
レギュレーションというより慣例といえるものだが、プログラムの進行も変更になった。従来は団体戦ー>個人戦と進行したが、今回から逆に 個人戦ー>団体戦となる。
具体的には
- 10、11日 シングルス
- 12日 ミックスダブルス
- 13日 ダブルス
- 14日 団体戦
となる。
以前は国際大会は基本的に団体戦→個人戦と進行することがほとんどだったが、最近は団体戦が最後という大会がふえてきた。節目となったのは2003年の世界選手権(広島)で、2007年のアンソン大会でも踏襲された。2011年のムンギョン大会では団体戦が最初だったが、これはテレビ生中継実現のためといわれている(直前まで進行が決まらなかった。最終日はミックスダブルス)。
昨年のアジア選手権も
シングルスー>ミックスー>ダブルスー>団体戦
とすすんだ。2008年のムンギョンアジア選手権大会も同様。今回。東アジアが変更された事で団体先行型はアジア競技大会だけとなったが、来年はどうなるのだろうか?

団体戦が先か、個人戦が先か、については意見の割れるところである。立場によっても意見が違ってくるだろう。
観戦者(第三者)としては団体戦が最終日にあるほうが良い。という人が多い。盛り上がる、よってクライマックスに相応しい、ということのようだ。たしかにそういう面はある。私もそう考えていた。
しかし、実際に団体戦が最後というパターンが増えてくると、なにかちがうんじゃないか?と違和感をおぼえないこともない。
というのも、テニスはあくまで個人競技である。ソフトテニスではダブルスだ。歴史的にダブルスが基本である。ダブルスのチャンピオンこそがソフトテニスの真の強者でありその決定戦をクライマックスに行い、チャンピオンを讃えながら幕を下ろす、それがあるべき姿ではないか。そう考えるようになってきたのである、
アジア五輪の最終日、ダブルスチャンピオンが決まる日の凛とした空気はたえがたいほどの緊張感がある。あの空気こそチャンピオンが生まれる場に相応しい。団体戦の祝祭のようなエンディングもそれは捨て難い。しかし私はアジア五輪終幕の厳粛さに魅かれるのである。
2007年の世界選手権は個人戦シングルスからはじまり団体戦が最後だった。その団体戦の決勝は男女とも2−0で決着している。現在団体戦の2番はシングルスである。つまり2007年世界選手権はシングルスにはじまりシングルスに終わったことになる。史上最多の参加国を集めて開催されたアンソン世界選手権、新興国に一体どのような印象をのこしたことだろう。それを危惧するとまではいわないが、それにちかい感じを抱くのである。

この大会の進行は一風かわっていて、最初の二日間で団体。あとの二日間で個人戦なのだが、個人戦初日に女子ダブルスと男子シングルス。最終日に男子ダブルスと女子シングルスというユニークなオーダー。
この決勝、日韓のエース決戦となった。玉泉vs.キムチウン。それを制した玉泉は単複そして団体戦すべてで金を獲得。同時に2001年大阪大会につづく日本女子二大会連続優勝の達成となった。
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