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アジア選手権基本情報 2008 | 2004 | 2000 | 1996 | 1992 | 1988 | 旧アジア選手権 | 歴代優勝者
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女子シングルスプレヴュー

杉本、満を持して登場!!暗黒時代を終わらせるか?

 

2010広州アジア競技大会表彰式右よりからキムエーギョン(銀)ツァオレイ(金)キムキョンリョン(銅)ジャンワンチー(銅)。この4人が現在の世界のベスト4だとおもう。特にハードコート上では。全員が国際タイトル保持者。しかも彼女達以外現役にはタイトルホルダーはいない。しかしこの4人から今回出場するのはジャンワンチーだけ。

中国が不参加という事らしい。残念だ。

中国ソフトテニス協会は参加の意思があったのだが、中国体育局?とかいう上部組織が許可しなかったとのこと。1999年の世界選手権でも同様の事が起きた。

台湾問題(二つの中国)のためである。台湾と中国の関係はそれは複雑だが、近年民間レベルでは交流がとても進んでいる。数年前からは大陸から台湾に大量に観光客がおとずれるようになり、空港が大混雑で閉口したこともあった。

一方、台湾人の中国訪問も盛んである。確実に関係は良好になっていて1999年のようなことはもう過去のことだとおもえるようになっていた・・・

しかし・・・

残念である。

現在、現役選手でシングルスの国際タイトルをもっているはキムキョンリョン(2008アジア選手権)、キムエーギョン(2011世界選手権)、ツァオレイ(2010アジア競技大会)、ジャンワンチー(2006アジア競技大会)の4人。そのうち3人(エーギョン、キョンリョン、ツァオレイ)が今回出ないことになる。予選にすら参加しなかったキョンリョンはともかく、ツァオレイは広州アジア競技大会のチャンプ、ハードコートの女王であり今回の中心的存在、それが政治的理由で参加できないなんて・・・・・広州で実現しなかったジャンワンチーとのハード女王決定戦が見られる!!とおもっていたのだが・・・・

キムエーギョンは大会には参加するがシングルスにエントリーしていない。世界チャンピオンでアジア五輪ファイナリストのエーギョンがである。

絶句....

各国のエントリーの上限が3から2に減ったためである。こんなばかばかしい競技があろうか、とさえ思う。

そのバカバカしさには別項を用意したい。

1993 アジア選手権(クレー) チョンスンファ(韓国)
1995 世界選手権(砂入人工芝) 劉(中国)
1996 アジア選手権(ハード) キムキョンジャ(韓国)
1997 東アジア五輪(クレー) キムキョンジャ(韓国)
1999 世界選手権(インドアハード) ワンスーチン(台湾)
2000 アジア選手権(砂入人工芝) パクユンヒ韓国)
2001 東アジア五輪(砂入人工芝) 水上志乃(日本)
2002 アジア五輪(クレー) パクユンヒ韓国)
ルール変更
2003 世界選手権(クレー) 河野加奈子(日本)
2004 アジア選手権(ハード) 渡邉梨恵(日本)
2005 東アジア五輪(ハード) 玉泉春美(日本)
2006 アジア五輪(ハード) ジャンワンチー(台湾)
2007 世界選手権(クレー) キムチウン(韓国)
2008 アジア選手権(クレー) キムキョンリョン韓国)
2010 アジア五輪(ハード) ツァオレイ(中国)
2011 世界選手権(クレー) キムエーギョン(韓国)

ハードコートでのシングルスはなぜか女子(男子は全然つまらない)がおもしろくて、もし上記の4人がちゃんとそろえば大会の最大の見所の一つとなったであろう。

どの組み合わせとなってもそれぞれ因縁めいたものがあり、ドラマがあった。キョンリョンはどうしてもツォオレイに勝てないし、ハードでチウン、キョンリョンを翻弄したジャンワンチーがなぜかエーギョンには逆転負けを喫した(2010)。そしてツァオレイとジャンワンチーの夢の(ハードコート上での)対決・・・・すべて実現しない。

昨年のチャイニーズカップ決勝で両者は対戦。ツァオレイが勝っている。


シングルス導入より現在までの成績、韓国が8勝 日本が4勝、台湾が2勝、中国が2勝とトータルでは韓国が圧倒。ところがハードだけで考えると台湾が2勝、日本が2勝、韓国、中国が1勝づつとなる。

2010広州アジア競技大会でのジャンワンチー。団体戦でキムキョンリョンを破り1994より続いてきた韓国女子の連勝を止めた。個人2連覇の期待がたかまったが準決勝でキムエーギョンに8本連取からまさかの逆転負けを喫した。

まず地元台湾、ジャンワンチー(江婉埼)が2年振りに代表復帰。シングルススペシャリストというよりはハードコートスペシャリストであり、クレーではほとんど結果が出ない選手だ。ハードコート上ではNH2008で単複優勝という凄い成績がある。

