東京インドアと東レパンパシフィック その2

前回のつづき)
PPOがいかにして臨場感を獲得しているか。一番にはコートの閉鎖性?である。フロアには選手と審判、そしてボールパースンしかいない。コートには高くてダークなバックフェンスが立てられている。仮設スタンドもサイドとバックにそれぞれつくられ、コートぎりぎりまで観戦者に開放されている。東京インドアではバックフェンスこそあるもののひとまたぎで越えられほどの低いものである。アウトコートには大会役員とか関係者がたくさんいて、いそがしく動きまわっており、それは選手からも観客からも丸見えであり、著しく緊張感を欠く。集中のさまたげになる。それはプレーヤー、観戦者両方に悪影響をあたえている。裏方を見せる必要などないではないか。
 仮設スタンドが無理でもせめて高いバックフェンス(高いといっても人の身長ぐらいだ)をいれてほしい。これで全然違うはずである。そういえば旧東京体育館時代には仮設がコートサイドにはいっていた。やはりぜひこれも復活してほしい。
 PPOはティアワンというWTAツアーでの最高ランクの格付けであり、多額のお金をつかったプロ興行だから、東京インドアとの比較はフェアでないことは百も承知である。でもやれること、参考になることはあるのではないかとの思いからあえて比べている。
 同じく東京体育館で開催される硬式テニスの日本リーグ(入場無料-観客は極めて少ない)は仮設こそいれていないが、カーペットとこの(高い)バックフェンスをいれている。ダークなバックフェンスをいれることでボールの視認性が高くなり、選手の集中力がアップし、緊張感がまし、かならず、かならず、好試合が増える。また裏方を観客からマスクすることでギャラリーの集中力もアップし、これも間違いなくゲームのレベルアップにつながること疑いなしである。
 さらに提案、現在4面を使用しているが、これを2面にしたらどうか。4面展開は観戦者からすれば非常に気が散る。選手のエントリーを減らしてでも、実現してほしい。問題は中身だからである。旧東京体育館時代には2面の頃があったし、駒沢は2面だった。
 コートを2面にし、ボールパースンを配置し、サーフェースはカーペット、バックにはダーク色の背の高いフェンス、そのうしろには仮設スタンド。これぞ理想の姿!!まるで硬式テニスの会場だが、いいところはまねすべきである。
 ただPPOという大会はあまり好きでははない。毎年のように観戦にいっているが、会場に配置された係員の態度の横柄さといったら!!2度ときてやるものか、と毎年おもってしまう。彼らの態度が会場全体に影響しており、異常に空気が張り詰めていてほとんど堪え難いほどである。硬式テニスの会場は静かなものだが、あれは異常である。松岡修造も同様のことをいっていたし、複数の硬式関係者の指摘もある。選手の側からプレーやりにくいとの声もある。が、一向に改善されない。今年はいかないかもしれない。
さて次回はやっと今大会について書けそうである。







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