タルソン3組が決勝ラウンドにでるも代表権獲得ならず 韓国代表選抜レポート2

世界チャンピオン イスヨル・パクキュチョル(タルソン)

イスヨル
イスヨル

世界チャンピオンとして予選リーグを免除され、決勝ラウンド(ベスト16)からのスタートとなった、初戦素晴らしい勢いでソグォン・イジヌクを4−0とリードするも、そこからまさかの逆転負け。いきなり負部にまわるという苦しい展開となった。

パクキュチョル
パクキュチョル

キュチョルの後半の大きなスマッシュミス2本が目立つが、これは予選リーグを経ていないハンディと見えなくもない。カマボコ型で外光を大きく取り入れたこのコートは遠近感が極めて微妙であろうことは容易に想像できる。
負部にはいっても苦戦が続くがなんとかまとめてイヒョンス・キムヒョンスとのタルソン同士討ちまでもっていき4位は確保した。
全体としてクレーコート上ということでパワーテニスが幅をきかした今回の代表選抜、イスヨルはパワーヒッターというよりは試合巧者であり、ここではやや非力な感も否めない。
今回の代表入りは極めて厳しい状況となったが、現世界チャンピオン(しかも直近)がアジア選手権にでられないという状況になればこれは極めて異常であり、本来ならデフォルトで出場が保証されていなければならないのではないか?むろん、国際連盟やアジア連盟の仕事であることはいうまでもない。

イヒョンス・キムヒョンス(タルソン)

開幕戦の会長杯に優勝したイヒョンス・キムヒョンス。

イヒョンス。毎回上位にくるが今一歩代表に届かない。
イヒョンス。毎回上位にくるが今一歩代表に届かない。

ここ(代表選抜戦)でも絶好調だったが、決勝ラウンドではドンフン・ボムジュンに完敗、負部にまわる。
そこで新世界チャンピオンのイスヨル・パクキュチョルを破り、負部決勝でキムジュボク・キムジュゴンと対戦。大きくリードし、ドンフン・ボムジュンとの再決戦目前までいったが信じられない逆転負け。イヒョンスが勝ち焦ったのが敗因。しかしこの対戦、今年の代表選抜の白眉。
イヒョンスは2008アジア選手権ダブルスチャンピオン。

キムヒョンス。目覚ましい進捗をみせたのだが・・・
キムヒョンス。目覚ましい進捗をみせたのだが・・・

キムジュンユン・キムマンヨル

ジョンジホンが軍隊入り(で現役を中断したの)でこのペアとなった。二人のネットプレイヤーによるダブルフォワードである。

T0161297今までマンヨルはこの最強チームのなかで地味な目立たない存在だったが、今回は力のあるところを見せた。ただ上位ではさすがにボロがでたが、これは単に経験不足だろう。そう思わせるだけの実力は今回見せたように思う。
ジュンユンは相変わらず素晴らしい。これほどの選手が代表歴がわずか一度(2011)というのはなんともったいないことか!!

キムジュンユン
キムジュンユン

(世界)最強実業団といっていいタルソン、3組が代表選抜に出場したが、3組とも決勝ラウンド(ベスト16)に進出した。ここまでは万全の進軍だったが、先に書いたように大将で世界チャンピオンのイスヨル・パクキュチョルが初戦でありえない逆転負けを喫し、負部へまわったことで、負部で互に潰しあうという最悪の展開になった。結局タルソンは3位〜5位にとどまることになる。

男子ダブルス最終順位


一位 キムドンフン・キムボムジュン(スンチョン・ムンギョン)
二位 キムジェボク・キムジュゴン(ムンギョン)
三位 イヒョンス・キムヒョンス(タルソン)
四位 イスヨル・パクキュチョル(タルソン)
五位 ソグォン・イジヌク(インチョン)/キムジュンユン・キムマンヨル(タルソン)
双敗淘汰制(ダブルイリミネーション)では一位〜四位は自動で決定する。プラス二対戦で五位〜八位までが綺麗に決まる合理的なスタイル。この代表選抜戦では制度的に五位六位決定戦が設定されているが、慣例的に行われていない。







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