国別対抗戦 プロローグ
世界選手権観戦報告その3
世界大会は、選手権としての厳しく(ソフトテニスの)究極といっていい側面と、国際親善としての和やかな側面をあわせ持っている。これは難しい問題で、ソフトテニスの国際普及は急ごしらえなので参加国数がふえればふえるほどその親善的な面が強くなり、選手権としての競技性が(平均すれば)ひくくなっていく(レンジがひろすぎる)。震えがくるほどの興奮をおぼえる超ハイレベルと目を背けたくなるような低次元のテニスが同居しているのである。国際化への過渡的な現象として目をつぶるべきなのか、それともなにか別の手を打つべきなのか、私はやはりなにか考えるべきではないかと思うのである。
今回男子の団体戦は30試合ほどあったはずだが、競技として誇れるのはわずか2試合だけである。また30試合もやりながら日本VS.韓国という黄金カードはなかった。女子もそう。前回の岐阜大会では日本VS.台湾というカードが男女ともなかった。こうしたもったいない現状をなんとかすべきだ。国際的なひろがりをアピールすると同時に競技としてのレベルの高さもおおいに誇示すべきなのである。
日韓台中の4ヵ国以外がちからをつけるのが、もちろん、一番いいのだがそれをまっているわけにはいかない。そんな余裕はないはずだ。ソフトテニス後進国をないがしろにしろ、といっているのではない。むしろないがしろにされているのはもっとも懸命に打ち込んでいる強豪4ヵ国だろう。
今回、韓国は男女とも、団体戦において、決勝までまともな対戦はなかった。いきなり決勝をやらされ(たようなもの)て0-3で負けてしまった(男子)。やはりもったいないではないか。かわいそうではないか。
サッカーのワールドカップは現在参加国数を増やしつつある。これにはさまざま思惑がからんいるわけだが、これに真っ向から異をとなえるのがジーコだ。彼は完全に逆の考えをもっていて出場国をうんとしぼり、総当たりリーグをやるべきだとというのである。たしかにこれだとブラジルVS.ドイツ戦が何十年もないなどどという愚かで滑稽な事態はさけられる(予選を抜けるのがたいへんだが)。しかし現実は逆で出場国増加にともない、その黄金カードの成立はさらにむずかしくなっている。
来年(2000年)は佐賀でアジアソフトテニス選手権が開かれる。国際親善だけではない、激しい厳しい最高レベルのソフトテニスを日本のファンに存分にみせてほしいし、そうでないと(ただドローをこなすだけでは)開催する意味をうしなってしまうのではないか。見に来る人はソフトテニスの世界への広がりを感じたいわけではなく(もちろん感じさせなければいけないが)、いいテニスをみたいのである。エキサイティングな勝負をみたいのである。またそれが競技スポーツの魅力であるし、その競技の価値はそこにかかっている。
関係者や通はここにあげた国際大会の実情を知っている。つまり、日韓台中とそれ以外の国の格差についてだ。しかし、駆けつけるであろう多く?の観客はその情報をしらない。みれば失望するのは目に見えている。こういう事態は、できるだけ、さけなければならないし、世界選手権やアジア選手権といった名前に見合ったレベルの試合を演出しなければならない。
くりかえすがソフトテニス後進国をないがしろしていい、といっているわけでは決してない。その点、どうか誤解なきよう。折角存在する(他の人気スポーツに匹敵する)競技としての高いレベル(女子にはないが)を、もっと誇示してほしいとねがうだけなのである。ソフトテニスはだれがなんといおうとマイナースポーツだ。国際的にというだけでなく国内においてもだ。普通のことをしていてはだめなのだ。思いきった改革が必要だ。これはすべての面においていえることだが・・・競技方法については私なりに具体的な考えがあるが長くなるのでここではやめておく。
今回は日本vs.台湾について言及する予定だったが次回に。
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