アジア選手権小史 『2005年の日本と2007年の韓国』—-第5回アジア選手権女子団体決勝スタート直前風景

負けるほうが難しい 最強1−1−1のラインナップ

2004年12月 タイチェンマイで開催された第5回アジア選手権女子団体決勝スタート直前風景。

この2004年、そして翌2005年東アジア競技大会(マカオ)の日本女子は全く同じメンバー(玉泉、上嶋、渡邊、堀越、河野、濱中)であり、近年最強、いや日本女子史上最強かもしれない。

実際にこの2年間、女子6種目で日本は6冠完全優勝(2004年のミックスをいれて七冠)を果たしている。当時私は『一番にエース玉泉・上嶋 二番のシングルスに世界チャンピオンの河野、クローザ-(三番)に皇后杯チャンピオンの渡邊・掘越という超豪華ラインナップであり、負けるほうがむずかしい』と書いた。

大会前日の結団式での日本女子とスタッフ。
大会前日の結団式での日本女子とスタッフ。

最強2007チームの原型 韓国

一方の韓国(画像手前)、直近の2002アジア競技大会、2003世界選手権において8種目中7種目に優勝したメンバーの大半が引退し、世代交代がくっきりした年。

ほぼ全員が国際大会初出場。全員が初出場というのはちょっとほかに記憶がない。

ほぼと書いたのはキムチウンのみ前年、日本代表として世界選手権に出場しているため。キムチウンは高校時代富山国体のために日本へ留学(高岡西でインターハイ個人優勝)、卒業後も昨年休部となった強豪実業団タカギセイコー(高岡)で活躍し、数々のタイトルを獲得した。2003年に広島で開催された世界選手権に韓国籍のまま日本代表として個人戦に出場(団体戦には規定上出られない)。翌年に韓国No1チームであるNH BANKに移籍し2008年に引退するまで韓国のエースとして活躍、2007年の世界選手権三冠を獲得している(2006アジア五輪、2007アジア選手権ではともに二冠)

しかしここでの主力(キムチウン、イボクスン、キムキョンリョン、イキョンピョ)が2007年地元開催世界選手権完全優勝(団体優勝、個人単、複、混すべてで上位独占(一位〜三位)の中心(2007年はエーギョンのデヴュー年でもあり一年目でありながら個人全種目でメダル獲得)。

韓国女子の近年最強は間違いなく2007年のチームであり、2005年の日本と2007年の韓国の対戦を見てみたかったと思うは私だけではあるまい。

開幕前夜ウエルカムパーティでの韓国女子。監督はアンソンのチ氏。アンソンから3名が出場している。
開幕前夜ウエルカムパーティでの韓国女子。監督はアンソンのチ氏。アンソンから3名が出場している。






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