THE 10th WORLD SOFT TENNIS CHAMPIONSHIPS
日程
1995.10.26~31 日本・岐阜メモリアルセンター・長良川テニスプラザ
日本男子12振り王座奪還!中国女子 シングルスに優勝
4大会10年ぶり2度目の日本開催となった第10回大会。日本主管大会としては4度目ということになる。前回までとは様変わりし、別の競技かと思える程だ。シングルスが導入されたことが一番大きな違いか。個人戦だけではなく、団体戦にも組み込まれた。これは2年前に上海で開催された東アジア競技大会(公開種目)からのことである。参加国も飛躍的増え25の国と地域がエントリー史上最大の規模となった。さまざまな人種がいりまじった会場内はとてもソフトテニスの大会とはおもえないほど。
サーフェースは砂入り人工芝が初めて使用された。
大会の模様は東海ローカルで30分番組で録画放映されている。
男子は地の利を生かし(サーフェースは日本独自である)、6大会14年ぶりの世界一にかがやいた。最終日の男子ダブルスにも北本・齋藤が優勝し、これは沖田・桜井以来、5大会12年振りのことになる。。第一回となった個人戦シングルスでは平山が決勝に進出したが韓国のチャンハンソクに破れ2位。チャンは前回のダブルス、団体優勝とあわせて世界選手権全冠制覇を果たした。女子は韓国女子が再び勢いをとりもどし、団体、ダブルスに優勝。シングルスでは新興の中国がワンツーフィニッシュを成し遂げ、四大国際大会で3強以外ではじめてタイトルを獲得した。
今回より個人戦はダブルス、シングルスの2種目となったが選手はどちらか一種目にしかエントリーできず課題を残した。
参加国
参加国・地域 |
オーストラリア |
ブラジル |
中国 |
キュラソー(オランダ領) |
ドミニカ共和国 |
香港 |
インドネシア |
インド |
日本 |
大韓民国 |
カザフスタン |
マレーシア |
モルジブ |
モンゴル |
ネパール |
フィリピン |
プエルトリコ |
シンガポール |
タイ |
中華台北 |
アメリカ合衆国 |
ベネズエラ |
ベトナム |
コスタリカ |
バングラデシュ |
日本代表
日本代表選手 |
男子 |
北本英幸 |
斉藤広宣 |
中堀成生 |
高川経生 |
平山隆久 |
|
|
女子 |
後藤佳子 |
井本美樹 |
高原朋子 |
砂本由理子 |
松下美和 |
|
|
団体戦出場メンバー |
日本代表B |
|
|
B(開催国枠のワイルドカード)は個人戦のみの出場。またこのほかに開催地岐阜県代表として男女各4名(西山・後藤、横関・赤井)が個人戦ダブルスに出場 |
男子団体戦
準決勝 日本vs.中国は中堀・齋藤がやぶれるなど日本は苦戦。終始緊張感の高いゲーム。中国男子のピークといっていい素晴らしいチーム。前年のアジア五輪決勝の再現となったもう一方の準決勝 韓国 vs. 台湾はシングルスでの廖南凱が圧巻。個人戦でタイトルをとったチャンハンソブを秒殺といっていい圧倒的なパフォーマンスをみせた。前年(アジア五輪)のイミョング戦とあわせて、旧ルールのベースラインプレーとしては史上最高であろう。
決勝はトップのダブルスが大激戦。韓国はイスクウの引退で前衛力がダウンしており、それが勝敗をわけた。
Q-final |
S-final |
Final |
WINNER |
大韓民国 KOR |
3 |
|
|
|
vs. |
KOR |
3 |
|
|
アメリカ合衆国 USA |
0 |
|
|
|
|
vs. |
KOR |
2 |
|
インドネシア INA |
0 |
|
|
|
vs. |
TPE |
1 |
|
|
中華台北 TPE |
3 |
|
|
|
|
|
vs. |
日 本 JPN |
中国 CHN |
3 |
|
|
|
vs. |
CHN |
1 |
|
|
フィリピン PHI |
0 |
|
|
|
|
vs. |
JPN |
3 |
|
ブラジル BRA |
1 |
|
|
|
vs. |
JPN |
3 |
|
|
日本 JPN |
3 |
|
|
|
|
|
男子決勝戦
men's final |
●韓国 |
vs. |
日本○ |
チャンハンソブ・チョジョンチョル |
4-5 |
北本英幸・高川経生 |
イミョング |
4-3 |
平山隆久 |
キムスンスブ・キムドンスン |
1-5 |
中堀成生・斉藤広宣 |
チャンハンソブ |
4-1 |
高川経生 |
イミョング・チョジョンチョル |
0-5 |
北本英幸・斉藤広宣 |
|
|
女子団体戦
