ドンフン初登場!!2013ヨネックスカップ札幌国際大会海外招待選手

左上からキムドンフン、キムボムジュン、賴立煌、何孟勳、キムエーギョン、チュオク、郭千綺、張育(王へんに韋)
左上からキムドンフン、キムボムジュン、賴立煌、何孟勳、キムエーギョン、チュオク、郭千綺、張育瑋

ヨネックスカップ札幌国際大会 海外招待選手
11月24日 札幌市

キムドンフンが日本のインドアに初登場する。
厳密には、まだ無名時代に全日本大学王座戦の出場するために来日、東京体育館でプレーしている。これは2008年のアジア選手権で衝撃的なデヴューを飾るわずか半年前のことである。
しかし個人戦インドアでは今回の札幌がはじめてである。遅すぎた!!感はあるが、韓国の若きエースの登場を素直に喜ぼう。

2008アジア選手権個人戦ダブルスでのキムドンフン(左)。ペアはあのキムキョンハン。ドンフンはシングルス予選優勝での出場ながら、個人戦ダブルスでもエース扱いだった。中堀・高川との死闘の末、ベスト8。
2008アジア選手権個人戦ダブルスでのキムドンフン(左)。ペアは韓国3トップのひとりキムキョンハン。ドンフンはシングルス予選優勝での出場、しかも弱冠二十歳、しかしながら、個人戦ダブルスでもエース扱いだったのである。中堀・高川との死闘の末、ベスト8。このゲームがこのアジア選手権のベストマッチ。

シングルス三タイトル(史上最多タイ)を獲得しているのでしょうがないのだが、彼はシングルススペシャリストのイメージが強い。しかし以前から書いてきたように、決してそうではない。
韓国内ではダブルスでも数々のタイトルを持つ、オールラウンダーなのである。しかも3年前にプロ入りして以来、重心をダブルスに移しつつあるように見え、今年の東アジア競技大会代表選抜ではシングルス予選に先行して開催されるダブルス予選で優勝し、名実ともに韓国のエースとなったのである。
その東アジアでは単複混団で計5敗、特に団体戦で2敗と結果がでず、おそらくは初めての挫折を味わった彼だが、むろん終わりではない。むしろ今後の巻き返しがおそろしいともいえる。
ただ韓国は国体も国際大会もおわったこの時期、完全にOFFであり、あまり多くを期待すると肩すかしをくうことになるかもしれない。
ペアはもちろんキムボムジュン。ともにムンギョン市庁の所属。

何孟勳・賴立煌。2012アジア選手権ダブルス決勝より。
何孟勳・賴立煌。2012アジア選手権ダブルス決勝より。

台湾からは賴立煌・何孟勳がやってくる。いうまでもなく2012年のアジア選手権チャンピオン、だが今年の台湾代表選抜で敗退(次点)し、東アジア出場はならなかった。しかしその予選の前はむろん、予選後も代表やその他強化選手と国立訓練センターで合宿をつづけている。むろん、来年のアジア五輪(アジア競技大会)を見据えてのキャンプである。だから状態はすこぶる良い、はずである。

キムエーギョン。単複あわせて4つの国際個人タイトルをもつ。画像は2012アジア選手権ミックスダブルスより。アジア選手権ではこの種目だけ室内、エーギョンはこの種目だけ敗戦を記録。室内が苦手?
キムエーギョン。単複あわせて4つの国際個人タイトルをもつ。画像は2012アジア選手権ミックスダブルスより。アジア選手権ではこの種目だけ室内、エーギョンはこの種目だけ敗戦を記録。室内が苦手?

韓国女子は2012第7回アジアソフトテニス選手権(台湾嘉義)、2013第6回東アジア競技大会(中国天津)と2年連続連続でダブルスを制したキムエーギョン・チュオク(農協中央会)が出場、現在の女子ダブルスの頂点にいることは疑いはない。韓国女子が苦手としてきたハードコートでの2勝は重い意味を持つ。

日本のインドアでもおなじみの存在といっていいが、まだ未勝利。だいたい、韓国には未だ体育館での大会はなく、フローリングコートに馴染みがないせいか、インドア大会を苦手とするが、特に女子にその傾向が強い。むろんオフシーズンだから、ということもあるのだろう。しかし2012アジア選手権,2013東アジア競技大会の連勝をみてもわかるとおり、彼女らはおそいサーフェースへのコンプレックスを解消しつつあり、注目である。

 

郭千綺(台湾)。昨年のアジア選手権団体戦でのプレー
郭千綺(台湾)。昨年のアジア選手権団体戦でのプレー

台湾女子は郭千綺・張育瑋。郭千綺は昨年のアジア選手権台湾代表選抜でダブルス2位となり初代表となった台湾期待の高校生(アジア選手権予選時はなんと中学生、現在は後壁高中でまだ2年生になったばかり)。中学時代シングルスの連勝記録(全国大会3年連続優勝)を持つ。

アジア選手権では個人戦シングルス二回戦で韓国のイムスミン(農協中央会)に快勝し、三回戦で優勝した杉本と対戦、敗れたとはいえファイナルと肉迫しており、実力は折り紙つきといえよう。今後、鄭竹玲とともに日本のライバルとして台頭してくるのは間違いない。2009年の国際ジュニアにも出場しており、この時は姉妹で出場という話題もあった(姉は2007世界選手権代表でもある)。

張育瑋はまだ代表経験はないが、やはり名門後壁高中出身で、2008年の熊本インドアに師であるファンイエリン(何度も代表となった名手)とのペアで出場経験がある。現在は台北体育学院所属。







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