広州のヨンドン  〜あまりに偉大な、あまりに圧倒的な偉業!!文字通り不滅の大記録〜 アジア競技大会レポート

Cimg2099vサインがヨンドン。彼の右側はイチョン市庁のチェボンコン(2007世界選手権シングルス準優勝、左側が同じくイチョンのホヨンウン(2009NHOPEN ダブルス優勝)

大会2日めだったか3日目だったか、センターコートの記者席で作業しているとヨンドン(ユウ・ヨンドン)がやってきて、歓談となった。我々の間には言葉の壁が厳然と存在するが、それでも彼との会話はとても楽しい。というのもヨンドンはきわめてクレバーな頭脳の持ち主で片言の英語、韓国語、あやしい日本語、そしてボデイランゲージを駆使して我々とコミュニューケートしようとする(こちらも同様につたない英語とハングルをちゃんぽんだ)。いうまでもなくテニスという共通言語の存在も大きい。今回は日本語の語彙?がふえて『ヤバい』を連発していたが、実に的確につかっていたのにはおどろいた。なにが『ヤバい』のかここで明かすことはそれこそ『ヤバくて』できないのが残念だが・・・・(無論テニスの話です)。

彼の話は尽きなくてMAC BOOKで彼自身のプレー動画を見ながらの技術解説にまでおよんだ。それは当然のことながら非常に興味深く、示唆にとんだものであったことはいうまでもない。

今回のアジア大会といままでの4回(1994、1998、2002、2006)との大きな違いはなんといってもヨンドンの不在である。いままでアジア五輪といえば必ずヨンドンがコートに立っていたのだ。これは韓国選手としてはとんでもないことで、2回以上出場することすら稀なのである。

ヨンドンとともに国別対抗団体2連覇を達成したヒースー、キョンハンも1998、2002の2回だけ。3回出場という人はいなくてあとは皆一回出場である(広島大会に出場したチャンハンソク、イスクウは公開競技だった1990北京大会に出場している)。

3トップ、キムキョンハン、ユウヨンドン、キムヒース=
3トップ、キムキョンハン、ユウヨンドン、キムヒース=

もちろん、ただ出ただけではない。たいていの場合最後までコートに立っていた。彼は4大会で延べ10種目に出場しているが、そのうちなんと8度決勝に進出、5度の優勝(国別対抗2、ダブルス2、ミックス1)、3度の準優勝、2度の3位、つまり全種目でメダルを獲得しているのである。唖然とするようなというか、あまりに偉大な、あまりに圧倒的な偉業!!文字通り不滅の大記録といえよう。

今回もヨンドンは広州にいる。しかしコート上ではなく我々側コートサイドに・・・・時代は流れたのである。

 

yondong







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