったときに、きいていたのだが、昨年、予選にでなかったことで、引退とのうわさも流れていた。復帰してくれて一安心である。

 2003広島世界選手権国別対抗決勝での対李源學・劉永東戦での神憑かり的なテニスは忘れがたいし、彼の底力をみせたものだった。王俊彦とのペアは当然、ダブルフォワードになると思われるが、どのようなスタイルになるか?方同賢と趙士城では実力が全ての面において桁違いであり、まさに恐るべきペアの登場である。もっともダブルフォアハンドではなくなるわけだが・・・

 王俊彦に関してはアジア選手権の観戦記でも触れるが、世界選手権以降、長足の進歩を遂げた。特に圧倒的なフォアハンドの威力は現在世界一であろう。バックは穴といってよかったが、それを一年間でほぼ克服した。ダブルフォワード戦術を核にゲームをすすめ、チャンスにはまよわず前進し、返球がすこしでも甘くなると、強力なドライブボレーが相手コートを引き裂く。その迫力たるや・・・これは彼が創始したソフトテニスの新しい魅力である。またベースラインでじっくりチャンスを待つ技術とメンタルももっている。やみくもにつっこんでくるわけではない。しかし、いけるときは必ずいく、そのわりきりの良さは本当に感服する。だから競って強いのだ。

 彼の実力に対して私は、実をいうと懐疑的だったのだが、アジア選手権で彼の成長ぶりをみて認識をあらためた。とんでもない選手かもしれない。

 今大会、劉家綸は不参加、理由はわからないが、膝の故障が原因か?アジア選手権で相当悪そうだったので気になる。

 ペアの林朝章(左画像)は郭(郭旭東とは違う)という未知の選手とのペアで参加とのこと。

 その林朝章は2004年アジア選手権では目をおおうばかりの絶不調。2003年世界選手権で劉永東相手にみせたふてぶてしいテニスはその片鱗もみられなかった。立ち直りを期待したい。

 もう1人の林、林舜武(台湾体育学院大学 右画像)はアジア選手権で彗星のように登場し、一気にシングルスの頂点にたった。廖南凱ばりのスーパーライジングは魅力たっぷりである。

女子も台湾からは代表クラスの選手がでるが、日本は、女子選抜と重なったこともあって、不参加。韓国も出場せず、残念なことだ。