最大の注目株となるのが復活した台湾の余凱文・林韋傑。彼らは3大会連続で代表の座を射止めている。
しかし、今回の代表選抜はまさに死闘だった。台湾特有の熾烈な選抜システム(ダブルス2回・シングルス1回で行われるダブルイリミネーション制)において、まさかの3敗を喫し、背水の陣に追い込まれた末の、まさにギリギリの代表権獲得であった。
2019年の世界選手権を制した実績を持ち、その圧倒的な強さは誰もが認めるところだ。しかし、過去のアジア競技大会ではその実力が空回りし、本来の輝きを放ちきれずにいた。杭州大会以降はペアを解消していたが、今大会に向けて黄金ペアが復活を遂げた。
ただ、あまりにも口惜しい現実がある。彼らの登場と、時を同じくして「個人戦ダブルスがオミット」され。日本の絶対的エース・上松俊貴らと共に、世界のトップでしのぎを削る彼らの姿を個人戦で見られないのは、痛恨の極みと言うほかない。失われた舞台の大きさは途方もなく、決して戻ってはこないのだ。
前回大会で銀メダル3つに終わった台湾チームの方同賢総監督は、メディアに対し「全種目での金メダル獲得」を宣言した。現在、日本の最大の対抗馬が韓国ではなく台湾であることは、誰の目にも明らかだ。そしてその悲願達成の中心にいるのは、紛れもなくこの余・林ペアである。
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