団体戦最終日、男子準決勝を数時間後にはじまる。KBSによるテレビ生中継があり、今回のスケジュールはとにかくそれがすべてに優先している。だから進行がとても乱暴、な気がする。
さて日本はまず台湾と対戦するが、台湾のオーダーが誠に読みにくい。楊勝發をどこで使うか?楊勝發は個人戦ではシングルスのみのエントリーであり、つまりペアがいない。彼はダブルスプレーヤーのイメージが強いし、本質はそうだとおもうが、その反面、アジア選手権、アジア競技大会ともにシングルスで銅メダルを獲得しているのだ。一方で郭家瑋はほぼシングルスのスペシャリスト。団体戦で楊勝發がシングルスにでることは無いとおもう。郭家瑋がシングルスでまず間違いないだろう。楊勝發をどこに投入するのか?
準々決勝の中国戦のオーダー。NO.1ダブルス 楊勝發・何孟勳 シングルス 郭家瑋 NO.2ダブルス 賴立煌・劉家綸というのものだった。2−0で台湾の勝ち。郭家瑋は1−3とスコアを悪くしたが逆転。先週の台湾国体でも感じたが、その進歩は賴立煌・何孟勳ともに著しい。
このオーダーが本命とも思いにくい、なんの変哲もないではないか?なんといっても黄綿州氏である。この人が国際大会で指揮をとったときの勝率は脅威的である。2003世界選手権(男子)、2005東アジア競技大会(男子)、2010アジア競技大会(女子)。とくに2003年の勝負強さは伝説になるだろう。この時の決勝韓国戦でダブルフォワードを本格採用した。ヨンドン、キョンハンがそろった最強の韓国にダブルスで2点とり快勝したのである。台湾は方同賢以外は無名の若手ばかりだった。
2005東アジア競技大会、この大会は楊勝發・李佳鴻のペアとしての国際大会デヴューだったわけだが、まだ雁行陣色のつよかったこのペアを団体戦では分解。楊勝發をシングルスにまわし、葉挂霖・李佳鴻というとんでもないペアをくりだしてきた。前年の李佳鴻・劉家綸に匹敵する超攻撃型ダブルフォワードである。この年の台湾男子はここ数年間で最強のラインナップであり、3種目すべてに優勝し、ダブルスではワンツーフィニッシュだった(王・方が優勝)。
今年はどっちかといえば2003年チームにちかい。昨年のアジア競技大会の優勝メンバーを4人のこしているとはいえ、李佳鴻の不在はそれほどおおきい、いろいろ考えたがお手上げである。全くわからない・・・とんでもないことをやってくる予感は、それはある。
日本は
1篠原・小林
2長江(或は玉川)
3菅野・中本
という二つのパターンしかありえないだろう。シングルス強者をずらっとそろえた異例の陣容だが、国際大会のシングルスで実績があるのは菅野と篠原、中本の3人。しかしこの3人がシングルスでることはちょっと考えにくい。
台湾と日本、戦力はほぼ互角といえるとおもう。 |