第四回 東アジア競技大会
主催 東アジア競技大会連合(EAGA) 大会公式HP http://www.east-asian-games2005.com/ 参加国 9つの国と地域(中国、韓国、台湾、香港、マカオ。カザフスタン、日本、モンゴル、グアム) 。ソフトテニスには日本、台湾(中華台北)、韓国、中国、モンゴル、が参加。  概要 4年に一度開催される東アジア地区のオリンピック。実施競技数は17、種目は235種目に及ぶ。日本選手団は選手334名・役員113名。ソフトテニスは第一回(1993)の上海大会より参加している。過去の記録はこちらロケーション タイパ島 テニスアカデミー 
スケジュール 10.30,31国別対抗団体戦 11.1個人戦(男子シングルス、女子ダブルス),11.2個人戦(男子ダブルス、女子シングルス)
プレヴュー [台湾代表考ーー台湾国体でみた凄い奴ら] [韓国代表考--韓国国家代表決定戦観戦記] [主な出場選手情報]
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レポート [マカオ発 現地速報まとめ][イラストレイテッド方同賢][ヒロシマー台湾ーマカオ][ウイニングショット玉泉三冠][韓国マカオに沈む][日本女子祝勝会]
no.1<--- 観戦記1 [no.2]

オーダー考

 話しを先へすすめよう。今年は大会プレヴューでオーダ予想をやらなかった。それは時間がなかったこともあるが、読みにくかったのも確かである。それは台湾もそうだった。書かなくてよかったとおもう、間違いなく外した。別にハズれてもかまわないし、いままでもハズしているが、当たるはずがないと考えるものを出すことは気が引けたのである。

 正直に告白するなら、私の予想であたったのは、崔鳳権の二番のシングルスのみだった。私が予想したオーダーは
1.李鍾雨・金煕洙 2.崔鳳権 3.金昇變・梁東薫
 実は金昇變がハードではダメなのではないか?というのは予想がつかないこともなかった。しかし7月の予選の素晴らしさを思えばまさか外すとはまでは考えにくかった。しかしまた同時にこれほどまで状態がわるいとも想像できなかった。 しかしそれにしたって、確かに金昇變のボールは飛んでいなかったが、実際、台湾戦が始まってみるまで、まさか、彼をハズすとは・・・。 ただ個人戦のダブルスエントリーを状況をみると随分早い段階でキムスンスブを見切っていたようである。

 結局 韓国のオーダーは以下の通り
1.襄換星(ボエウォンソン)・金煕洙(キムヒースー) 2.崔鳳権(チェボンクォン) 3.李鍾雨(イゾンウー)・梁東薫(ヤントンフン)


 一方の台湾は(準決勝韓国戦)
1.王俊彦(ワン・チェンエン)・方同賢(ファン・トゥンシン) 2.揚勝發(ヤン・シェンファ) 3.葉佳霖(イエ・チャーリン)・李佳鴻(リーチャーホン)
 
