11月18日にインドニューデリーで開幕する世界ソフトテニス選手権韓国代表、イスヨル(タルソン)のカットサーブ〜ハーフボレー〜ローボレー。
いずれも現在テニスでは必須のスキル
以前も書いたかもしれないがハーフボレー現在では必須といえる。とくにハードコートが主流の国際大会においては前のめりのテニスとなることは必至であり、一層重要である。カットサーブ、ローボレーの重要性については今更いうまでもないだろう。
2015アジアカップ決勝で船水・星野と対戦したイスヨル・パクキュチョル
初代表というのが信じられない
イスヨルは基本的にはベースライナーいわゆる後衛だが、所属チームのタルソンはやや保守傾向が強かったのか韓国の中ではダブルフォワードに対する取り組みがやや遅れた感もあった中で、若手時代から積極的に取り組んできた。

イスヨルをみた最も古い記憶は2006年アジア競技大会(ドーハー)の韓国代表選抜だったろうか。あれから10年近くたったわけだが、その間、彼は常に印象的な活躍を見せてくれ着実にチーム内での番手を上げてきた。
2010年の代表選抜ではシングルスで次点、昨年の代表選抜も同様。10日間に及ぼうかという長期日程で行われる韓国代表選抜戦で、ダブルス、シングルス両種目で常に上位をキープし、そのタフさアヴェレージの高さはトップクラス。今回、初代表というのが信じられないほどだ。すでに30歳の大台をこえていて、ベテランのいわれる年齢となってきたわけだが、それが似合わない若々しさ直向きさが好ましい。

30歳を越えて・・・
30歳をすぎて初代表というのは実に素晴らしい話だが、韓国では時々ある。そう珍しい事ではない。しかし、日本では、近年、まずない(昔はあった)。それどころか低年齢化がすすんでいる。国体の成年男子でも傾向は顕著(大学生がほとんどというチームが散見される)、複雑な気持ちになる。それが自然淘汰ならとやかくいうまい。そうではなくて多分に恣意的にみえるのは気のせいか?とこれは余談。

イスヨルに話をもどそう。(ネットプレーも含めた)オールラウンダーで派手さは無いが堅実、なんでもできるというような生易しいものではなく何にでも精通しているという風である。小柄なのが惜しいが、それゆえにか実に早くて速い。つまりコートカヴァリングが見事。あのマッツヴィランデルを想起させるほどだ。

これは2009年NH OPENにおけるホキョンジンとのシングルス。
ハーフボレーの定義について
用語(言葉)は重要である。
たしかに1993以前、つまりルールの大幅改正以前の雁行陣絶対王政時代には稀な技術であったハーフボレーだが、1994年以降の新ルール下ではそれ以前と比較を絶して重要性を増している。頻繁にみられる日常的な技術になってきた。しかしそれを表す言葉を持っていない人が多すぎる。
イースタングリップとコンチネンタルの混同も以前として存在しているのはおよそ信じがたい愚かさだが、ここでも同様である。断じてハーフボレー=ローボレーではないのだが、そう勝手に解釈して使う人があまりに多い。(もっとすごいのはローボレーをネットから離れたところで行うボレーと思っている人がおおいことだ。たしかにネットにベタずめ状態でローボレーはありえないのだが)。

軟庭では慣例的にそうだったという人も必ずでてくるが、古い文献をあたるとハーフボレーは軟庭界でも正確に定義されている。
なぜ現在のようなややこしい事態にいたったのか?よくわからない、というか・・・・
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