どう考えればよいのか?
ここまで韓国は完璧といってよい。出場全選手がメダルを獲得し、しかも4種目で実質的なワンツー。シングルスやミックスダブルスは韓国のお家芸ということも可能だろうがダブルスはそういうわけにはいかない。何度も書くがダブルスこそソフトテニス力が試されるわけで、つまりメインイベントなのだ。
日本は男子がベスト8に二組。ベスト4は台湾、韓国に占められた。この結果は1994(第12回)、1998(第13回)、2002(第14回)の状況とほぼ同じ。ショックは大きい。この日2度づつあった韓国戦、台湾戦に4連敗。内容は接戦ばかりで紙一重といってよいが4連敗、ベスト8どまりの現実は重く、厳粛に受け止めねばなるまい。アジア競技大会に正式参加して20年6大会でまだ決勝進出が果たせない、メイン種目の男子ダブルスでだ。いったいこれをどう考えればよいのか?
李佳鴻、3連覇ならず!!
李佳鴻は篠原・小林戦で0−4の劣勢をひっくりかえし、会場をアッと言わせた。この逆転で林鼎鈞とともに蘇り、準決勝も快勝、3大会連続決勝の場に立った。4年間のブランクを一気に解消したあざやかな変身ぶりはネットプレイヤーとして大会唯一の超弩級の実力あればこそだろう。三連覇を達成してほしかったが、圧倒的な存在感をみせつけてくれたことは間違いない。記憶にも記録にも残る偉大なプレーヤーだ。
真のオールラウンダー
優勝したキムドンフンもその超弩級。今回それをはっきり証明した。ベースラインプレー、ネットプレーともに完璧、相手がどのようなスタイルできても最適の戦術を選択し、最高レベルでこなす。真のオールラウンダーである。その背後にはイゾンウの影がちらつく。
ドンフンは(ダブルスプレイヤーとして)過小評価されていると書いたが、今後そんな雑音はなくなるだろう。
完膚なきまでに
女子はさらに韓国が充実、彼女らから1ゲーム奪うことさえ困難な状況。日本は2度の対戦で0−5、0−5と完膚なきまでに打ちのめされた。キムエーギョンはともかくキムジオンの成長ぶりがあまりに凄い。4月の予選でもそれは見事だったが、幼さも同時に感じさせ、今年はともかく、という感じがしていた。ところが今回老獪といってもいいうまさを身に付け、森田・山下を翻弄した。前衛力で上回るといわれた日本、それは確かだとおもうが、圧倒的な後衛力の前に完全に無力化された。さらにエーギョン、ジオンともに高度なネットプレーもこなし、ほとんどつけいる隙がない。女子のテニスも確実に進化しているのだ。
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