ダブルフォワードをお気に召さない人がおおいのか、そういう人の声が大きいのかはさだかではない

篠原の精悍な顔が大写しに・・・・大会への抱負を真摯に語る姿におもわず箸をとめた・・・・・・全日本選手権プレヴュー

気がつけば鹿児島にいる。 全日本ソフトテニス選手権が昨日から始まっている。鹿児島に夕刻到着し、食事をしているとテレビ『news every(日本テレビ系列)』の鹿児島ローカルにいきなり篠原選手の精悍な顔が大写しになった。全日本ランキング一位とテロップされ大会への抱負を真摯に語る姿におもわず箸をとめてしまった...
ローカルでこういうものが取り上げられる時どうしても地元選手の紹介のみになってしまい、それはしょうがないことだが、それもやりつつも第一人者篠原秀典を登場させた見識の高さに敬意を表したい。

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これは今年5月のアジア選手権予選会での篠原このプレヴュー毎年のっけていた。先々週今年も書き始めたのは早かったが筆がのらず、そのままほっぽりだしてしまったのだが、篠原君をみて反省して(?)書いてます。

このトーナメントをおろそかにできるはずもない・・・・

さて、今年はまだマシなほうかもしれぬが、アジア選手権と全日本の間が約半月しかなく、これは短すぎるとおもう。 しかもサーフェースが違うのだから代表は大変である。

代表、つまり日本代表は文字通り日本を代表する選手なわけで、大会の中心的存在。彼ら自身も国内でもっとも重要なこのトーナメントをおろそかにできるはずもない。全力でトーナメントに臨むのことになる。そしてそのあとたった半月で日の丸をつけて韓国や台湾の代表と国の威信をかけて戦わねばならない。

解決できそうだが・・・・できない!

2011世界選手権での台湾男子。2010のアジア競技大会では大勝した台湾男子だが、この世界選手権では全く存在感を示せず。

昨年の世界選手権、強豪台湾が会場入り(韓国)したのは大会前日のことだった。

直前まで台湾でもっとも重要なトーナメントである全國運動会(隔年開催の台湾国体)がおこなわれていて台湾代表は全員がそれに参加、郷土の代表として死力を尽くしていた。 しかも世界選手権を考慮していつもより短縮した強行日程、彼らはその大会終了後コートからそのまま空港に移動し、韓国に飛んできたのである。世界選手権での台湾がぼろぼろであったのはいうまでもない。

大きな大会の日程は急に決まるものではない。解決できそうである。しかし長年同様のことがくりかえされるのは仕方のないことなのだろうか。

翻訳不能?!

アジア選手権予選一位の水澤・岩崎(NTT西日本広島)。これは先月の国体より。

さて全日本、今期男子は大荒れでタイトルホルダーにずらっとナショナルチーム外の選手がならんでいる。

全日本シングルスの増田だけが辛うじてナショナルチームで、ダブルスはすべてチーム外である。

まあナショナルチームが常勝であることはむしろ稀だけども、これほど極端な年もめずらしいかもしれない。

もっとも端的だったのは5月のアジア予選で水澤・岩崎が『ナショ外で代表権獲得』という翻訳不能なとんでもないことがおきてしまった。

以降東日本、西日本、社会人とすべてナショ外。

天皇杯どうなるのか?

第一人者の篠原・小林はこの天皇杯はいわば鬼門であたったが、一昨年ようやくその呪縛?から逃れ決勝へ、そこでは中堀・高川に敗れたとはいえ、彼らの去った昨年には見事初優勝を果たした。はっきりと跡を取ったわけだ。

今期は予選で大崩れするなど成績はあがってないが、優勝候補ナンバー1は動かない。

あとに続くのはだれだろう。有力な若手がぞろぞろいる。東、社会人と連勝した稲積・森田(日体大桜友会・ヨネックス)も勢いがあろう。 いずれにしてもダブルフォワードが再び猛威を振るうのか?個人的には実業団選手権でオーソドックスな凄いテニスで圧倒した大鹿印刷チームが不気味存在だと思うし、期待したいのだが・・・

断じて戦術のせいではない、選手のせいでない!!

昨年の天皇杯のテレビ中継には苦情が殺到したとの話しがある。 いわく、おもしろくない、あんなのはソフトテニスではない等々。ダブルフォワードをお気に召さない人がおおいのか、そういう人の声が大きいのかはさだかではない。

正直にいえばテレビ中継された決勝は僕もつまらないと思う。

現場でみても良い試合とはいえなかった。 しかしそれは断じて戦術のせいではない、選手のせいでない。

昨年の大会の最終日、松本には親の敵とばかりに強風が吹荒れた。とてもまともにテニスできるような風ではなかった。韓国なら日延べにするかもしれない(実際そういうことがあった)。 女子の選手などは終始風と戦っていたといっていいだろう。

しかし、だ、パワーも技術も女子より勝る男子上位はそんな中でなんとかテニスを形にもっていく、それはそれは凄いものだった。

意識の大転換!!

昨年のことだけではなくて、現在の男子テニスには雑音がおおいのは承知しているが、ダブルフォワードの是非を論じるなんて実に皮相であると思う。ただの戦術の一つにすぎないではないか。 ソフトテニス界にパラダイムシフトがおそらくはじめておきているのだ。大きな変革が、意識の大転換が進んでいるのである。 それは単純にすごいことだと思うのだが・・・・

昨年の天皇杯決勝での小林幸司






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