キムキョンリョンのバックハンド 韓流バック大全 —- ソフトテニスの技法

新しい風・・・

今年(2020)からアンソン(安城市庁)のコーチに就任することが報じられたキムキョンリョン。


キムボミ(2014アジア五輪シングルス金メダル)が2015シーズンを最後に引退して以降、低迷するアンソンだが、切り札ともいえるキョンリョンの起用で名門復活なるか?

日本も指導者層は男社会といっていいが、韓国はもっと、である。

すくなくとも実業団で女子コーチというのは記憶にない(ジュニアではある)。新しい風なのである。

監督は昨年就任したグァクビルグン氏(アンソンジュニアにコーチだった人だ。キョンリョン自身も昨年まで3年間アンソン中学のコーチとして同校を韓国一位–大統領旗–に導いている)

2010アジア競技大会(広州)でのキムキョンリョン。アジア競技大会には二度出場。金2、銀1、銅3

円熟の技術・・・

ここでのプレーは彼女にとって最後の国際大会となった2011世界選手権での練習風景。
円熟の技術といえよう。

強打だが乱打なのでフォルテッシモではなく、フォルテか。

フォルテシッモならさらにスピンレスとなり、当然フィニッシュでのラケット位置が打点とほぼ同じ高さになる(いずれ紹介できるとおもう)。

ここでは常に高い位置にフィニッシュしている。

2006アジア競技大会(ドーハ)。団体で金、ミックスで銀、ダブルスで銅。

以前にも書いたが特徴的なのは小さなテイクバックでグリップが顔の前(横)でセッテングされそこからスイングが開始される。

つまりテイクバックそのものは小さいが大きくループされラケットヘッドの移動距離は大きい(長い)。

彼女のスタイルは韓流バックそのものではなくて一流派というのが正確だが、現在の韓国女子の主流となった感がある。

但し男子ではあまりみない。

彼女が創始したという関係者(韓国球界)もいるが、彼女の一世代上の選手であるキムヨンスク▶️(アンソン)も同様なのでその説には疑問がある。

現在日本(特に女子)のバックハンドは韓流のそれの強い影響下にあるが、解せないのは、この形(サーキュラーモーション)はなぜか模擬されていないということ。なぜ?

2008代表選抜でのキョンリョン

キムキョンリョンの戦歴

2004アジア選手権 シングルス三位

2005東アジア競技大会 ダブルス準優勝(キムキョンリョン・イキョンピョ)

2006アジア競技大会 団体優勝/ミックスダブルス準優勝(キムキョンリョン・ユウヨンドン)/ダブルス三位(キムキョンリョン・イキョンピョ)

2007世界選手権 ダブルス優勝(キムキョンリョン・イキョンピョ)/団体優勝/シングルス準優勝/ミックスダブルス準優勝(キムキョンリョン・キムヒースー)

2008アジア選手権 団体優勝/シングルス優勝/ダブルス準優勝(キムキョンリョン・イキョンピョ)/ミックスダブルス準優勝(キムキョンリョン・キムテジョン)

2010アジア競技大会 ミックスダブルス優勝(キムキョンリョン・チヨンミン)/シングルス三位

2011世界選手権 団体優勝/ミックスダブルス優勝(キムキョンリョン・キムテジョン)/ダブルス三位(キムキョンリョン・ミンユリム)/シングルス三位
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