コートコンデション アジア選手権雑考

第5回アジア選手権の会場となったチェンマイの700th Aniversary of Chiang Mai Sports Complexは巨大な陸上競技場にプール、射撃場、体育館三つ、他の広大な面積があり、そのなかにはホテルもある。

チェン-マイスポーツコンプレクスの巨大なスペースでウォームアップする地元タイ選手団
チェン-マイスポーツコンプレクスの巨大なスペースでウォームアップする地元タイ選手団。遥か彼方にみえるのは陸上競技場。あまりに遠くて足を運ぶ気にならないほど。テニスコートは画面右手にある。

テニスコートは計12面でうちセンターコートが一面。
見た目はなかなか立派なのだが、残念ながらコンデションはよくなかった。
メンテナンスができていないのである。
何ケ所も表面がくぼんでいるにもかかわらず、修復がされていなかったし、雨のおおい国だからしょうがないのかもしれないが、表面もかなりよごれていた。
大会直前までコート周辺の花壇等を修復していたが、それをやるならコートをみがいてほしかった。
塗り直すことは無理でもみがくくことぐらいはできたのではないか。
またこのコートはよく滑った。
ハードコートですべる、ということ自体が信じられないが、それほど状態が悪かったのである。
サブコートからセンターコートを望む。大屋根がセンターコート
サブコートからセンターコートを望む。大屋根がセンターコート

観戦環境もよくなかった。センターコートは問題ないが、他のコートで観客席(コートサイド片側のみ)があるのは一面だけであり、他はない。
センターコートも使用するのは決勝だけであり宝の持ち腐れである(なぜかミックスの決勝だけはアザ−コートだった)。
観客などいないのでは、とおもわれるかもしれないが、日本、韓国、台湾から決してすくなくない応援がかけつけていた。
ソフトテニス界はセンターコートの使いかたが下手だが、まさかチェンマイでも、というのはショックだった。
1998のバンコクアジア五輪では(センターコートを)うまくつかっていたのだが・・・
他のコートは基本的にコート後ろの植え込みの間からネットごしにみなければならない。
サブコート観戦風景
サブコート観戦風景

もともとそのバックネットもあつい防風ネットでおおわれていたのだが、それは大会直前にまきあげられた。がこれでは選手がたまったものではなかったろう。そのネットは当然、バックスクリーンの役目もはたしているし、むしろそちらのほうが重要な役目だからだ。もとにもどしてくれ、と抗議した(当然だ)国もあったそうだが受け入れられなかったようだ。
余談だが、近年日本ではボールを視認しやすいように配慮したコートが減ってきている。残念なことだ。
昨年の広島での世界選手権は好ゲームが相次いだが、会場となった広島市中央コートはボールの視認性の高いコート(バックフェンスが高い)であり、決してそのこととは無関係ではないだろう。
巻き上げてくれたことでとりあえずギャラリー達はどのコートでも最低の観戦環境は確保できたわけだが、これでいいのか、と複雑である。
コート12面がフル稼動ということはほとんどなかったのでうち2面でもつぶして観戦のためのスペースを、できれば仮設スタンドをいれればベストだった。
運営面は比較的スムーズだったが、事前に発表されたスケジュールとは随分ちがっていて、面喰らった。
プログラムがすりあがってきたのはたしか大会前日で、そこに発表されたタイムテーブルが基本になった。
そのまえに発表されていたスケジュールは一体なんだったのかよくわからないが。
プログラム通りといってもコート変更はしょっちゅうであり、これにはまいった。
まあこれは毎度なのでなれているといえばそうだが・・・
ただ4日間で7種目というのはいくらなんでもタイトすぎる日程だとおもう。
2003年の世界選手権よりはエントリーがすくないのでまだましだったが。
これだけの種目をこなすなら、せめて5日、できれば6日にしてほしい。
ちなみに前回佐賀大会では6種目で5日である。PC110046







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