第42回 韓国大統領旗 〜最新韓国事情〜

 

6月14-19日 韓国 聞慶市立テニスコート

大韓庭球協会よりいただいた大統領旗の結果。細かい事実関係の確認に時間がかかり掲載がおくれてしまった。

会場の聞慶市営テニスコート。11面ある(他に室内コートが2面)
シングルス優勝 ダブルス三位の金智恩 2004アジアカップより

 大統領旗は日本でいえば天皇杯・皇后杯にあたる韓国国内最大の大会だ。国際大会とは直接的な関連はないが、韓国選手の最大の目標である。エントリーもかなり絞られていて権威をおとしめていない。

 韓国国内の試合は、国際大会の予選も含めて、9Gで行われることは稀で、本大会も、ダブルスは7G、シングルスはなんと5Gでやっている。執拗にリーグ戦を繰り返す予選会とちがって、こちらは一発勝負の勝ち上がり式(いわゆるトーナメント式)なので、韓国国内のレベルの高さ、選手層の厚さとあいまって、誰が勝つかわかないところがあり、今回も男子ダブルスに関しては非常に意外な結果になっている。

 毎年、海外(日本、台湾、モンゴル等)から選手が招待されているのは素晴らしいことで天皇杯も見習ってほしい。以前、中堀高川(NTT西日本広島)が優勝したこともある。今年も、すでにお伝えしたように、日本から参戦している。

 特記すべきことがある。なんと今年から日本ボールが採用されているのだ。高校生以上の大会には全て日本ボールをつかうことをついに大韓国庭球協会は決断した。これはたいへんなことである。あまりに衝撃的でちょっと考えがまとまらない。これから韓国テニスはどうなっていくのか・・・
 一応暫定的な措置となってはいるが来年以降の継続されるようである。韓国ボールがなくなるわけでなくて中学生以下の大会ではそれを使用する。このダブルスタンダードともいえることの真意は・・・興味はつきない。

崔・池と対戦する金耿漢(手前) 2002アジア五輪予選会より

 話題としては、昨年の世界選手権を最後に引退を表明した金耿漢が出場していることだ。これは所属チームの事情があるようで、達城群庁のプレーイングコーチという肩書きでの現役続行である。つまり、去年までの李源學とのペアではなく、国家代表までを睨んだ選手活動とは違うようだ。とはいうものの彼がプレーをつづけているのは嬉しい限りでぜひ見たかった。 

 タカギセイコーから農協中央会に異例の移籍をした金智恩はダブルスに三位、シングルスに優勝と大活躍。早くもトップにおどりでた。日本ボールの採用も彼女には好材料だろう。

 男子シングルスでは世界チャンピオンの方峻煥が優勝。他の代表はどの種目においても上位(ベスト4)に顔を出していないだけに、この優勝は光る。しかも5ゲームマッチ、クレーコートである。


ダブルス優勝の崔鳳朷(↑2枚とも)ついにでてきたか。という感じ。2002アジア五輪予選より
朴鐘淑・李善美 2003世界選手権より
 日本では高川、韓国では方峻煥、ともに(ダブルスにおける)ネットプレイヤーが、このシングルス(ルール)における最初のナショナルタイトルを奪ったのは興味深いことだ。

 男子ダブルス優勝の崔鳳朷・池庸敏は崔鳳朷はソウル大学、池庸敏は大田大学の出身で24才くらいである。まだ学生だった2002アジア五輪の国内選考でもペアを組み、二次予選で李源學・金耿漢に勝つなどして首位で最終予選に進出したことがある。最終予選では鄭光錫・劉永東→黄晶煥・金煕洙→鄭光錫・劉永東→李源學・金耿漢と順にあたるというとんでもないドローに4連敗(得G6)して最下位に終わったが、二次予選での快進撃は見事で、こんな大学生がいるのか、と唖然としたことがある。

