SHI-TING WANG Shock!!part-2

世界選手権観戦報告その5

女子シングルス表彰式でのSHI-TING WANG。
 もし世界選手権にMVPなる名誉があるとするなら、(KIM KYUNG-HANに後ろ髪を引かれながらも)間違いなく彼女にあたえられるべきだろう。そういえば女子シングルス決勝が大会最後のゲームであり、いわゆるメーンイベントであった。詳しい事情は聞き損ねたが、この種目に台湾も相当自信があったのではないか。またWANGにはそれ(トリ)をつとめるだけの風格とグランドマナーが身についている。
 マナーといえばソフトテニス独特のそれについて質問してみた。(特に日本女子と韓国女子に顕著な)オラコイとかハーイにとかいうにぎやかな?掛け声についてだ。さすがに笑いながら、とても楽しいと答えてくれたが、WANGの試合態度とこうあからさまに並べられると実に田舎臭く感じるのも確かだ。WANGもずうっと大人しくプレーするわけではなくて興がのってくると、というか気合いがはいってくると、大事なポイントが決着したときに、握り拳に「カモーン!!」とやる。すごい迫力だ。日本女子がのべつ叫び声をあげるのとは別次元のすごい気迫、ほんものの、大人の気迫である。

そう迫力だ。これが段違い。日本女子からはひたむきさは感じることはあってもこの迫力は全く感じられない。
 こういことを書くとどこかで「ソフトテニスは違うんだ」という声が聞こえてきそうだが、もちろんそれはそうのなのだけど、それをやっているのは日本と韓国ぐらいだし、そんな大騒ぎをしながら、両国はWANGから(シングルスでは)1Gもとれない。もちろん大騒ぎをするから取れないわけではなくて技術がないからポイントが奪えないのだが、それだから余計に惨めになる。
日本女子選手が気合いが入ってなかったというわけではない。むしろそのひたむきさは感動的であったとさえいえるだろう。要するにその(つまりスポーツマンとしての)レベルが違うということなのだろう。
もちろん、日本や韓国のスタイルを否定するつもりはないのだが、なにか強制されたものというか、自然でない部分を感じるのである。その証拠に、というとオーバーだが、大事な場面では全然声なんかださないで集中しきっていたりする。どういうことなのだろうか?

そういえば昨年の11月だったか横浜で開かれたATPチャレンジャーを観戦したときに出場した日本選手(鈴木貴男以外のトップ選手がほぼ出場)が皆同じようなガッツポーズをするのをみて、違和感を覚えたことがある。だからソフトテニスだけでなくて日本人の問題なのかもしれない。そういえばバレーボールも相当異常だし(はっきり見苦しかった)、サッカーの応援や野球(プロもアマも)の応援も始終がなりたてるだけである。やはりスポーツというのは、日本では、借り物の文化なのか?。昨年の応援に関するイチロー発言へのサポーターの異常というしかない反応もスポーツ観戦とはまるで別次元のものを感じてしまうし、それが日本文化だといってしまう人もいるのだろうが、やはり水準が低いのではないか。

イチローはごく当たり前のことをごくごく控えめに言っただけなのに・・・

ここではこんなことを書くつもりではなかった(Wangのテニスそのものについてふれる予定であった。またいずれ・・・)。しかしいずれ書きたいことではあった。なにか日本のソフトテニス(いやスポーツ)は息苦しいし、泥臭い。日本が勝っていれば、問題と感じないのかも知れないが、こう負けがこんでくると日本風が異様にみえてくるのである。また個が確立していないのは日本人全体の問題だが、ここ(スポーツ界)ではそれがひどい。選手が完全に管理されていて、これが本当にスポーツマンの集団なのか、とさえ思うことがしばしばである。
 そうすべては個人の問題なのかもしれない。とにかく個が確立していないのだ。個性的でないとかマナーがどうとかいう問題ではないのかもしれない。それは些末なことなのだ。個がない。自分がないということにつきるのだ。もちろん欧州のスポーツ集団でも厳しく管理されているものがあるのも知っているが、それとここで問題にしていることは根本的に違う、というか先にもいったようにレベルが違う。なにか一元管理というか本質から遠く離れたものを感じるのである。

だいたい、ソフトテニスに関していえば、選手選考から完全に管理者側にコントロールされているわけで、主体性が生まれるわけもないのだが。
なにを書いているのかよくわからなくなってきた。いや、何をかきたいのかは自分のなかでははっきりしているのだが、(私の)筆力の限界で、これ以上わかりやすく具体的に書くと、特定の個人を攻撃している、ととられかねないことを危惧してしまうのである。あたりまえことだがそんなことでは全然ない。あくまでソフトテニス全体のこと(問題点)を指摘したいのだし、ソフトテニスの存続を願う以外に他意はないのである。ソフトテニスが今後さらに生き残っていくには国際スポーツとしてできるだけ早期に認知される必要がある(そうじゃないと考える人はその考えを改めるべきだ)。それにはこれまでの流儀ではとてもだめだと考えるし、国際普及に大きな力をもった日本はさらにすべての面でレベルアップしていかなければならないのではないか。
次回は男子団体決勝 韓国VS.台湾を取り上げる予定
  1. 女子シングルス決勝トーナメント
  2. 男子シングルス決勝トーナメント
  3. 女子ダブルス決勝トーナメント
  4. 男子ダブルス決勝トーナメント
  5. 女子国別対抗戦決勝トーナメント
  6. 男子国別対抗戦決勝トーナメント
  7. 全種目メダリスト一覧
  8. 第1〜3報
  9. 観戦報告その1。(SHI-TING WANG SHOCK part1)
  10. 観戦報告その2。(大会点描)
  11. 観戦報告その3。(国別対抗戦プロローグ)
  12. 観戦報告その4。(男子国別対抗戦 準決勝 日本VS.台湾)