遅咲きのチャンプ 30代半ばで連続出場達成
2015年にインドで開催された第15回世界ソフトテニス選手権ダブルス優勝のイスヨル(韓国 タルソン)のフォアハンド。
何度も書くがダブルスチャンピオンこそ、ソフトテニスのチャンピオンである。極論すれば、そのことを忘れた瞬間にソフトテニスは存在意義を失い、雲散霧消する。そのことを忘れがちな『進歩的(!!)』な人がが最近多すぎる。
話がそれた。プロ入りは2005年、初代表がその実に10年後の2015年、つまり初代表にして頂点に上り詰めたことになる。
1982年生まれで今年(2019)今年37歳になる。初代表が4年前だからすでに33歳だった。
いわゆる後衛、ベースラインが基本だが、雁行陣、ダブルフォワードいずれも高度にこなし、ハードでもクレーでも持ち味を出せる。さらに現在にいたるまでシングルスでも上位を狙えるオールラウンダー(2014年アジア競技大会代表選抜シングルス次点)。
優勝直後のイスヨル
基本的にマッチョなパワフルさを感じるタイプではなく、ハードコート巧者と考えた時期もあったが、そう単純でもない。全盛期のドンフンにクレーコート(ムンギョン)で勝って韓国における最も重要なタイトルの一つ(国体と代表戦を別にしてだが)である東亜日報杯シングルスに優勝したことがある。これはたいへんなことだ。なにせドンフンはクレーコートの国際大会に二度でてシングルスでは負けたことがないのである。スヨルが勝ったのはちょうどその頃だ。
2019年、(2014年以来)久々に組んだキムジュンユンとのペアで4年ぶりに代表選抜を勝ち抜き代表に返り咲いた。第16回世界選手権である。ディフェンディングチャンピオンとしての登場になる。
1980年代以降国際大会チャンピオンには個性的ないや超個性的なストローカーがずらっと並ぶが、彼も同様である。小さなテイクバックのみは韓流といえなくもないが・・・とくにその握りは研究すべき対象であろう。
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