アジア選手権観戦報告その2

 

男子国別対抗戦 日本vs.台湾!!

 
men's team competition
S-final JAPAN vs. C.TAIPEI 03-10
no.1W. 0中堀成生・高川経生 vs. 郭旭東・方同賢 05-10
no.1S. 0小峯秋二 vs. 劉家綸 04-30
no.2W. 0平山隆久・土師宗一 vs. 簡安志・劉家綸 03-50
no.2S. 0中堀成生vs. 郭旭東 04-00
no.3W. 0平山隆久・高川経生 vs. 簡安志・方同賢 0---0
 話しのあとさきがごっちゃになるのは悪い癖だ。ちょっと整理して台湾戦の事を書く。日本のオーダーは予想通り。台湾は一番の郭旭東・方同賢、2番の劉家綸までは読めていたが、まさか4人でくるとは想像がつかなかった。なんと謝敏弘をメンバーからはずしたオーダーを組んできたのだ。たしかに謝は今回五番目の選手ではある。台湾関係者によると、予選一位は郭旭東・方同賢、第二位は簡安志・劉家綸。最後に行われたシングルス予選で抜けたの謝敏弘ということだ。

廖南凱・葉育銘は一次予選で敗退。廖南凱の仕事(短大の先生だ)が多忙とのことで練習不足とのこと。
謝順風は予選不参加で引退との話しも。

下の写真は大会をすべておえたあとの台湾チーム。林と鄭が個人戦の表賞式のためいない。台湾チームはバンコクアジア五輪、昨年の世界選手権と男子個人戦ダブルスに2連勝している。まさか今年表彰台にもあがれないとは・・・
左から方、余女子監督、郭、簡、黄男子監督、劉、武、簫、張の各選手

 もっともルール的にはもともと4人という前提でつくられていてなんの問題もない。3ダブルス2シングルスなのでのべ8人が出場するこのルールでは4人だとひとり2回づつになり誠に公平なのだ(ひとり2回までしかでられない)。 しかし4人でオーダーを組むとだれかがダブルス、シングルスを連続して出ることになり、上位の対戦ではあまりみられない(下位ではあたりまえにやってくる。たとえ5人のオーダを組んだときでも)。台湾はよほど背水の陣だったのだろうか。

 郭のテニスへの不安?ついてはプレヴューに書いた通りで、彼はその通りのテニスをしてしまう。1Gめいきなり高川選手を攻め付け、そのかぎりにおいては成功。しかし後半はその自分がはった布石にがんじがらめになり、どうしようもない。日本としては思うつぼで山場もなにもないゲーム。方同賢はただ立っているだけでなにをする間もない(彼については後でもう一度書く)。この試合中堀選手が8ポイント2ミス、高川選手が9ポイント1ミス。このゲームで中堀組の奪った総ポイント数は22だからそのうち17ポイントがエースということになる。これはとんでもないことだ。郭は気の毒なくらい高川選手にはめられたが、それも中堀選手の攻撃あってのことで8ポイント2ミスがそれを語っていると思う。それにしても獲得ポイントの8割り近くがエースとは!!

右の画像は郭旭東。4大国際大会へのデヴューは1998年バンコクアジア五輪。このときは現男子監督の黄綿州と頼詠僚を大接戦の末、僅差で出場権を得たという。そして個人優勝。これ以上ない出足だったわけで、以後もうひとつのび悩んでいるようにみえるのもしょうがない気もする。台湾でのNO.2の座は確立したようだが・・・

劉家綸、未だ覚醒せず!!

2番、NO.1シングルスの劉家綸(リュウチャルン)。昨年、平山選手を13分でやぶり、決勝では金耿漢を大試合の末破った、台湾の若獅子。今大会もっとも注目された選手のひとりだ。昨年の世界大会の決勝では金耿漢が手練手管の限りをつくし、この劉家綸を潰しにかかったわけだが、劉それに夢中になってついていった。その潜在能力は恐るべきもので、金耿漢の怒濤の攻めが劉の能力を思いきり引き出してしまった観があった。が決して覚醒したわけではなかったようである。能力はまだ潜在的なものに留まり、顕在化したわけではない。劉はまだ自分がどうありたいのか?どうすれば勝てるのか(いや自分はなぜ勝てたのか)、をつかんでいないことがこの小峯戦ではっきりしたような気がする。パワーや刹那的な身のこなしでは小峯選手をたびたび圧倒しながら、いざ手綱を預けられると、実に下手なゲームをした。強烈なフラットドライブのグラウンドストロークで圧倒しながら、無意味なスライスをラリーに混ぜる。その度に支配権は相手に移り、ほとんどの場合失点する。そのくり返しで、全く芸がない。出合い頭のボールには実に強く、見る側に与えるインパクトはそれなりに強烈だが、前回も書いた小峯選手の冷静沈着さはくずせない。若いな、というしかないテニスだった。それでもその瞬発的な花火のような抜き身の技術でほとんど勝ちかけるのだから、もし覚醒してしまえば、と考えるだけでおそろしいのだが・・・

左の画像は劉家綸。これは練習中のもの。方同賢が基本練習に終止したのにくらべ、彼はあくまで自由きままなラリーをくり返していた。

彼のことでひとつわすれていた。サービスが実に速い。昨年はアンダーカットばかりだったので、オーヴァーヘッドのサーブははじめてみたが、多分大会NO.1のスピードがある。しかも打点がかなり奥(後ろ)で、つまり未完成で、さらに威力を将来は増すだろう。おそろしいことだ。

 

 3番目NO.2ダブルス。劉家綸はシングルスにひきつづいて出場。しかしここでの主役は簡安志(チェンアンチン右画像)。昨年の世界選手権では個人戦ダブルスのみに出場。優勝した謝順風・陳信亭に3-5で敗れベスト8。敗れたとはいえ準々決勝唯一の好試合でそのときの戦いぶりから、今回(国際大会の)団体戦初出場ながら結構やるのではないか、とひそかに期待していた選手。実にきっぷのいいテニスで、こうでなければ!!という勢いがある。こういうテニスは積極的に好きである。今回台湾はもうひとつ煮え切らないテニスで台湾びいきとしてはいらいらさせられたが、この簡安志のテニスにようやく溜飲を下げた感じである。いささかというかかなり一本調子であり、後半になるとと手づまりになってしまうが(個人戦の中堀・高川戦ではまさに手づまりでまけた感じ。ここでは高川選手がすごかった)、これは若さであろう(1976年生まれ)。この団体戦では平山・土師に今大会唯一つ土をつけたわけでこれは評価されるべきであろう。この試合、日本が国際大会で負ける典型的なパターンの試合であった。平山・土師組に関しては、とくに平山選手に関しては今回いろいろ考えるところがあったのであとでまとめて書く予定。

4番NO.2シングルス。なにも書くことが無い。郭旭東はもともとシングルス選手ではない。はっきりシングルスが下手というか慣れていない。中堀選手に勝てるわけないのである。台湾は2番の劉家綸が負けた時点で勝負あったのである。これに勝っていれば5番に回り、ふたたび簡安志と平山選手がそれぞれ方同賢、高川選手とパートナーを変えて対戦することになったわけだが、残念?ながら実現しなかった。みてみたかったし、そうなればこの大会も充実感があったろうが・・・ただそうなると勝負はどうころぶかわからないわけだが・・・

観戦記その3へ続く

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男子団体戦結果
女子団体戦結果
男子ダブルス結果
女子ダブルス結果
男子シングルス結果
女子シングルス結果
上位入賞者一覧


参考