2010中山杯国際大会観戦記(未完)

概要

台湾ではかつてチャイニーズカップという国際招待大会があった(これは現在中国で開催されているチャイニーズカップとは関係がない)。
世界各国からナショナルチームレベルの選手たちによるトーナメントであり、日本からも毎年トップクラスが参加していた。
しかし1999年に開催された第11回世界選手権(台湾の地元開催)の後、自然消滅のようなかたちとなった。以後ながらく、代表クラスによる台湾開催のトーナメントがないという期間が続いていた。
そんななかでひさびさに生まれた国際招待大会がこの中山盃国際大会である。
本年で7回を数える同大会は台中市の実業家で自身もプレーヤーである呉氏が私財を投じて開催しており、現在の世界的な大不況のなか今年も無事開催されたことは想像する以上にたいへんなことと思われ、その強い意志とそれを支えるソフトテニスへの愛情に心よりの敬意を表したい。

会場

会場は1983年に第5回世界選手権が開催された中興網球場。台湾中部の都市、台中市にある。コートは8面あり、内4面には巨大な観客席が設けられている。サーフェースはアンツーカー。最近、日本ではあまりみられなくなってきたサーフェ−スだが、台湾ではむしろ一般的である。

種目 参加国

種目はおおい。社会組、壮年組(45才以上)、長青組(60才以上)、女子組、そしてメインの各国ナショナルチームによる精英組(エリートクラス)がある。エリートクラスはさらに男子ダブルス、女子ダブルス、男子シングルス、女子シングルス、ミックスダブルスの5種目に別れる。昨年まではミックスをのぞく4種目だったのだが、遠来の選手にできるだけ試合を、との思いからミックスが新設された。壮年組、長青組、女子組の3種目は3組の団体戦(点取り戦)で競技されている。社会組(男女)は昨年まで団体戦であったが今年から個人戦になった。これらの種目はフリー参加であり、日本からも社会組と長青組に参加がある。とくに長青組には毎年大選手団が日本全国から参加しており、おおいにもりあがりをみせている。
一方でメインイベントである精英組(エリートクラス)にはその名のとおり、きびしい出場制限がもうけられており、トーナメントの質を高めている。以下原文のまま記してみよう。
『2000年以後曽代表該國参加亜州盃、世界盃、東亜州盃、亜運等比賽乃國手』とある。要するに2000年以降、アジア競技大会、世界選手権、東アジア競技大会、アジア選手権大会の国家代表となった選手のみを派遣してくれ、ということである。これに応えて日本は2005年は浅川・小峯(小峯選手はエントリーのみで棄権)、2006年 花田・川村、高橋・宗久。2007年 菅野・小林、上原・濱中、2008年堀・岩崎、澤辺・田中 2009松口・望月 杉本・森原と最高クラスを派遣してきている。本年は強化の一貫として男女6名づつの参加を台湾側に要望し、台湾側が快諾し、大選手団が組まれた。韓国は男女それぞれ2名。韓国男子は2006年以来の出場となる。他に2005年より毎年参加しているタイ男女(女子のナリーはシングルスで2005、2007にと2度優勝している)。2年ぶりのアメリカ男子。フィリピン女子、初参加となるオランダから男女一名ずつの参加があったのは特筆すべきであろう。なおフィリピンには過去4大国際大会で大活躍したパグヨがプレーイングマネジャーとして名を連ねており、我々は久々の再会に喜び合った。地元、台湾は一ヶ月前に今年の強化メンバーを決定するトーナメントを開催し、その上位メンバーを中心に出場している。台湾代表としては男女2名づつ、あと地元台中市の代表が男女4名づつが選抜されている。地元代表といっても台湾体育大学(旧体育学院)を擁する同市は強豪がひしめいており、台湾代表といって差し支えない。(現在の台湾の中心であるアジア五輪チャンピオン楊・李がその選抜大会で4位におわり本大会に出場ならなかったのは残念であった)。

日本選手団

日本からは先に記したように男女それぞれ6名、コーチ2人の総勢14名という大選手団。男子は今年インドアで3勝を挙げた稲積が一昨年の天皇杯覇者である塩嵜との新ペア。昨年の天皇杯でベスト4にはいりこのインドアシーズンで中堀・高川を2度にわたりやぶった村上・後藤。U21から増田(西日本一般2位)、今井の6人。残念ながら国際大会出場経験者はいないが、期待の若手を揃えたそれに準ずるメンバーといえるだろう。女子は東田、藤本、水松の3人の全日本チャンピオンに国際ジュニアU21シングルスチャンピオンの安川。U21から前田・石田という顔ぶれ。ただ実力はもうしぶんないものの12名中に国際大会代表がゼロというのは違和感がないでもない。ここは基本的に強化の場ではなく、チャンピオンシップスであり、同時に国際交流親善の場でもあるわけで、大会ホストはビッグネームを望んでいる。ソフトテニス宗主国としての日本の立場も考えるとできるだけ要項に沿った派遣が望まれるのではないだろうか?今年度は日程が急に変更になったこともあり選手選考は難航したようでだが・・・監督は井口、中本の両氏、往年の名ペア(天皇杯チャンピオンで1985世界選手権代表)の復活だ。

大会前日

11日夜台中入りした日本チームは12日9時過ぎより台中公園(中山公園)コート2面で練習。台湾は不順な気候がつづており、筆者が到着した10日夜にはなんと10度以下と台湾としては厳寒(?)といえる気温を記録していたが、この日は曇り空ながらまずまず台湾らしい高湿度の蒸し暑さががもどってきた。
注目の韓国チームはこの日の夕刻に台中入り、到着後、即練習にでかける姿を目撃。

大会初日

昨年までは初日がシングルス、最終日がダブルスという日程で開催されていたのだが(逆の年もあった)、今年はミックスがくわわったことでそう単純には割り切れなくなった。台湾というところは基本的におおらなかな国民性をもっておりうn
さてシングルスは日本が男女とも上位を独占という素晴らしい結果となった。以下未完







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