韓国女子とは違ってパワーが全くない。速いボールなんかそれこそ一本もない。薬にしたくともない。しかしそれをおぎなってあまりある抜群のヘッドワーク、配球の妙、タッチショットで勝ってきた。知恵と秘術を尽くす、そんな感じだ。もっとも知的なテニスがそこにある。

特別足が速いという感じでもないが、予測 いわゆるアンティシペーションが抜群によい。もっともシングルスで成果を出した選手は皆それがよいわけだが、さらに特別によい。頭抜けてよい。まるで超能力のような感じである。つねにボールに先回りみたいな感じになる。

クレーコートではいくら予測がよくてもパワーで押しまくられると、どうにもならない。しかし、ハードではパワーはほとんど何の意味ももたなくなるのだ。

アンティシペーションの善し悪しというは感じにくいが全日本シングルスとかで下位の試合をみているとアンティシペーションの悪さみたいなものがよくわかることがある。とにかくラリーにならないのである。まったくボールにおいつけずバカみたいに立っているだけなんて選手は結構いる。してみると国際大会における女子シングルスのおもしろさというのが逆にみえてくるような気がする。男子は脚力があるので多少のアンティシペーションの悪さを体力でカバーできるが、女子はそうはいかない。人並みはずれた頭脳をもった選手のみがステージにあがることをゆるされる。おもしろくないわけがない。

イムスミン(韓国)
クォンランヒ。2008年のアジア選手権で3位にはいったときの画像。準々決勝でジャンワンチーに1で勝った。この年韓国がベスト4独占。

さて前回2008大会ベスト4独占した韓国からはクォンランヒとイムスミンが出場。

クォンランヒは前回の3位であり出場選手中最高成績だから第一シードになるのかしらん?国際大会のシード順はわけがわないところがあるのでなんともいえない。

韓国女子がハードコート上でシングルスタイトルをとった例が最近はない(あのチウンやキョンリョンでさえとれなかった)。1997年の第3回アジア選手権(バンコク)でキムキョンジャが優勝したのが最後(しかも唯一)。

クォンランヒは強打の選手だがいかにもハードコート向きではないし(前足加重傾向の強い選手)、選手としても最盛期は過ぎた感じ。

イムは2009国際ジュニアでメダルをとった韓国期待の選手ではあるが、まだ新人。ということは今回韓国の勝利はありえない。チウンやキョンリョンでもとれなかったのだ。ありえるわけがないのである。



杉本、単複とも全日本を二度制した第一人者。鹿児島での国内最終合宿より。昨年の単複の全日本チャンピオン。コンディションが気になるところ。
皇后杯での小林奈央。全日本シングルスでは昨年3位、今年優勝。

日本は杉本と小林がエントリー。杉本は昨年の、小林は今年の全日本シングルス優勝者。順当な人選だが、二人とも国際大会でのシングルスの実績はほとんどない。

ふりかえってみると日本は女子でもシングルス攻略に苦労した。が2001年に水上志乃がその壁を打ち破って以来、河野加奈子(2002世界選手権)、渡邉梨恵(2004アジア選手権)、玉泉春美(2005東アジア五輪)と計4タイトルをとり面目を保っている。

しかし2006年以降 5大会連続で決勝進出すらなくなり、暗黒時代に・・・それどころか2008年アジア選手権で韓国にベスト4独占を許して以来、3大会連続で準決勝進出もない。重症、深刻といえよう。男子が(優勝こそないが)2007年の世界選手権を例外(ベスト8にゼロ)として比較的コンスタントに上位にきているのと好対照。

小林は昨年の世界選手権が国際大会の初出場。個人戦でツァオレイを破る金星をあげ、次のキョンリョン戦でもキョンリョンを崖っぷちまで追いつめてみせ、非凡な才能をみせつけた。強打もすごいがタッチショットも抜群でハードコートでも通用しそうである。暗黒時代をおわらせてくれるか?

杉本は全日本シングルスで2010、2011と連覇(今年は3位)、それ以外の年も上位の常連であり、日本におけるシングルスの第一人者といっていいが、国際大会ではダブルスに重心を置いてきており、シングルスへのエントリーはたしか国際大会初出場だった2007年の世界選手権以来のことになる(ベスト8)。なにか、満を持して、ということばが浮かんでくる。

田中監督は就任以来、杉本のシングルスでの強さを絶賛するのを何度も聞いてきたが、いよいよという感じである。コンディションが気になるところ。

男子同様、東南アジア勢も要注意。やはり特にインドネシアが怖いと思う。昨年の世界選手権団体戦でダブルスで韓国から一点とって韓国の肝を冷やさせた。二番でキョンリョンが押さえ込んでことなきを得たが、ハードコートだったらどうなっていたか?

男子編はこちら

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