韓国戦を前に練習する台湾男子
葉佳霖
李佳鴻
李佳鴻・方同賢
黄軍晟
王俊彦

揚勝發

 王俊彦は3番だろうと読んでいた。2003世界選手権、2004アジア選手権と同じだろうと考えたのである。 シングルスはまったく読めなかった。 台湾は6人ともシングルスもこなせるということもある。全員に可能性がある。 韓国や日本とは全く質のちがうチームなわけだ。現在シングルスでNO.1は王俊彦だろう。 だが世界選手権、アジア選手権での彼の活躍からダブルスからはずずことは考えにくい。 シングルスは黄軍晟か?葉佳霖か?どちらかかな、と考えていた。全國運動會をみてもわからなかった。
 私のたてた予想は
1.揚勝發・李佳鴻 2.黄軍晟or葉佳霖 3.王俊彦・方同賢。
あるいは
1.揚勝發・方同賢 2.黄軍晟or葉佳霖 3.王俊彦・李佳鴻
 日本は黄軍晟のシングルス起用はない、と読んでいたようだ。たしかに黄軍晟はまだ未完な感じである。台湾の予選のシングルス一位ではあるが、ダブルス予選の過剰な慎重さに比較して、シングルス予選は一発勝負的であり、妙にアンバランスである。ただ、その乱暴なシングルス予選のやり方が2003年の林朝章、2004年の林舜武の大活躍をひきだした、ともいえるわけだが。つまりシングルス予選は新人の登竜門的な面もある(この3年間でシングルス予選を通った6人はすべて国際大会初出場となる)。
 昨年、台湾は一番にいきなり、劉家綸・李佳鴻というダブル前衛によるダブルフォワードを送りだし、我々の度肝を抜いた。今年も葉佳霖・李佳鴻というダブル前衛によるダブルフォワードを準備していた。が準決勝の韓国戦では3番での起用だった。勢いと言う意味でトップが理想だとおもうのだが、このへんは昨年の郭監督と今年の黄監督の性格の違いか?郭監督はチェンマイにはいってから、いろいろペアリングをためしているうちに李佳鴻・劉家綸のペアを思い付いた、とサヨナラパーティの時に上機嫌で話してくれたものだ。
 郭監督、あの郭旭東である、自身のテニスは慎重というか煮え切らないところがあって、まるで天才を出し惜しみするようなそのテニスは見ている側からすればイライラすることもおおいのだが、監督にまわると即興的かつ攻撃的になるのはおもしろい。シングルス選手起用でもそうだった。林朝章が日本戦で負けると、決勝の韓国戦では全く未知数の林舜武にあっさりかえる。もっとも林舜武も方峻煥に簡単にヒネられてしまうわけだが。
 黄監督は普段は物静かだが、ゲームでは相当熱くなるタイプだった。それは監督になってもかわらない。しかし、オーダー等は慎重そのものである。手堅いといえるだろう。決勝の日本戦では葉佳霖・李佳鴻をトップにもってきており、これが今年の台湾の理想だったと思われる。しかしシングルスでの、絶対、はない現在の状況
で、いきなり(つまり準決の韓国戦で)未知数の葉佳霖・李佳鴻をトップにもってくることは、慎重な黄監督としては、できなかったのであろう。

 これは韓国にもいえる。韓国にはシングルスの、絶対、はあった。だから昨年は予選一位の黄晶煥・金煕洙を三番にもってくることができた。一番に出した金裁福・朴昌石はバクチみたいなものである。その賭けには韓国はものの見事に負けるが二番の方峻煥がゆるぎのないテニスでチャラにしてしまう。韓国は個人戦シングルスにおいて1995年から2003年まで全て金メダルを獲得している。絶対の自信と信頼があったわけだ(国別対抗での佐賀や大阪での負はあったにせよ)。しかしそのシングルス黄金時代を支えてきた選手は今回はいない。個人戦での連勝記録も昨年途絶えた。金昇變の乱調で信頼できるのは金煕洙のみ。金煕洙が一番というオーダー以外ありえないともいえる。現地からのレポートではこれをオーダーミスと書いたが、よく考えてみるとしょうがないところだろう。ただ李鍾雨と金煕洙をバラしたのはいただけなかった。敗因はそこでないか。この台湾vs.韓国は開幕戦みたいなものであり、さすがの王俊彦・方同賢も浮き足だっていた。李鍾雨・金煕洙なら・・・。この中途半端なオーダーが今回の韓国の全てを語っているようにも思える。

 さて話をもどして、(台湾は)結局、シングルスは揚勝發だった。まさか揚とはねえ。思うに黄監督はあくまでダブルフォワードにこだわった風である。揚勝發は超攻撃型の選手だがベースはあくまで雁行陣。雁行陣型ダブルフォワードとでもいいたくなる攻撃型スタイルではあるわけだが。

 韓国は金煕洙以外の4人が国際大会初出場というフレッシュさ。こんなことはちょっと記憶にない。昨年は2人、一昨年は1人、3年前は0人、4年前も0人、5年前が1人、6年前が3人である(いずれも国別対抗団体戦実出場メンバー)。

 台湾は逆に初出場は葉佳霖ひとりだけ。ただ平均年齢は台湾がずうっと若い

 天候はくもり、尋常ではない強風が吹き荒れている。海の側だからか?とも思ったが、そうではないらしい。普段は風はないとのこと。この風は大会期間中やむことはなかった。つくづくソフトテニスはついてないと思う。1998のあのバンコクアジア五輪でも会場のタマサート大学には例外的な強風が期間中、親の仇のように、吹き荒れた。一流はどんな強風でもものともしないふうにみえ、それはほんとうに凄いことだが、影響しないなんてことがあるわけない。

 そんな中で国際大会屈指の好カード、韓国VS.台湾が始まろうとしていた。

ギャラリー 10月30日大会初日朝の各国チーム
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