遠い打点は一流ストローカーの証
チョハユン(韓国順天市庁)のセミウエスタンのフォアハンドを後ろから(下部↓サイドヴュー有り)。
セミウエスタン〜イースタンの特徴である遠い打点(身体から離れた)がまず目に付く。
かつて、遠い打点は一流ストローカーの証だったのだが、現在の日本の若手選手ではほとんどみられなくなった。フルウエスタンの論理が、おそらくはそれとは意識されず、蔓延しているからでないかとおもわれる節がある。
意識されないと考えるのはあまりに一面的に思えることが多々あるからである。ネガティブな表現が続くが、無論、この傾向が好ましくない、と考えているからだ。あえて問題提起としたい。
もっとも近年のイクイップメントの進化は目覚ましく、そのこととの因果関係は否定できないという見方もできる。その恩恵(功罪?)をモロに受けるのは日本選手だからだ。
プレースタイルが劇的に変化

チョハユンは順天市庁(スンチョンシティホール)に所属するベテランベースライナー。国際大会は未出場ながら韓国上位で活躍している。特にクレーコートでの強さは無類である。故に近年ハードコートに偏重している国際大会に縁がなかったともいえるのだが、最近プレースタイルを劇的に変化させ、2015年の世界選手権予選では果敢なネットプレーを披露し、代表の座に肉薄した。かつてクアンジュのホキョンジン・ソキョオン(クアンジュ)がみせたような肉体派(?)ダブルフォワードはど迫力でコートを暴れまわった。

忘れがたい記憶・・・
ここでのプレーはその時から遡ること4年、ベースライナー時代2011年の代表選抜戦でのプレー。アジア選手権ミックス3位のウヒョンコンとのペアで最終ラウンドまで進出を果たした。

もっとも彼が最大限に輝いたのはその4年前2007年の世界選手権代表選抜かもしれない。この大会は稀にみる高水準のトーナメントだったのだが、そこでソミンキュとのペアで台風の目となる活躍をしたのだ。
この年は代表選抜戦に双敗淘汰制が導入された年でもあり、ただでさえもりあがる世界選手権の代表選抜が本大会が自国アンソン開催ということもあってかさらに異様な盛り上がりを見せた。
チョ・ソはそんなかで当時NO.1だったキムジェボク・キムヒースー、イウオンハク・キムキョンハンを倒してしまうのである。そこでの彼の破壊的なストロークは私に脳裏に忘れがたい衝撃として焼きついたのである。
別テイク サイドヴュー版

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