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男子準決勝 日本 vs.台湾 プレヴュー

 先週開催された(2011.10)台湾全国運動会での賴立煌、何孟勳、林鼎鈞

団体戦最終日、男子準決勝を数時間後にはじまる。KBSによるテレビ生中継があり、今回のスケジュールはとにかくそれがすべてに優先している。だから進行がとても乱暴、な気がする。

さて日本はまず台湾と対戦するが、台湾のオーダーが誠に読みにくい。楊勝發をどこで使うか?楊勝發は個人戦ではシングルスのみのエントリーであり、つまりペアがいない。彼はダブルスプレーヤーのイメージが強いし、本質はそうだとおもうが、その反面、アジア選手権、アジア競技大会ともにシングルスで銅メダルを獲得しているのだ。一方で郭家瑋はほぼシングルスのスペシャリスト。団体戦で楊勝發がシングルスにでることは無いとおもう。郭家瑋がシングルスでまず間違いないだろう。楊勝發をどこに投入するのか?

準々決勝の中国戦のオーダー。NO.1ダブルス 楊勝發・何孟勳 シングルス 郭家瑋 NO.2ダブルス 賴立煌・劉家綸というのものだった。2−0で台湾の勝ち。郭家瑋は1−3とスコアを悪くしたが逆転。先週の台湾国体でも感じたが、その進歩は賴立煌・何孟勳ともに著しい。

このオーダーが本命とも思いにくい、なんの変哲もないではないか?なんといっても黄綿州氏である。この人が国際大会で指揮をとったときの勝率は脅威的である。2003世界選手権(男子)、2005東アジア競技大会(男子)、2010アジア競技大会(女子)。とくに2003年の勝負強さは伝説になるだろう。この時の決勝韓国戦でダブルフォワードを本格採用した。ヨンドン、キョンハンがそろった最強の韓国にダブルスで2点とり快勝したのである。台湾は方同賢以外は無名の若手ばかりだった。

2005東アジア競技大会、この大会は楊勝發・李佳鴻のペアとしての国際大会デヴューだったわけだが、まだ雁行陣色のつよかったこのペアを団体戦では分解。楊勝發をシングルスにまわし、葉挂霖・李佳鴻というとんでもないペアをくりだしてきた。前年の李佳鴻・劉家綸に匹敵する超攻撃型ダブルフォワードである。この年の台湾男子はここ数年間で最強のラインナップであり、3種目すべてに優勝し、ダブルスではワンツーフィニッシュだった(王・方が優勝)。

今年はどっちかといえば2003年チームにちかい。昨年のアジア競技大会の優勝メンバーを4人のこしているとはいえ、李佳鴻の不在はそれほどおおきい、いろいろ考えたがお手上げである。全くわからない・・・とんでもないことをやってくる予感は、それはある。

日本は

1篠原・小林

2長江(或は玉川)

3菅野・中本

という二つのパターンしかありえないだろう。シングルス強者をずらっとそろえた異例の陣容だが、国際大会のシングルスで実績があるのは菅野と篠原、中本の3人。しかしこの3人がシングルスでることはちょっと考えにくい。

台湾と日本、戦力はほぼ互角といえるとおもう。

特集 世界選手権注目の選手 林鼎鈞(台湾)のフォアハンド

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台湾的ものがほとんどない、オーソッドクスなフォーム。サーキュラーモーションが台湾的などというひとはまさかいないだろう。模範的ではあるが、特徴にとぼしいともいえるだろう。しかし、2008アジア選手権個人戦の中堀・高川戦でみせた林士淳とのいわば『ダブル後衛によるベースラインベースの展開型ダブルフォワード』はソフトテニスの未来を先取りしたものではなかったか?今回それを楊勝發とのペアで再現、進化なんてことになるのか?

これは対ダブルルフォワードでのストローク。前進する相手の足元にやわらかく沈めたディンクボールである。繊細なタッチが要求される。彼の本質は他の台湾選手同様にこのタッチショットの絶妙さにあるかもしれない。