全日本大学王座 韓国派遣事情

韓国男子仁荷大学、メンバーが7人、はなっから5番がいない。相手は松山大学、最初のダブルス2試合はまず楽勝。後衛は金法顕をおもわせるような低いテイクバックから締ったいいボールを打つ。さすが韓国の後衛という感じだ。前衛は大邱カソリック大学とくらべてかなり遜色がある・・・
2-0と連勝して3番はシングルス、これは3-0か?という雰囲気。なんといってもシングルス大国の韓国の選手である。しかし全くバウンドがあわず、テニスにならない。,2-4で松山大学。さて4番目とおもいきや、仁何大の選手がラケットをもたずに登場し、試合できないことを審判に告げる。???ひょっとして、これでおわり???3-2で松山大学の勝利!!松山大学は2つの不戦勝で勝ちということになる。納得するのが難しい。
(韓国の2番目のダブルスはパートタイムダブルフォワードというかなんでもできる柔軟性をみせた。いいチームには違いないので日韓の団体戦のフォーマットの違いが残念というべきか)

仁何大学の女子ソフトテニス部は30年の伝統をほこり、数々の名選手をおくりだしてきた。しかしその女子部を2年前に廃部して男子チームとして再スタートを切ったのである。実は大邱カソリック大学も同じパターンである。大邱カソリック大学は4年前に女子部から男子部に切り替えた。仁何大の部員は7人。創部2年目ということでまだ1、2年しかいない。これも一昨年の大邱カソリック大学と同じである。韓国の団体戦は3組ダブルスの点取り戦か、3ダブルス2シングルスでおこなわれるのが通常である。この3D2Sは例の国際大会ルールであり、5人ないし6人で戦う。だから精鋭が7人いれば問題ないわけだ。日韓のフォーマットの違いと書いたのはそういうことである。ちなみに台湾の団体戦も3D2Sでおこなっている。

韓国側の事情もある。現在、韓国NO.1大学は先にかいた大邱カソリック大学である。この大会の予選にあたる大会でも優勝し、先々週に開催された大統領旗大学の部でも優勝している。当然、今回の派遣チームは大邱カソリック大学であった。しかし、あるアクシデントがおこり、韓国連盟は今回の大邱カソリック大学の派遣をみあわせることになってしまうのだ。

大邱カソリック大学の派遣を見合わせることで浮上したのが、予選該当大会で2位だった仁何大学。しかしまだ創部2年目で、精鋭ばかりではあるが、そろってはいない。韓国学連は他の大学から助っ人をいれて派遣したいとの旨を日本学連に申し出るが、日本側はそれに難色を示す。この辺は難しいところだ。混成チームをみとめれば大会のコンペティションとしての質がとわれてしまう。格がおちてしまう。日本学連の判断は間違っていたとはいえないと思う。がやはり実際に今大会が非常に奇妙なものとなってしまったのは否めない。
韓国チームを招待するようになって3年目。男子ではいきなり優勝するという華々しいスタートを韓国は切った。昨年は日体大に初戦であたるというもったいないドロー、(私はそれに対しても苦言と呈したが)、であったが、そのメンバ−のなかには半年後アジアダブルスチャンピオンになる金裁福(キム・ゼボク)・朴昌石(パク・チャンソク)が含まれていた。以前はよりもずうっと注目度の高い大会になってきたのである。今年でもASTメンバ−の報告によると、韓国チーム目当ての観戦者が目立ったという。彼らは目玉なのだ。なにか手はなかったのか?







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