キムドンフン前人未到の3連覇なるか?男子シングルスの見どころ 第8回アジアソフトテニスプレヴュー

キムドンフン大記録に挑む!

全7種目中もっとも注目されるのが男子シングルス。なんといってもキムドンフンの大会3連覇がかかる。ちなみに今回個人種目で連覇がかかっているのは、チュオクの出場辞退でドンフンだけである。しかも3連覇となると足掛け8年、国際大会では連覇そのものが稀だが1990年以降は4年毎になったのでさらに困難。ダブルスでは楊勝發・李佳鴻のアジア競技大会2連覇があるのみ。シングルスではキムドンフンのみ。アジア競技大会とアジア選手権ではその重みは違いすぎるが大変な偉業であることは間違いない。それが3連覇となるととてつもない大記録である。

2008アジア選手権シングルス決勝でのキムドンフン。相手は篠原。ドンフンはまだ19歳、国際大会初出場、団体、シングルスの二冠。
2008アジア選手権シングルス決勝でのキムドンフン。相手は篠原。ドンフンはまだ19歳、国際大会初出場、団体、シングルスの二冠。

シングルスが導入されたのは1992年のアジア選手権(ジャカルタ)からですでに20年を越えている。

毎年個人戦が行われてきたわけではないが1995年よりはほぼ毎年といってよいだろう(除1998バンコクアジア競技大会)。

そこで2度以上優勝したのがバンジュンハン(韓国 2000、2001、2003)、キムドンフン(韓国 2008、2011、2012) キムキョンハン(韓国1999、2002)の3人。

ただし先にかいたように同一大会での複数優勝はキムドンフンだけである。

実は彼は昨年の世界選手権(ニューデリー)でも連覇の可能性があったわけだがエントリーすらしていない。各国2名という制限が世界チャンピオンを追い出してしまった形だ。シングルス予選で活躍した選手にその枠が与えられたわけだが、そもそもダブルス予選が優先されており、それに優勝すればシングルス予選には当然でない。

去年も書いたがまことに奇妙な競技である。ドンフン抜きで世界一を決めることなど本来できるはずもないのだが・・・・国際連盟がワイルドカードを用意すれば良い。個人戦に関してはそれがあってもよいし、トーナメントの質を維持するには必要だとおもう。昨年、日本は2013年の東アジア競技大会のチャンピオンの篠原・小林を派遣しなかったが。彼らも同様である。賴立煌・何孟勳(2012アジア選手権金メダル)、篠原・小林や賴立煌・何孟勳抜きで世界一など決められるはずもない。

韓国の敵はサーフェースのみ?

韓国予選一位はソグォン。国際大会は初出場だが、最終日の団体戦での起用が確実視されるので当然要注目だ
韓国予選一位はソグォン。国際大会は初出場だが、最終日の団体戦での起用が確実視されるので当然要注目だ

もっとも何度も書くようにドンフン自身の軸足はダブルスにあるのは間違いない。ただ今年の韓国国内最重要トーナメントである国体の個人戦シングルス優勝はドンフンその人なのだが・・・

まあとにかく今年は枠が拡大された。2008年以前に戻ったのである。とにかくめでたい。

個人戦各国3枠は2003世界選手権から2006アジア競技大会以外の5大会で実施されたが3種目とも(特にダブルスだが)いずれも素晴らしいレベルの高さだった。ソフトテニス界の黄金期といってよいほどだ。

キムジェボク。これは2006ドーハアジア競技大会における撮影
キムジェボク。これは2006ドーハアジア競技大会における撮影

1992年のアジア選手権以来20回の個人戦シングルスが行われているがそのうちなんと15回に優勝している韓国からは(ドンフン以外に)キムジェボク–김재복–、ソグォン–서권–が出場。ジェボクは世界チャンピオン、ソグォンは初だが韓国予選一位。まず申し分のない戦力。敵は環境(特にサーフェース)だけか?

台湾 今回はともかく・・・

その20回のシングルス個人戦に4回優勝しているのが台湾。内3回が新ルール下の優勝だが最後に勝ったのは2006ドーハアジア競技大会であり、以降団体戦での郭家瑋や林佑澤の活躍が記憶に鮮明とはいえ、そのふたりも台湾代表選抜戦不参加で当然千葉にもいない。

若手の3人全智、陳宗彣、杜咸翰がエントリー。全、陳がシングル予選での出場決定だが陳はダブルスが本領だとおもう。

全智は昨年の世界選手権にもシングルス予選を勝ち代表に、しかし団体戦は林佑澤(二敗とさえなかったが)がいるので出番無し、個人戦では優勝したキムジヌンに決勝ラウンドの初戦で完敗し、影が薄かった。が杜咸翰とともに、今回はともかく、将来性はある。もっといえば数年後が非常に楽しみである。

全、杜、陳
全、杜、陳

余談だが台湾は台北組と台中組がともに3人づつ、近年、台北組(台北體院、出身は台南が多い)の活躍が目立つのだが、彼らのスマートさにくらべて台中の選手には粗野といってもいいほどの荒々しさがある。この全、杜、そして劉家綸が台中組である。

日本にとって屈辱のカテゴリ

男子シングルスは全7種目のなかで唯一日本が優勝していない屈辱のカテゴリーである。

しかし、だ、ここ3年間の日本一長江、船水、増田をずらっと揃えた布陣はその屈辱を晴らすに絶好の陣容である。それにサーフェースの圧倒的有利。もっとも過去3度あった砂入人工芝国際大会でもシングルスは勝つことができなかった(準優勝2回)。しかしそれは旧ルールシングルスの時代。ずらっとそろった全日本チャンピオン、シングルスに関しては現在これ以上ないといいていいメンツ、今回こそはの期待は大、

ドンフンの3連覇、日本男子の初優勝、そういう意味でもっとも注目される種目であると思う。

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3人の全日本チャンピオン 2014長江、2016増田、2015船水。写真は2016年の全日本シングルスより。
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