アジア競技大会シングルスゴールドメダル キムヒョンジュン登場!!

游家安(台灣)vs キムヒョンジュン 김형준 (韓国)
2014中山盃国際大会男子シングルス予選リーグより


キムヒョンジュン(김형준)は2014年アジア競技大会男子シングルスのゴールドメダリスト。
アジア競技大会に個人戦シングルス採用されたのは2002年大会より。2014年大会をふくめて4人のチャンピオンが誕生したことになるが、うち韓国人として3人目のゴールドメダリストになる。

アジア競技大会でのキムヒョンジュン。大会を通して無敗はキムボムジュンと彼だけだ。

シングルスチャンピオンはネットプレイヤー!?

アジア競技大会 歴代シングルスチャンピオン
2002釜山大会 キムキョンハン(韓国) 2位 キムヒースー(韓国)
2006ドーハ大会 王俊彦(台湾) 2位 篠原秀典(日本)
2010広州大会 イヨハン(韓国) 2位 ペウォンソン(韓国)
2014インチョン大会 キムヒョンジュン(韓国) 2位 エディ(インドネシア)

 

こうしてみるとアジア競技大会史上の4人のシングルスチャンピオンの内3人がダブルスにおけるネットプレイヤーであることは特筆すべきかもしれない。

ちなみに世界選手権のシングルスチャンピオン6人中ネットプレイヤーはキムキョンハン(1999)、バンジュンハン(2003)、キムジヌン(2015)いずれも韓国、の3人であり半数ということになる。東アジア競技大会ではアジア競技大会と酷似していてネットプレイヤー以外の優勝は2005年大会の王俊彦(台湾)だけ。1997年はユウヨンドン、2001年はバンジュンハン。2013年は長江が優勝した。ところがアジア選手権まで下ると逆転、完全にベースラインプレーヤーの世界になる。実に7回中6回がベースラインプレーヤーが優勝。ルールの違い(2003年より現行ルール)、サーフェース等も当然考慮しなければならないが・・・

この中山盃はそのアジア競技大会の2ヶ月後。彼がチャンピオンとして国外の大きな国際大会にでたのはこの時だけである。
韓国での所属はインチョン。シングルススペシャリストと思われがちだが、国内ではダブルスでも活躍している。

ヒョンジュン in Asiad2014

アジア競技大会男子シングルスの事実上の決勝となった準決勝 vs.キムドンフン

アジア競技大会男子シングルス準々決勝

アジア競技大会男団体決勝 vs.長江

中山盃国際大会について

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概要

台湾ではかつてチャイニーズカップという国際招待大会があった(これは現在中国で開催されているチャイニーズカップとは関係がない)。世界各国から招待された優秀な選手によるトーナメントであり、日本からも中堀・高川をはじめとするトップクラスが参加している。

しかしこの大会は1999年に台湾(林口)で開催された世界選手権の後、自然消滅のようなかたちとなった。

以後なんどが台湾版チャイニーズカップ復活の話が台湾関係者からあがったが実現せず、そんななかでひさびさに台湾に生まれた国際招待大会がこの中山盃国際大会である。

前日練習風景。前日練習には台中公園(中山公園)コートが割り当てられることが多い。
会場

会場は1983年に第5回世界選手権が開催された中興網球場。台湾中部の都市、台中市にある。コートは8面あり、内4面には巨大な観客席が設けられている。サーフェースはクレー、それもアンツーカー。最近、日本ではあまりみられなくなってきたサーフェ−スだが、台湾ではむしろ一般的である。

中興網球場
種目

精英組(エリートクラス)にはその名のとおり、きびしい出場制限がもうけられており、トーナメントの質を高めている。以下原文のまま記してみよう。
『2000年以後曽代表該國参加亜州盃、世界盃、東亜州盃、亜運等比賽乃國手』とある。要するに2000年以降、アジア競技大会、世界選手権、東アジア競技大会、アジア選手権大会の国家代表となった選手のみを派遣してくれ、ということである。なお開催国台湾選手に関しては本年より上記の出場資格を適用せず、台湾国内でのランキング戦の上位男女それぞれ6名をエントリーしている。

以前はさらにオープン種目もあった(社会組、壮年組(45才以上)、長青組(60才以上)、女子組 等々)。

日本からの参加は以下の通り

男子
2005 浅川
2006 花田、川村
2007 菅野、小林
2008 掘・岩崎
2009 松口、望月
2010 村上、後藤、稲積、塩嵜、増田、今井
2011 林田、巽
2012 鹿島。井口
2013 丸中、鈴木
2014 船水、上松

女子
2006 高橋、宗久
2007 上原、濱中
2008 澤邊、田中
2009 杉本、森原
2010 東田、藤本、安川、水松、石田、前田
2011 高橋、山下
2013 深澤、宮下
2012 小林、石井
2014 平久保、尾上







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