ミックス優勝の趙成済(順天市庁) 2004アジアカップより
金敏洙 (順天市庁) 2004アジアカップより

 崔峰権のバックハンドは強烈の極みで典型的な韓国バックを見せる選手。いささかクラシックなスタイルのテニスではあるものの、この時点(つまり2002年)で代表になっていてもすこしも違和感がないとおもわれるほどの逸材と見た。池庸敏は韓国4トップとはさすがにくらべられないが、うまさは同年代としては間違いなく世界トップクラスであり、あれからどれほどのびたのか。アジアカップに来日した順天市庁の前衛陣をみればわかるとおり、韓国実業団のネットプレイヤーの水準はとてつもない高さにある。

 その順天市庁はミックスで決勝同士打ち、シングルスで金敏洙(KIM Min-Soo)が三位など、劉永東が抜けた穴を感じさせない。
 またミックスで決勝を争った女子の朴と李はダブルスでペアをくんでいる朴・李だ。もちろん昨年の世界選手権の優勝メンバーである。朴は優勝してもおかしくないだけの地力を感じるが、李に関しては?というのがぬぐいきれないのが本音。

女子は昨年の代表からは半数が引退している(金明希、張美花、金英淑)。エース朴英姫は現役続行中。

 ミックスのベスト4に崔志勲(ソウル市庁)の名がみえるのが嬉しい。彼の日本ボールにおけるフォルテッシモ!!想像するだにおそろしい。鉄壁の方同賢葉育銘にぶつけてみたい。それにしても他の代表はどうしてしまったのか?金煕洙は?金法顕は?

ちなみに金煕洙のペアである黄晶煥(2002アジア五輪優勝メンバー聞慶市庁)は結婚したそう。現役も続行中。

池庸敏 2002アジア五輪予選より
方峻煥 2003世界選手権シングルス決勝より
世界最速の男、崔志勲 2002アジア五輪予選より
資料提供 大韓庭球協会
男子ダブルス 優勝 崔峰権・池庸敏(利川市庁)
 men's doubles semi finals  men's doubles final
 
JUNG Pil-Gyo / WE Hyu-Hwon
4
vs.
HAN Jae-Won / HUEN Gyung-O
2
JUNG Pil-Gyo / WE Hyu-Hwon
1
vs.
CHOI Bong Gyon / JEE Yong Min
4
CHOI Bong Gyon / JEE Yong Min
4
vs.
LEE Won-Hak / PARK Kgyo-Chul
2
女子ダブルス 優勝 朴鐘淑・李善美(全羅南道庁)
 women's doubles semi finals  women's doubles final
 
PARK Jong-Suk / LEE Sun-Mi
4
vs.
PARK Song-Az / KANG Jim-Hwa
1
PARK Jong-Suk / LEE Sun-Mi
4
vs.
KIM Kyung-Yean / LEE Kyung-Pxo
4
KIM Kyung-Yean / LEE Kyung-Pxo
2
vs.
KIM Ji-Won / LEE Bok-Sun
1

男子シングルス 優勝 方峻煥(聞慶市庁)

 men's singles semi finals  men's singls final
 
SEO Gyo-Won
3
vs.
KIM Min-Soo
2
SEO Gyo-Won
1
vs.
SIN Yung-Su
2
BANG Jun-Hwan
3
vs.
BANG Jun-Hwan
3

女子シングルス 優勝 金智恩(農協中央会)

 women's singles semi finals  women's singls final
 
KIM Kyon-Yean
3
vs.
MUN Hea-Jin
0
KIM Kyon-Yean
0
vs.
MIN Soo-Kyon
0
KIM Ji-Un
3
vs.
KIM Ji-Un
3

ミックスダブルス 優勝 趙成済・李善美(順天市庁・全羅南道庁)

  mIxed doubles semi finals   mIxed doubles final
 
JO Seang-Je / LEE Sean-Mi
4
vs.
CHOI Ji-Hwn / LEE Bok-Sun
3
JO Seang-Je / LEE Sean-Mi
4
vs.
? / KIM Kyung-Yean
2
SEA Min-Kyu / PARK Jong-Suk
3
vs.
SEA Min-Kyu / PARK Jong-Suk
4