明日(5月3日)より第14回世界ソフトテニス選手権(10月韓国聞慶市)の日本代表を決める予選会が広島市で開催される。
5月3、4、5日 広島市中央庭球場(エンサイクロペディア ソフトテニス) →右画像は同コートで2003年に開催された第12回世界選手権より。
世界選手権の日本代表は男女それぞれ6名。この予選会で優勝すれば自動的に代表入りとなる。あとの4名はナショナルチームからの推薦ということになるので、自力出場のチャンスは今回だけ。またナショナルチーム以外の選手にとってもチャンスは今回しかないということになる。
予選会の出場資格は技術等級の最上級であるエキスパートの保持者のみということできわめてカットラインが高い。
会場となるのは広島市中央庭球場。1994年にアジア競技大会、2003年に第12回世界選手権が開催された日本のメインコートともいえる名門。サーフェースはクレー。
今回この予選会の日程、会場ともに、異例に、決定が遅かった。というのも肝心の本大会の日程、場所がなかなか決まらなかった事情がある。長らく初の中国開催がうわさされたが、昨年の広州アジア五輪、2014年の天津東アジア五輪の開催があるため不可となった。その後チェンマイ、そしてこの広島、韓国が候補にあがり、結局2大会連続での韓国開催が決定したのは今年に入ってしばらくしてからのことになる。
特殊な存在
クレーコートでの大会というのはほんとうに少なくなった。

公営コートでのクレーコートの存在自体がめずらしくなってしまったのだからしようがないが...
国内ソフトテニスの2大トーナメント 天皇賜杯皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権、そして国際大会予選会におけるクレー開催は3年ぶり。
その3年前というのはアジア選手権の代表決定戦だった(熊本)。
その前はその前年の第13回世界ソフトテニス選手権の代表決定戦(仙台)。いずれも予選会、つまり本番のサーフェースに合わせているのである。
昨年の予選会(アジア競技大会)がハードコートで開催されたことと同じ理由である。クレーコートというのはそれほど特殊な存在となってしまったといえるだろう。
ちなみにライバル国韓国はほぼクレーコートメイン。
台湾はハード主体と思われているが、たしかにそういう面もあるが、台湾国内でのメイン大会である全国運動会(台湾国体)はこの10年間すべてクレー開催である。
篠原・小林 vs NTT勢か?

そういう特殊なサーフェース(しかも広島は格別に速いコート)だけに予想は難しい。無論大本命は篠原・小林。
対抗馬としては、男子はNTT勢が有力であろう。なにせ会場である広島中央庭球場をホームコートにしており、しかもというか当然強打者揃いである。
堀・長江、水澤・岩崎、(中堀)・高川3ペアは昨年の全日本でベスト8に入っており、サーフェースを度外視してもチームは充実している。NTT勢で上位を独占ということも充分ありえることだと思う。

篠原・小林は昨年の予選会一位。天皇杯2位、東日本、全日本社会人の連勝、そしてインドアシーズンの圧勝と文句無しの第一人者となった。当然、ダブルフォワードで戦うことになるだろう。この速いサーフェースをどうこなすか、要注目である。
ピークをむかえつつある女子

女子は再びピークをむかえつつあるようで上位が充実している。誰が勝つかわからない混沌とした状況は相変わらずだが、充実ゆえのこと、いつも以上の激しい戦いが予想される。
女子の国際大会予選会優勝者は 上原・平田(2007)、上原・平田(2008)、杉本・森原(2010)と推移している。(今年は中川・平田、上原・阿部でエントリーされている)
この大会は国内でもっとも見る価値がある、というか見ていて面白いトーナメントである。全日本ソフトテニス選手権よりも魅力的である。このことはすでに何度も書いてきた。会場に足を運ばれることを強くおすすめする。
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