画像は10月15日(韓国の体育の日にあたる)、ソウルの国立中央博物館で行われた今年の韓国の叙勲の様子。最強のライバル国の知られざる一面を紹介してみたい。
韓国には12の勲章がありスポーツで功績のあった人には体育勲章(체육훈장 『体育発展に功績を立てて国民体位向上及び国家発展に寄与した功績が明確な者』が対象)が授与される。
12勲章の内訳 無窮花大勲章(最高勲章 等級無し)、建国勲章、国民勲章、武功勲章、勤政勲章、保国勲章、修交勲章、産業勲章、セマウル勲章、文化勲章、体育勲章、科学技術勲章
ソフトテニスにおいての叙勲は、具体的には、国家代表(アジア五輪、世界選手権、アジア選手権、東アジア五輪)になった選手がその対象になるようだ(現役引退後に与えられる)。
勲章には5等級あり、貢献度の積算で等級が決まる。
体育勲章の等級 1等級 : 青龍章, 2等級 : 猛虎章, 3等級 : 巨象章, 4等級 : 白馬章, 5等級 : 麒麟章

画像はユウヨンドン氏(NHBANK提供)
キムエーギョンとナム監督に最高章
キムエーギョンとナム監督には最高等級の青龍章が授与されている。
ナム氏は代表監督を歴任(昨年も)選手時代も何度も代表に名を連ね、サンム(尚武隊(軍隊内チーム、ソフトテニス関しては前世紀末に消滅))によってもたらされた韓国男子の最初の黄金時代(1980年代後半〜)を支えた名選手でもある。

キムジョンテ氏(猛虎章)は2011年世界選手権男子優勝監督で、元テグカソリック大学の監督として数多くの名選手を代表に送り込んだ名伯楽。今回の代表にもキムドンフン、キムボムジュン、キムジェボク、ナムテクホと4人の教え子が名を連ねる。代表監督は2006,2011年の二度。

チョソンジェ(白馬章)は2008、2011韓国代表、いずれの年も団体制覇に大きく貢献、とくに2011年の世界選手権団体決勝での篠原・小林戦は見事だった。本来 後衛だったが現役後期にチームの前衛不足から本格的なネットプレーに取り組み、現役最晩年には前衛として(も)活躍したユニークな選手)。

キムエーギョンについてはいまさらいうまでない。四大国際大会個人戦ダブルスを全て制したソフトテニス女子史上最強の選手。シングルス、ミックスも含めた積算の個人タイトルは8。団体優勝は5。

キムボミ、ユンスジョン(ともに猛虎章)はともに2014アジア五輪七冠完全優勝のメンバーで昨年の世界選手権団体優勝メンバーでもある。キムボミはシングルスのアジア五輪ゴールドメダリスト。



こちらの記事もどうぞ(関連記事)
コメントをどうぞ
Powered by Facebook Comments