濃い中身・・・
メインイベントたる男子ダブルスは余凱文・林韋傑が台湾選手として5大会(20年!)振り3回目の優勝(1985劉宏祐・賴永僚、1999謝順風・陳信亨)。
ことあるごとにこのペアの最強を語ってきた身としては感慨もひとしおである。
準々決勝で前々回チャンピオンの中本圭哉、準決勝でディフェンディングチャンピオンのイスヨル、決勝でやはり前回チャンピオンのパクキュチョル(ペアは2008アジアチャンピオンのイヒョンスだ)いずれもほぼ完勝と中身もこれ以上ない、というほど濃い。
林韋傑・余凱文
後壁高中時代からのペア(余凱文が一学年年長)、当時から今を予想させうる桁違いの実力をみせていた。
国際大会への登場は余凱文が2013(東アジア競技大会)、林が2015(世界選手権)。しかし意外にもこのペアで国際大会個人にでるのは今年が初めてとなる(嗚呼昨年個人戦があれば・・・ドンフン・キソンとの決戦が実現していれば・・・)。
まったく珍しいサウスポーどうしのペアのチャンピオン。
無論国際大会史上初である。
林韋傑
サウスポーの世界チャンピオンは過去、稲垣道夫(1981)、沖田豊作(1985)、謝順風(1999)の3人。
対象を四大国際大会にまでひろげれば李佳鴻(2006、2010アジア競技大会)、高川経生(2001東アジア競技大会)、チョジョンチョル(1992アジア選手権)、パクチャンソク(2004アジア選手権)、イヒョンス(2008アジア選手権)がいて計9(10)人となる。
さらに決勝にでた4人中3人がサウスポーというのは前代未聞。
2週連続の大勝利
余談だがこの余・林しばしばメディカルタイムアウトをとった。
前週に2年に一度の台湾国体が一週間にわたり開催され林韋傑・余凱文は団体、ダブルスの二冠、余凱文(ペア郭千綺)はミックスとあわせて三冠と大車輪の活躍、終了後その足で台州にやってきたのである。
とんでもない記録
二位のパクキュチョル、2大会連続の決勝進出。これは2003、2007と決勝にでたイウオンハク以来、但しイウオンハクはいずれも準優勝(イウオンハクは所属のタルソンOBである)。
しかしのこのキュチョル決勝に勝っていればダブルス2種目で連覇達成というとんでもない記録をつくるところであった。
パクキュチョル
屈辱のメダル無し
さて日本はシングルスに続いてメダル無しの屈辱的な結果となった。ダブルスでメダル無しは2003年大会以来、1985年大会でも同様のことがあった(2003、1985ともに日本開催というのが日本チームの背負う宗主国としての重荷、プレッシャーなのだろうか?)
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