誤解を恐れずにいえば、オーセンテックな、ある種、理想のダブルスの姿がある・・・

アジア選手権ミックスダブルスプレヴュー

7種目中でもっとも新しい種目がミックスダブルスである。
2002年のアジア競技大会(アジア五輪 釜山)で種目となり、以降に開催された世界選手権、アジア選手権でも導入された。いままで八回回。アジア選手権でのミックスは今回で3度目となる。

有無をいわせね前衛力の差

韓国エースパクキュチョル。第一シードにおかれたが、掛け値無し、今回の中心だ。

八回中、韓国が7回優勝しており、シングルス以上の韓国の独壇場と化しているいるのが現状である。
とにかく韓国男子のポイント力が半端ではなく、有無をいわせね前衛力の差がそのままこの差になって現れている、と思う。
ペアリングは女子後衛、男子前衛という組み合わせが主流で、いままでチャンピオンも8組中7組がその形だ。

ミックスの面白さを知らない人は多く、国際大会をみにきてもこの日を観光に当ててしまう人すらいる。もったいない!!

ダブルスはバランスが大事、しかしミックスではそんなことではあっという間に敗れ去ってしまうことになる。

とにかく男子はバランスをぶっこわしてでもボールを徹底的に追う。それを必死でささえ、相手の捨て身の攻撃を知恵と秘術でなんとか耐えしのぐ女子後衛。それが現在のミックスダブルスである。

誤解を恐れずにいえば、オーセンテックな、ある種、理想のダブルスの姿があると言っていいと思う。

中本にぴったりなのがこのミックスダブルス

今回はやや男子前衛陣が小粒になった間があるが、やはり韓国が強いだろう。

第一シードにおかれたキムエーギョン・パクキュチョル(韓国)が中心か?パクキュチョルは国際大会初出場だが、31歳のベテラン前衛でキムキョンハン(ミックス二冠)仕込みの高い技術はエースにふさわしいもの。

韓国のもう一組はクォンランヒ・キムボムジュン。

ボムジュンは大学をでたばかりでミックスの経験はほとんどなく、未知数。しかしポイント力、運動量は半端でなく、楽しみである。

二回戦で台湾のエース鄭竹玲・何孟勳とあたるきつい組み合わせ。鄭竹玲・何孟勳はチャイニーズカップでの優勝経験があり、昨年の世界選手権で篠原秀典・大庭彩加を圧倒したが、韓国ペアには玉砕している。

日本からは上原・岩崎と、小林・中本が出場。

上原は高川とのペアで世界選手権、アジア選手権で活躍、最強の韓国男子前衛と手合わせしており、日本におけるミックスの第一人者といえる。

岩崎は当然はじめてとなるわけだが、彼のカットは超一級の技術であり、それがどこまで生かせるか?前衛として真価が問われるトーナメントになるだろう。

小林・中本。

中本は杉本とのペアで2010広州、2011ムンギョンと出場し、成果を出してきた。

日本ではやや異質ともいえるどん欲なハンター振りが身上の中本にぴったりなのがこのミックスダブルスともいえ、今回も楽しみ。2回戦で台湾の王俊彦・張文馨とあたるが、ここは突破できるであろう。勝負は次の準々決勝キムエーギョン・パクキュチョル戦だ。

この種目もドローがアンフェア。こんなことはやめるべきだ。







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