団体戦決勝の朝、雨が降っていた。急遽、隣接する体育館(フローリング)に移動する事に決定したが、移動が完了したころに雨が上がる。韓国は予定通り外のコートでの決勝を主張し、再度、センターコートに戻るというハプニングがあった。
Q-final |
S-final |
Final |
WINNER |
日本 JPN |
|
|
|
vs. |
日本 JPN |
3 |
|
|
bye |
|
|
|
|
vs. |
日本 JPN |
1 |
|
アメリカ合衆国 USA |
1 |
|
|
|
vs. |
ブラジル BRA |
0 |
|
|
ブラジル BRA |
3 |
|
|
|
|
|
vs. |
大韓民国 KOR |
中華台北 TPE |
3 |
|
|
|
vs. |
中華台北 TPE |
0 |
|
|
モンゴル MGL |
0 |
|
|
|
|
vs. |
大韓民国 KOR |
3 |
|
bye |
|
|
|
vs. |
大韓民国 KOR |
|
|
大韓民国 KOR |
|
|
|
|
|
女子決勝戦
men's final |
●日本 |
vs. |
韓国○ |
後藤佳子・砂本由理子 |
5-4 |
朴栄雅・朴順貞 |
松下美和 |
1-4 |
金璟子 |
高原朋子・井本美樹 |
2-5 |
尹仙庚・朴慶牙 |
後藤佳子 |
3-4 |
朴栄雅 |
|
|
|
|
|
男子ダブルス(個人戦)
李明九・徐廷哲は1992年の第2回アジア選手権ダブルスチャンピオン。李明九は1994アジア競技大会ダブルスチャンピオン(ペア劉永東)。廖南凱は1992年アジア選手権シングルスチャンピオン。また1994年アジア競技大会台湾団体優勝の立役者である。前回チャンピオンのチャンハンソク(韓国)がシングルスにエントリーしたのが残念である。このいびつなルールは次回にも引き継がれることになる。
Semi-Finals |
Final |
|
北本英幸・斉藤広宣japan |
5 |
|
vs. |
|
森田英世・安村州司japan |
2 |
北本英幸・斉藤広宣japan |
5 |
←previous round |
vs. |
|
廖南凱・葉育銘tpe |
5 |
廖南凱・葉育銘tpe |
0 |
vs. |
|
李明九・徐廷哲kor |
0 |
女子ダブルス(個人戦)
女子ダブルス優勝の朴栄雅・朴順貞はこの大会をもって現役引退したが、前衛の朴順貞は2008年頃復帰、2010年のアジア競技大会韓国代表決定戦を勝ち抜き15年振りに代表に復帰した。
Semi-Finals |
Final |
|
後藤佳子・井本美樹japan |
3 |
|
vs. |
|
朴栄雅・朴順貞kor |
5 |
朴栄雅・朴順貞kor |
5 |
←previous round |
vs. |
|
砂本葉子・砂本由理子japan |
4 |
米本育代・宮地雄子jan |
3 |
vs. |
|
米本育代・宮地雄子japan |
5 |
男子シングルス
団体戦で圧倒的なパフォーマンスを示した廖(台湾)がでていたらどうなっていたのだろうか。チャンハンソクは前回(1991)に団体、ダブルスに優勝しており、これで全冠達成。
Semi-Finals |
Final |
|
張漢渉kor |
4 |
|
vs. |
|
陳亜東chn |
2 |
張漢渉kor |
4 |
←previous round |
vs. |
|
平山隆久japan |
4 |
平山隆久japan |
3 |
vs. |
|
謝順風tpe |
1 |
女子シングルス
Semi-Finals |
Final |
|
曹蕾chi |
4 |
|
vs. |
|
PAGUYO JOSEPHINEphi |
1 |
曹蕾chi |
1 |
←previous round |
vs. |
|
金璟子KOR |
1 |
LUO XIAS JIEchi |
4 |
vs. |
|
LUO XIAS JIEchi |
4 |
|
優勝 |
準優勝 |
3位 |
男子団体戦 |
日本 |
韓国 |
中国 |
中華台北(台湾) |
男子ダブルス |
北本・斎藤 |
廖南凱・葉育銘(台湾) |
森田・安村(日本) |
李明九・徐廷哲(韓国) |
男子シングルス |
張漢渉(韓国) |
平山隆久(日本) |
陳亜東(中国) |
謝順風(台湾) |
女子団体戦 |
韓国 |
日本 |
中華台北(台湾) |
ブラジル |
女子ダブルス |
朴栄雅・朴順貞(韓国) |
米本育代・宮地雄子(日本) |
後藤佳子・井本美樹(日本) |
砂本葉子・砂本由理子(日本) |
女子シングルス |
LUO XIAS JIE(中国) |
曹蕾(中国 |
金璟子(韓国) |
ジョゼフィンパグヨ(フィリピン) |