メダル考 アジア競技大会

  

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中国に初の金メダルをもたらしたツァオレイ。たくさんの記者がかけつけたプレスカンファレンスにて。

今大会はどういうわけか3位決定戦がなかった。これはアジア五輪では異例のことだ。

アジア五輪では3位までがメダル、6位までが入賞ということになるので、通常は細かく順位戦をやることになる。

それが今回なかった。

なぞである。競技前日に配られたオーダーオブプレーをみて気づいて関係者に確認したのだが『やることになっているはずだが・・』と首をかしげるばかり。

そして結局おこなわれなかった・・・よくわからない。

一説によると中国のメダルを増やすためとの声があったが、そうなのだろうか?

他競技はどうかとちょっと調べてみたが3位決定戦をおこなっている競技がおおいようなすくないような・・・。全競技確認したわけではないが・・・中国軟網協会が自国での存在感をあげるために独自の判断でおこなったかとも考えたが、バドミントンや卓球も3決はなかったよう。

確かなのは順位決定戦のないアジア競技大会ははじめてであるということだ。

ということで今大会は前回大会よりも7つの(銅)メダルが増えたことになる。

具体的には7種目で21個のメダルが通常なのだが、今回は28個である。

総合一位の韓国はドーハ大会の7からプラス3で10個、台湾はプラス2で7個、中国はプラス3で4個と軒並み獲得メダルを増やしている。

ところが日本だけはマイナス1でドーハ大会の8個から7個に減った。

ちょっとこれはショックである。

総合順位も2位から3位に転落。

ドーハ大会では7種目全部でメダルを獲得したが、今回は5種目。つまり残り2種目(女子シングルス、ミックスダブルス)ではメダル無しといういうことになった。

総合順位で3位転落は3大会振り、つまり1998バンコク大会以来ということになる。

バンコク大会では金無し銀1銅2と惨敗だったが、今回は金の数では韓国、台湾と同数の2であり、受ける印象は全く違う。2002釜山大会もそうだ。総合では2位だが、金は0、韓国が7つ全部獲得した。このときの敗北感たらなかった。(この項続く・・・

                                        
                                      
         
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

2010 GUANGZHOU
G
S
B
T
1.KOR 2 4 4 10
2.TPE
2
2
3
7
3.JPN
2
1
4
7
4.CHN 1 0 3 4
2006 DOHA      
T
1.TPE
3
1
1
5
2.JPN
2
3
3
8
3.KOR 2 2 3 7
4.CHN 0 1 0 1
2002 BUSAN      
T
1.KOR 7 3 2 12
2.JPN
0
3
0
3
3.TPE
0
1
4
5
4.CHN 0 0 1 1
1998 BANGKOK        
1.KOR 3 0 1 4
2.TPE 1 3 1 5
3.JPN 0 1 2 3
1994 HIROSHIMA        
1.KOR 2 3 0 5
2.TPE 1 1 1 3
3.JPN 1 0 3 4
1994-2010total        
1.KOR 16 12 10 38
2.TPE 7 8 10 25
3.JPN 5 8 12 25
4.CHN 1 1 4 6
参考1990PEKIN(公開種目)        
1.JPN 2 2 3 7
2.KOR 1 2 2 5
3.TPE 1 0 1 2
4.CHN 0 0 2 2

こちらの表はアジア競技大会におけるソフトテニス競技での各国のメダル取得状況と総合順位。各大会での総合順位は組織委員会で発表される。それらを統合したトータルデータは参考資料としてこちらで独自で作成した。1998バンコク大会までは4種目、2002釜山大会以降は7種目。現在まで日本、韓国、中華台北(台湾)、中国の4カ国でメダルを独占する状況が続いている。参考までにソフトテニスにエントリーする国(および地域)は一大会につき7〜15カ国ほど。







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