シングルス二連覇なるか?そしてミックス日本初制覇は? 杭州アジア競技大会 注目の選手4 高橋乃綾

世界のトップに君臨

シングルスはパレンバン大会のオープンニング種目。アジア競技大会はおろか国際大会そのものが初出場の高橋乃綾が優勝し、会場をあっといわせた。これは日本にとっても男女通じて初のアジア競技大会におけるシングルスタイトルである。シングルス個人戦が導入されたのは2002、過去四大会で日本女子は決勝進出もなかったのだ。高橋は翌年の世界選手権ダブルスにも優勝(シングルスはなぜかエントリー無し)。世界のトップに君臨しているといっていい。

鄭竹玲とともに・・・

杭州大会でも鄭竹玲とともに大会の中心である。というのもこの二人には女子では初めてとなる個人タイトルの2大会連続優勝の大記録が掛かっているからである。そもそも国際大会において女子個人戦の前回大会の優勝者が出場すること自体が稀であり、アジア競技大会では過去2010年の江婉綺(台湾)しかいない。むろん日本人では初である。

アジア競技大会決勝をおえて。高橋乃綾と鄭竹玲

日本が長らく攻略できてない国際大会の種目は世界選手権男子シングルス、ミックスダブルス、アジア競技大会 男子ダブルス、男子シングルス、ミックスダブルス 女子シングルスと6種目あった(アジア五輪男子ダブルスは1990北京大会で上松・大橋が優勝しているが公開種目だった)。

日本の女子シングルスは旧ルール時代に完全に韓中台の後塵を拝し、7回(1992-2002)あった選手権で優勝できたのは2001年の第3回東アジア競技大会(大阪)での水上志乃だけであった(男子は旧ルール時代の優勝はなし)。

しかし2003年の新ルール施行から状況は一変、河野、渡邉、玉泉の三人がそれぞれ2003世界選手権(広島)、2004アジア選手権(チェンマイ)、2005東アジア競技大会(マカオ)に3年連続で優勝。残すはアジア五輪だけとなった。が、2006アジア競技大会(ドーハ)でつまずき、ふたたび暗黒時代に。


2006-2017に開催された10回の国際大会個人戦シングルスで優勝できたのは2012のアジア選手権(杉本)だけになってしまった(韓国7、台湾1、中国1)。高橋の優勝は国際大会という意味はその杉本以来のことになる。

さらに単複の国際個人タイトル獲得は日本人としては玉泉(2,004複、,2005単複、,2006複)。杉本(2010複 2012単)以来 三人目。海外ではキムキョンリョン(2007複,2008単)、キムエギョン(2012(複) 2013単複 2014(複) 2015(複))がそれぞれ達成している。

高橋はシングルスとミックスにエントリー。上松とのミックスでも日本としてのアジア競技大会初制覇にも期待がかかる。







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